介護業界の異常性

介護職員へのスピーチロック「文句があるなら経営者になるしかない」

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介護現場での業務改善や現状の問題点を上司などに対して、理論武装をした上で突っ込みどころを与えずに理路整然と適宜伝えていくとどうなるかと言うと、最終的に

「文句があるなら経営者になるしかない」

と言われます。

要は、「お前は結局は雇われの身なのだから、それ以上言うのなら経営者にでもならない限りどうしようもない」という意味になります。

もう「それを言っちゃあ、お終いよ」の世界です。

それを言われてしまったらそれ以上言っても仕方がない(返しようがない)ので、介護職員に対する「スピーチロック」になるわけです。

しかし、行き着く先が「介護職員に対するスピーチロック」であれば、結局は「何を言っても無駄」「従業員は経営方針に従うしかない」ということになってしまいます。

だからこそ、介護職員の離職理由の上位に「経営方針や運営理念に対する不満」があるのですが、それにしても「文句があるなら経営者になればいい」と言ってしまうのはあまりにも乱暴です。

今回は、介護職員へのスピーチロック「文句があるなら経営者になるしかない」という発言について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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「文句があるなら経営者になるしかない」の意図

 

 

スピーチロックとは、言葉や発言で相手の行動や精神を拘束することです。

介護現場では、「少々お待ち下さい」「立ったら危ないので座っていて下さい」という発言が、利用者を身体的精神的に拘束することになるため、スピーチロックに当たると言われています。

ただ、そういった言葉掛けは我々が生活する中でもあり得ますし(例えば、市役所や銀行や立ち上がったら危ない場面等)、介護現場だけ逆差別的にフォーカスされて揚げ足を取られている印象しかないということを付け加えておきたいと思います。

しかしながら、介護職員がスピーチロックをすることは「良くないこと」なのに、上司などからはスピーチロックをされてしまう踏んだり蹴ったりの職種が介護職員であると言えます。

「文句があるなら経営者になるしかない」という発言にはどういう意図があるのでしょうか。

 

意図①「それ以上何も言うな」

つまりは、スピーチロックです。

「それ以上は何も言うな」という意図があることは明らかです。

つまり、「ストップ」「終了」「諦めましょう」という意味です。

それを言われてしまうと、確かに何も言えなくなってしまいます。

思考停止がお得意な介護現場ではありがちな意図と言えるでしょう。

 

 

意図②「経営者になれない身分の人間は発言権がない」

「経営者に絶対的な発言権や権力があるのだから、経営者にもなれないようないち従業員がそれ以上言っても仕方がない」という意味になります。

まだまだ「主従関係」や「法人の私物化」や「ワンマン経営」が多い介護業界ではありがちな話です。

経営者になれない(ならない)従業員という身分の人間の発言は制限されることが常態化してしまってはあまりにも不健全と言えるでしょう。

 

 

意図③「辞めるしかない」

「経営者になるしかない」という発言の裏には「文句があるならこの会社を辞めるしかない」という意図も含まれていると考えられます。

何故なら、経営者になれるかなれないかは別として、どちらにしても今の会社で働き続けたとしても経営者になることはほぼ不可能だからです。

つまり「辞めて自分で会社を立ち上げるしかない」若しくは「このままこの会社の従業員でいても仕方がない」という意味ですから、拡大解釈すれば「会社を辞めるしかない」という意味になります。

介護業界で出世・昇格・昇進したかったら綺麗ごとを言い続けよう「せいぜい介護主任程度という現実」

 

 

 

経営者になりたいわけではない

 

 

上司などに「文句があるなら経営者になるしかない」と言われても、こちらとしては別に「経営者になりたいわけではない」のです。

そもそも、経営者であれば同じような文句も不平不満も出ないでしょう。

つまり、介護現場においては、「従業員は文句も不平不満も言ってはいけない」ということになってしまいます。

介護職員の愚痴が封殺される風潮が悪循環を創り出す

 

介護現場の常識は世間の非常識

「文句や愚痴や不平不満」などと書くと、こちらがあたかもクレーマーのような印象を与えてしまうかもしれませんが、実際は「当たり前のこと」しか言っていません。

「介護現場の常識は世間の非常識」と揶揄されているように、普通の感覚で働いていると違和感や異常性を感じてしまうことが多々あるのです。

例えば、「人員不足なのに人員の補充がない」「人員不足で人員の補充がないどころか、新規利用者をどんどん入れる」「経営者や上司の独断と偏見による理不尽な人事異動」等々、常識では考えられないことが多発するのが介護業界です。

こういった異常な沙汰につっこみを入れ続けると「文句があるなら経営者になるしかない」と斬り捨てられてしまうのです。

「上見て暮らすな、下見て暮らせ」が介護業界

 

 

最終的には退職を視野に

そういった理不尽な職場環境であれば、経営者になるかならないかは別として、退職も視野に入れていく必要があります。

多くの先人たちが、同じような気持ちで辞めていった結果が「法人や事業所の方針や理念に不満」という退職理由に現れているのではないでしょうか。

介護職員が上司などにスピーチロックをされ「文句があるなら経営者になるしかない」などと本末転倒なことを言われることが常態化している事業所は、今日も明日も人員不足に違いありません。

「介護職員を辞めた理由トップ3」と「悪いイメージだけを払拭したい介護業界」

 

 

大切なのはお互いを尊重し合うこと

ここで大切なことは、経営者であれ従業員であれお互いがお互いを尊重し合って建設的な話をしていくことです。

その大切なことを失念してしまい「文句があるなら経営者になるしかない」と言ってしまうから人間関係がおかしくなるのです。

介護職員には「スピーチロックをしてはいけない」などという手枷足枷をつけながら、介護職員にはスピーチロックをしていく姿は矛盾しかありません。

人を大切にすることを忘れた福祉に何の意味があるのでしょうか。

「こんちきしょう」と思わせないような環境づくりが重要です。

介護職員が辞めないために「こんちきしょう!」と思わせない環境づくりを

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員に対するスピーチロック「文句があるなら経営者になるしかない」という発言について記事を書きました。

そんな極論しか返答できない上司にも問題がありますが、そもそも法人や事業所の体制そのものにも大きな問題があると言えます。

経営方針や運営理念に背きたいのではなく、常識的に考えて問題があれば誰かが言わなければ何も変わりません。

ですから、「経営者や事業所は現場最前線の介護職員の声をもっと拾い上げていく体制」が必要ではないでしょうか。

 

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