高齢者の特徴

介護現場での利用者や入居者同士の人間関係やトラブルと対処法

投稿日:2020年3月7日 更新日:

 

介護現場では介護職員が人間関係に悩まされることが多い傾向にありますが、利用者や入居者同士の人間関係やトラブルもあります。

認知症のある利用者と頭がはっきりとしている利用者(「頭がクリア」と言ったりします)が混在しているため、独特の人間関係やトラブルが発生したりします。

認知症にも様々な種類や症状があり進行度も人それぞれ違いますし、クリアな利用者であっても性格や人間性や認知症への理解度が人それぞれ違います。

介護現場では利用者同士でどのような人間関係やトラブルがあるのかとその対処法について以下で詳しくご紹介していきたいと思います。

 

 

 

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介護現場での利用者や入居者同士の人間関係やトラブル

 

 

それでは早速、介護現場でありがちな利用者や入居者同士の人間関係やトラブルを見ていきたいと思います。

 

クリアな利用者が認知症のある利用者を軽蔑する

クリアな利用者が認知症のある利用者の発言や行動を軽蔑するような発言がみられることがあります。

「あの人は意味がわからないことばっかり言っていて頭がどうかしているんじゃないか」

「こっちまで頭がおかしくなりそうだから近くに来ないようにして欲しい」

「あの人はボケてしまっているなぁ」

などを介護職員に訴えたり直接本人に言ったりするのです。

「自分は同年代なのにまだボケていない」という自負と軽蔑の心理があるものと思われます。

 

認知症のある利用者がクリアな利用者に迷惑を掛けている

クリアな利用者が認知症のある利用者を軽蔑するパターンを前述しましたが、実はその原因が「認知症のある利用者の発言や行動がクリアな利用者にとって迷惑」という場合も多々あります。

例えば、認知症のある利用者が

  • 1日中奇声を発していて耐え難い苦痛
  • 徘徊しながら人(クリアな利用者)の居室へ入ってくるので迷惑
  • 叩いてくるなど信じられないような行動をやり出すので恐怖

ということも往々にしてあります。

認知症に理解を示して欲しいことを説明しても、「同じ利用者なのに何故自分だけが我慢しなければならないのだろう」という不満を抱かせてしまう可能性もあります。

確かに、介護職でも認知症のある利用者の対応や奇声を1日中聞いていると「こちらの気もおかしくなりそう」と思ってしまうことがあるのも事実ですから、利用者であれば尚更でしょう。

利用者同士のトラブルが発生しないように認知症のある利用者とクリアな利用者は棲み分けていくなどの対応が必要です。

 

世話焼きの利用者が他の利用者の介助をする

「利用者同士で老老介護をしてくれれば介護職員も助かる」と思われるかもしれませんが、利用者が利用者の介助をしてしまうとヒヤリハットやインシデント報告書が必要です。

つまり、介助された側の命にもかかわる場合もありますし、責任問題にもなるため「世話を焼いてもらったら困る」のです。

例えば、介護職員が目を離した隙に世話焼きの利用者が

  • 食事介助が必要な利用者に食事介助を行う
  • 車椅子の利用者の車椅子を押して移動介助を行う

などをしていたりします。

良かれと思って善意でやっている場合がほとんどのため、やめてもらうように伝える際も善意を無下にしないように配慮が必要です。

 

クリアな利用者同士のマウンティング

頭がクリアな利用者同士でも様々な人間関係やマウンティングが発生していたりします。

例えば、

  • 寝れない自慢
  • 息子や娘又は孫の学歴や就職先自慢
  • 地方議員や国会議員と繋がりがある自慢
  • 昔とった杵柄自慢

などになります。

言っている側の利用者は意気揚々としていますが聞かされている側の利用者はうんざりしていることが多く、稀にトラブルに発展することもあります。

しかし、よくよく考えればこれらの自慢やマウンティングは介護現場でなくとも日常生活の中でもありえる内容ですね。

高齢者の「寝れない自慢」と「寝れない原因」とは?

 

 

 

利用者や入居者同士のトラブルの対処法

 

 

前述してきたような利用者や入居者同士のトラブルがあった場合はどう対応したり対処をしていけばいいのでしょうか。

 

対処法①:座席などを離す

トラブルになりそうな利用者同士が近くに座っていると当然トラブルになりやすくなります。

ですから、座席や座る場所を離して距離を取ることでトラブルにならないよう対応します。

 

対処法②:職員間で情報を共有し配慮する

トラブルになりそうな利用者やこれまでの経緯などを職員間で情報共有しておくことで、どのスタッフでも配慮ができるような体制にしておくことも大切です。

配慮とは前述したような「座る場所」であったり、トラブルに発展する前に職員が間に入って対応するなどになります。

 

対処法③:家族にも報告しておく

介護施設や介護事業所での生活の様子は家族にも報告しておく必要があります。

大きなトラブルに発展してから報告すると「そんなことになっていたなんて知らなかった」という不信感や新たな問題が発生してしまう可能性があるため、芽が小さいうちに「ひとつの出来事」として報告しておくことが望ましいでしょう。

家族の理解も得ながら提供していくのが介護サービスなのです。

 

対処法④:棲み分けていく

色々な対応を駆使してもどうしてもトラブルが避けられない状況にある場合は、利用者同士を棲み分けていくということも検討していく必要があります。

具体的に棲み分けていく方法としては、

  • 居宅系サービスであれば利用日をずらす
  • 施設系サービスであれば居室やユニットやフロアを変更する

などになります。

現場の介護職員だけでなく、担当ケアマネや事業所全体で情報を共有し対応を検討していく必要があります。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護現場での利用者や入居者同士の人間関係やトラブルと対処法について記事を書きました。

高齢者に限らず、共同生活の場では様々な人間関係やトラブルが発生するのは世の常です。

介護施設内での入居者同士のトラブルで事件に発展したケースも時々ニュースで目にします。

人間関係は色々ありますが、トラブルは大きくなる前に何らかの対処をすることが重要です。

これは、介護職員が職場内の人間関係で辞めていってしまうのに何も対処をしない悪手を重ねている現実を見れば自明の理でしょう。

 

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