介護業界で出世・昇格・昇進したかったら綺麗ごとを言い続けよう「せいぜい介護主任程度という現実」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

介護業界にはあまり出世コースというものがありませんが、

  • 介護リーダー
  • 介護主任
  • フロアリーダー

くらいのポストまでなら昇格する可能性はあるかと思います。

「介護リーダー」とか「ユニットリーダー」というポストは、日替わり弁当のように会社の都合や上司の気分でいともたやすく挿げ替わりますので「出世」と言えるかどうかは微妙なところです。

介護業界には「リーダー」と呼ばれるポストがあります。 「介護リーダー」「ユニットリーダー」などと呼ばれ、リーダーとしての役割や...

更にその上の「管理者」だとか「施設長」という所まで出世する道があるか無いかも含め、「とりあえず今の立場より上に行くにはどうすればいいのか」ということについて記事を書きたいと思います。

先に結論を言ってしまうと、「介護業界では綺麗事ばかりを言い続けていれば、いつかは出世や昇格や昇進したりそれなりのポジションにつけるかもしれませんが、そんな環境しか無いのであれば先が思いやられる」ということになります。

以下で詳しく解説していきたいと思います。

介護業界にはライバルが少ない

介護現場は、業務も環境も過酷な上、 薄給なので職員の出入りが激しい業界になります。

  • 3年未満で辞めていく人が60%以上
  • 平均勤続年数は5.5年

という統計が出ています。

しかも「リーダー」という肩書きや役職のついた人でさえ、当たり前のように辞めていきます。

そういう状況なので、 同じ事業所に3年も居れば「中堅」で、6年以上居れば「ベテラン」と言えます。

そして、「リーダー級」のポストは速いペースで空きが出ますし、同期や先輩がどんどん辞めていくので「ライバルが少ない」のです。

つまり「普通に働いて、在籍さえしていればそのうち出世する」ということになります。

リーダーなどの中間管理職が次々と辞めていく理由については、以下の記事をご参照下さい。

今日も明日も介護現場は人員不足なわけですが、人員不足の起因となるのは 新しい人材が入ってこない(入職率) 今いる職員...

「施設長」「管理者」になれるパターン

介護リーダーにはすぐになれるでしょうが、主任クラスになってくると、ライバルは少ないもののポストが1つか2つくらいしかないために糞詰まり状態になってきます。

その上の「管理者」や「施設長」などの「幹部」と言われる立場になるのは正直、至難の業だと思います。

介護職員から現場の叩き上げで施設長になった人を私は知りません。

よくあるパターンは、

  • 行政からの天下り
  • 経営者の縁故
  • 地方議員
  • 大学教授などの介護研究者
  • 他の事業所で施設長をしていた人
  • 自分で事業所を立ち上げた人
  • 新規事業所の立ち上げでたまたまポストが空いていた場合

くらいではないでしょうか。

上手く上記のパターンにはまれば良いですが、なかなか難しい状況です。

ですから、介護職員として働いていて、施設長まで出世や昇格することは「ほぼ無い」と思っておいて間違いないかと思います。

ある程度の所まで出世や昇格する方法

運が良ければ幹部まで出世できるでしょうが、自分で事業を立ち上げる以外は運任せになってしまいます。

したがって、正味の話、現実的に目指せるのは「介護主任やフロアリーダー(介護現場でのトップ)」になります。

では、そういう「ある程度の所」まで出世や昇格するにはどうすればいいのでしょうか。

①綺麗ごとを言い続ける

介護業界にはまだまだ綺麗ごとが幅を利かせています。

  • 自己犠牲こそが美徳
  • 奉仕こそが福祉
  • 文句が出るのは心が汚いから
  • 働かせてもらえるだけでありがたいと思え
  • 利用者からの「ありがとう」が最高の対価

そういう概念の介護事業所の経営者も多いかと思います。

社内研修はもちろん、 社外の研修でもそういう「奉仕論や精神論」を叩きこまれます。

傍から見ればそれは一種の

  • 宗教的な洗脳
  • 意図的な情報操作
  • 実現不可能な空想理論
  • 職員を都合良く使う奴隷制度

ということがわかるのですが、そういう環境の中で働いていると「それが正しい福祉論」だと信じてしまいがちです。

しかし、ここまで人材不足となっている現状から見ると「そのやり方は間違っていた」ということがわかるのですが、決して業界はそうは言いません。

今まで積み上げてきた「福祉観」「推奨、実践してきたやり方を否定修正」することは「自らの存在そのものを否定すること」になってしまうからです。

ですから、これからも綺麗ごとを言い続け部下や後輩や新任者を洗脳していきます。

そして賛同する人を可愛がり出世させようとします。

そうすることで、介護業界には「綺麗ごとを言う人達で溢れかえるシステム」が出来上がっています。

「自己犠牲が足りないから業務が回らない」

「自分のことを考えるから不平不満が出るのだ」

「やりがいを感じればもっと頑張れるはず」

「介護の仕事はお金じゃない」

そういう綺麗ごとを言い続ければ、経営者や幹部や上司などからも気に入られ、認められることになり、出世や昇格できる可能性が高くなります。

人員不足の介護事業所には共通する特徴があります。 事業所や上司の方針が「自分たちを棚に上げた綺麗ごとばかり」ということです。 ...

