介護職員の将来性

若い介護職員が自分の職業を言うと世間から「若いのに偉い」と言われる5つの理由

投稿日:2019年7月13日 更新日:

 

年齢が若い介護職員が、自分の職業を世間や周りの人に「介護職員です」と言った時の反応でありがちなのが「若いのに偉いね」という台詞です。

この「偉い」という言葉の本質には、様々な印象や感想が凝縮されたとても便利な言葉です。

そして「若いのに」という言葉がくっつくことによって、「若ければ若いほど偉さが増す」と受け取れます。

もちろん、ポジティブな言い回しではあるのですが、その裏にはネガティブな意味が含まれた現実もあるのではないでしょうか。

今回は、若い介護職員が自分の職業を言った時に「若いのに偉い」と言われる理由について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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「若いのに偉い」と言われる5つの理由

 

 

「若い」という年齢が何歳くらいまでを指すのかは「アラサー」くらいまでと定義しておきます。

何故、若い人が介護の仕事をしていると「若いのに偉い」と言われるのでしょうか。

 

理由①「尊いから偉い」

介護の仕事は、高齢者や支援が必要な人を援助する尊い仕事です。

人の命が尊い以上、人の命を預かる仕事なのですから、責任も重大です。

そんな責任重大な尊い仕事を、年齢が若いうちからやるなんて「あなた自身も尊いよ」という意味になります。

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理由②「見返りを求めない仕事だから偉い」

介護の仕事は未だ「ボランティアの延長線上にある仕事」という印象が根強く残っています。

だから「低賃金であっても仕方がない」と考えてしまう人も多く存在します。

しかし現状では、介護の仕事は専門職であり、提供したサービスに対して正当な評価と対価を求めていかなければならない職業です。

ですから、「介護職員=見返りを求めない職業」という考え方は間違っているのですが、世間にはまだ「若いのに見返りを求めない仕事を選択するなんて偉い」と思っている人がいるのも現実です。

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理由③「若いのに人柱になるなんて偉い」

介護の仕事が低賃金で労働環境も劣悪であることは世間にも周知されてきています。

「きつい、汚い、危険、帰れない、給料が安い、休憩が取れない、休暇が取れない、腰が痛くなる、厳しい、格好が悪い、窮屈」という11Kに苛まれます。

しかし、超高齢社会に突入した日本では、なくてはならない仕事です。

そんな状況の中、年齢が若ければ若いほど介護以外の選択肢も沢山残されているのに、「誰もがやりたがらない介護の仕事を敢えて選択した」ということは、尊くもあり「人柱になること」でもあります。

「若いのに、自ら進んで人柱になるなんて偉い」「自分には到底できない仕事をやっているから偉い」ということになります。

また、在宅介護の多くは「介護者は中年以上の世代」でしょうから、「介護は中年以上の人がするもの」「若者が介護をするなんて考えられない」という先入観があり、先入観を揺るがされたことが「偉い」という言葉に表れている場合もあります。

若者に介護の仕事をオススメしない3つの理由

 

 

理由④「介護現場には若い力が必要だから偉い」

在宅介護だけでなく、介護現場でも老老介護が進んでいます。

若い人は寄り付かず、今いる職員もどんどん歳を取っていくからです。

実際問題、介護現場にはもっと多くの若い力が必要です。

しかし、介護職員の待遇や将来性を考えると、とてもオススメできる職業ではないのが現状です。

ですから、今後もっと若い人材を確保できるように介護職員の待遇や将来性について改善していく必要があるわけですが、そういったものを抜きにして考えた場合、「介護現場には若い力が必要なのだから介護の仕事をしているのは偉い」ということになります。

しかし、実情として「本当に待遇や将来性を抜きにして考えてしまっている現状」と「表面上のイメージだけ良くしようとするハリボテ戦略の横行」があるため、結局は何も変わっていないのです。

【2025年問題】老老介護は介護現場にも及んでいる

 

 

理由⑤「「偉い」しか言葉が思い浮かばない」

若い介護職員が「自分は介護職員です」と言った時に、様々な感想を持つものの、適切な言葉が思い浮かばず、とりあえず当たり障りなく「若いのに偉いね」と言っていることも考えられます。

お互いそれ以上深く考えなければ、それでその話題は終わりです。

相手だってそれほど気にしていない場合もあります。

しかし、「若いのに」という言葉がついてしまうところに闇深さを感じてしまいます。

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最後に

 

今回は、若い介護職員が自分の職業を言った時に世間から「若いのに偉い」と言われる5つの理由について記事を書きました。

現在の介護業界は、もっと若い人材を確保していきたいと思っているのに、なかなか思うように人材確保が進んでいません。

外国人介護士やボランティアの起用などの政策も打ち出されていますが、本当に若い人材を確保していきたいのならば、それに見合った待遇と将来性を担保しなければ、誰も介護の仕事をしようなどとは思わないでしょう。

介護の仕事以外の職業で「若いのに偉い」などと言われる職業があるでしょうか。

「尊さの裏にある闇」を物語っていると言えます。

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