令和元年おめでとうございます。
今日、2019年5月1日から退位特例法に基づき、天皇陛下が退位され(2019年4月30日)、皇太子さまが新天皇に即位されました。
元号も「平成」から「令和」へと変わり、今日から令和元年が始まります。
ニュースやテレビ、職場や学校、インターネット上でもその話題で持ちきりとなっています。
芸能人や著名人も含め、多くのブログでも「令和」に関する記事がアップされています。
「介護」というカテゴリーに特化した当ブログでは、あまり触れようがないので令和に関する記事を書こうか迷ったのですが、日本の時代の変化のひとつなので「2025年問題」と絡めて記事を書くことにしました。
令和の由来
もうご存知だとは思いますが、まずは「令和」という元号の由来を確認しておきます。
新元号「令和」は
万葉集巻五、梅花の歌三十二首の序文
「初春の令月にして気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭(らん)は珮(はい)後の香を薫らす」
から取られています。
「令月」の「令」と、「風和ぎ」の「和」を取って「令和」となりました。
「令月=何をするのにも良い月、めでたい月、素晴らしい月、初春正月の良い月」
「風和ぎ=風が穏やか」
という意味なので
「令和=何をするのにも良い穏やかさ」
と意味が含まれています。
また、安倍首相によれば
悠久の歴史と香り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく、厳しい寒さの後に春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、令和に決定致しました。
【引用元】HUFFPOST
とのことです。
とにもかくにも、穏やかというよりも凛とした印象を受ける元号となりました。
仕事がとても早い「いらすとや」
当ブログで使用しているほとんどの画像は「いらすとや」というフリー素材を提供されているサイトにお世話になっています。
その「いらすとや」さんが「新元号が発表された約20分後に「令和」に関するイラストを追加し「仕事早すぎ」と話題」になりました。
その話題の大きさはニュースにも載るほどでした。
いらすとやさん、さすがです!
フリー素材サイト「いらすとや」に、新元号「令和」に関するイラストが追加された。政府は4月1日午前11時40分ごろに新元号を発表。正午過ぎにはイラストが追加されたため、Twitterでは「仕事が早い」「早すぎて草」などのリプライが殺到。公式アカウントの投稿は、午後0時50分時点で3万RTを超えた。
【引用元】MSNニュース
西暦を使うようになっていく?
新元号へと変わった一方、外務省が省内の文書は西暦で統一していく考えを示しました。
外務省が元号を使った和暦の使用を原則的にやめ、西暦を使う方向で検討していることが1日、わかった。これまで外交交渉で西暦を使用する一方、省内の文書は西暦と和暦が混在していたため、読み替えが煩雑で間違う恐れもあった。外務省幹部は取材に対し、「(省内の文書を含めて)基本は西暦を使うように変えていく」と明言した。
【引用元】朝日新聞DIGITAL
同じようなことが一般の会社や職場でもあり得そうです。
介護施設でも色々な書類や届けがありますが、その多くは既に「平成」と印字してあります。
「平成 年」と書いてあり、スペースに手書きで数字を書くようになっているのですが、平成ではなく令和になったので訂正が必要になります。
元号が変わるたびに訂正する手間が掛かることを考えると、今後は西暦で統一していく事業所も増えそうな予感がします。
また、ケアプランの長期・短期目標の「期間」にも「平成〇年〇月〇日~平成〇年〇日」若しくは「H〇.〇.〇~H〇.〇.〇」と表記しているかと思いますが、これも変える必要があります。
ですから、ケアプランも今後は西暦表記になっていく可能性があります。
4つ目の時代を経る高齢者
大正生まれの高齢者は既に90歳半ばの人達になります。
介護施設には結構たくさんいらっしゃるでしょうが、「大正」「昭和」「平成」「令和」と4つの時代を生き抜くことになります。
そんなことを言っている我々昭和生まれの人間も3つ目の時代です。
時代や元号をまたいでも特に何かあるわけではありませんが、感慨深いものはあります。
高齢者も含め、我々現役世代も元気に生き抜いていきたいところです。
2025年は令和7年
介護関係者の方ならば「2025年」と聞いたら「2025年問題」を思い出されることでしょう。
2025年まであと6年です。
そして6年後は「令和7年」です。
この記事では、あえて2025年問題を「令和7年問題」と読みかえて書いていきます。
令和7年が正念場ではない
令和7年問題が到来する時こそが正念場のように言われていますが、実際には正念場ではなく始まりです。
本当の正念場は令和7年から少し経ってから訪れるものと予想されます。
介護職員が全く足りない時代
既に人材不足となっている介護職員ですが、令和7年が到来すると更にその人材不足が深刻化してきます。
介護職員一人ひとりの業務負担が益々増えていくことが予想されます。
外国人介護士が今よりも増える
待遇や処遇の悪さで人材不足が進む介護職員を補うために、政府が打ち出した政策は「外国人介護士の大量斡旋」でした。
しかし、そもそも本当に外国人がそんなに大量にやってくるのか、やって来たとしても定着するのか、という問題があります。
今よりは外国人介護士の割合は増えるものの、令和7年の時点では微増ではないでしょうか。
介護施設でも老老介護が進む
6年後ともなれば、現在55歳の介護職員は61歳になります。
現在60歳の介護職員は66歳になります。
現在70歳の介護職員は76歳になります。
つまり、2019年現在で54歳の介護職員は6年後に高齢者の仲間入りをします。
その結果、介護施設でも「老老介護状態」に拍車が掛かるでしょう。
介護職員の収入は微増
人員不足が深刻化していき、業務負担は増えますが、業界10年の新加算などによって少しは収入が増加すると予想できます。
また、人材不足により、益々「介護福祉士資格」の価値が上がっていきます。
但し「低空飛行」には変わりがないので、「費用対効果」「労働と対価」について自分でしっかり見定めていく必要があります。
「認知症ドライバー」が増える
街中に「認知症(おそれ)のドライバー」が益々増えていきます。
事故や事件が増えることが予想されます。
また、認知症であるが故に「責任能力なし」という判断をされて、認知症ドライバーは罪にさえ問われない可能性もあります。
自分の身は自分で守るしかないのです。
最後に
今回は「令和元年到来と令和7年問題」について記事を書きました。
私自身の日常生活には何の変化もありませんが、日本のひとつの節目ですので日本人として厳かな気持ちで過ごそうかと思います。
また、皆様にとりましても「良い年」「良い時代」になりますよう心よりお祈りいたしております。