②綺麗ごとに賛同する

業界も事業所も上司も、綺麗ごとにまみれているので、 「一切合切の思考を停止させ、イエスマンとして身を粉にして働けば、当然良い評価」が得られます。

働いている以上、上司や会社から良い評価を貰いたいと考えるのはごく自然のことです。

ですから、介護業界で出世しようと思うならば、

  • 思考を停止させ身を粉にして働く
  • イエスマンになる
  • 綺麗ごとを言う
  • 自己犠牲を払い続ける
  • 媚びを売る

ということをすることで、会社も優先的に綺麗ごとばかりの研修に沢山行かせてくれるようになりますし、出世や昇格の近道になります。

「しんどい時こそ力を合わせて頑張ろう」という精神論を聞いたことのある介護職員も多いのではないでしょうか。

介護現場には綺麗ごとが蔓延しています。 人の善意につけこみ自己犠牲を誘発させるセリフをよく聞きます。 「しんどい時こそ皆...

綺麗事ばかりの業界では状況が変わらない

介護現場で出世や昇格する近道となる方法を書きましたが、現状では綺麗ごとの無限ループにより、介護業界の水は綺麗になるどころか濁ってしまっています。

一寸先も見通せず、介護職員は酸欠状態になっています。

介護業界が綺麗ごとで埋め尽くされていることで

  • 人材不足
  • 自己犠牲の日々
  • 待遇が劣悪なまま
  • 典型的なやりがい搾取

となってしまっているのではないでしょうか。

抜本的なその部分を改善しないことには、最終的な目的である「利用者の幸せの追求」が出来ません。

人材不足や業務負担を職員の自己犠牲で成り立たせようとすることにはもう限界がきています。

このまま綺麗ごとばかりをゴリ押ししていけば、職員も利用者も共倒れしてしまうでしょう。

介護職員の人材不足は深刻です。

もっと現実を直視し「ひょっとしたら綺麗ごとばっかり言っていたのが悪かったんじゃないか」と気づいてくれる日が来るのを願うばかりです。

現状のような出世方法しかなく、キャリアパス要件も不透明なままでは、先が思いやられますし悪循環から抜け出すことは難しいと言えます。

介護の仕事は「やりがい」があります。 それは本当に間違いありません。 しかし問題なのは やりが...

最後に

今回は「介護業界で出世・昇格・昇進する方法」について記事を書きました。

どの業界、会社でも言えることですが、出世するためには「要は上司や会社に気に入られれば良い」のです。

介護業界の場合は気に入られる方法が「綺麗ごとを言い続けること」だという結論です。

しかし「綺麗ごと」が蔓延している業界には問題点が山積みです。

介護現場では「中堅」や「中間管理職」が育っていないことが問題であると言われていますが、中間管理職以上の出世コースやキャリアパスが準備されていないのに「育つも育てる」もありません。

「頭打ちの中間管理職」に何の魅力があるというのでしょうか。

今後もっと、そういった現状を直視していく必要があります。

私が一番おすすめしているエージェントの介護ワーカーさんでまずは仕事探しの登録だけでもされてみてはいかがでしょうか。もちろん、全て無料ですし、良い職場が見つかるはずです。

>>>3年連続楽天リサーチNo1の支持率【介護転職なら介護ワーカー】

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ブログランキングに参加しています。

記事が「まぁ良かったんじゃない?」「また読みに来てあげてもいいよ」と思って頂けましたら是非、応援&シェアを宜しくお願いします^^

記事更新のモチベーションが上がります。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村


介護職員ランキング

楽天ウェジェット
【広告】


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

かいご畑アフィリ



※広告
【働きながら無料で資格取得できる制度のご紹介】



★介護職員初任者研修
★介護職員実務者研修
★介護福祉士国家資格受験対策講座(短期集中講座)

などの講座を「働きながら」「無料」で受講することができるのが「キャリアアップ応援制度」です。

【こんな人におすすめ!】

★介護のお仕事が初めての方
★無資格で働きながら、資格取得をしたい方
★ブランクがあり、介護の仕事復帰を考えている方
★すでに介護職として就業していて転職したいと考えている方
★経験や資格があり、好条件で転職をしたい方
★30秒で登録してすぐに利用開始したい方

>>>働きながら無料で資格取得できる「かいご畑」はこちら



コメント

  1. かみず より:

    おっしゃる通りだと思いました。
    自己犠牲や利用者様からの「ありがとう」
    がなければとても続けられないと日々感じています。
    新年度がスタートしましたが、施設の理念や目標が出て、それを
    見ていると、「こう考えろ、あれを勉強しろ、自分が代表だと認識しろ、
    接遇も意識しろ」とたくさんありすぎです。
    綺麗事、絵空事にしか思えません。
    でも、働いている皆には楽しいと思えるように仕事をして
    人生を送ってほしい。
    どうしたらいいのでしょう?
    課題山積ですが、まずは自分が楽しく笑顔で仕事をして、皆の気分を変える
    きっかけを作っていきたいと思います。
    今の自分にはそれぐらいしかできません。

    • アバター画像 介護職員A より:

      >かみずさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      まぁ方針や理念なので、ある程度の「絵空事」も必要なのかもしれませんが、職員の自己犠牲が前提では片手落ちですよね。
      利用者の幸せが職員の不幸の上に成り立っているのだとすればあまりにも「不健全」です。

      利用者も職員も事業所も「三方良し」の理念であれば皆が納得できるのですが、「介護業界の常識は世間の非常識」と揶揄されているように、まずは自分と世間感覚を見失わないようにしたいですね。

      今のご自身でできる範囲で良いと思いますよ^^