リアル介護現場の実情

介護職員の異動が頻繁に行われる介護施設がヤバい5つの理由

投稿日:2019年7月12日 更新日:

 

介護施設で働く介護職員にも異動があります。

介護職員の異動とは、所属するユニットやフロアが変わる介護施設内の異動のことを指します。

中には、法人内の別事業所や別施設に異動(転勤)となることもありますが、余程のことがない限りは施設内の異動でおさまります。

施設内であっても、「現場叩き上げの介護職員が施設長に栄転」ということはほぼあり得ないため、「介護職員は介護職員のまま施設内を異動」することになります。

さて、問題は「異動の頻度」です。

一般的に考えて普通の企業であれば異動が行われるのは「年度替わりの4月に年1回」です。

しかし、介護施設の異動は「当たり前のように1年間に何回も行われる」ことが常態化しています。

あまりにも当たり前のように行われているため、介護職員も慣れてしまい違和感を感じなくなってきてしまっている人もいるかもしれませんが、普通に考えてこの状況は「異常」です。

そして、「異動の頻度が多ければ多いほどヤバい介護施設」だと言えます。

今回は、介護職員の異動が頻繁に行われる介護施設がヤバい5つの理由について記事を書きたいと思います。

介護業界で出世したかったら「綺麗ごと」を言い続けよう

 

 

 

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異動頻度が多い介護施設がヤバい5つの理由

 

 

そもそも、「異動頻度が多い」のには理由があります。

その理由も含め、介護職員の異動が頻繁に行われる介護施設がヤバい理由を5つご紹介します。

 

理由①「離職率が高い」

大体どの介護施設も人員不足は人員不足なのですが、今以上に職員が辞めていかなければ「現状維持」が可能なので異動をする必要はありません。

しかし、人員不足に輪をかけて更に介護職員が辞めていけば「ユニット間の異動」をしなければならなくなります。

それは「介護職員の頭数や人数合わせ」という場合もありますが、「職員個々のパワーバランスを考えて行われる」場合もあります。

職員が辞めていくたびに異動が行われるため、異動頻度が多ければ多いほど「介護職員がどんどん辞めていっている」ということになります。

給与水準や労働環境や人間関係等、何かしらの問題が顕著であると考えられます。

そんな離職率が高い介護施設がヤバくないはずがありません。

「現状維持」を目指すしかない介護現場の実情

 

 

理由②「中堅職員が辞めている」

離職率が高いだけでも「ヤバい」のですが、辞めていく職員が「中堅以上の職員」であれば「もっとヤバい」と言えます。

ある程度、勤続年数を積んだ職員が辞めていくのは「それなりの理由」があるからです。

例えば

「給与が少なすぎて生活していけない」

「これ以上頑張っても将来性がない」

「耐えきれない問題がある」

などです。

先輩職員が置かれている環境は「将来の自分を投影するひとつの基準」になります。

つまり、「勤めれば勤めるほど辞めたくなる環境が待っている可能性が大きい」ためヤバいと言えます。

事業所にとっても重要な戦力であった中堅以上の職員が辞めていくことは大きな痛手であるため、パズルを組み直すように何度も異動が行われます。

介護施設の「日勤リーダー」「夜勤リーダー」という当番制の謎

 

 

理由③「リーダー級の職員が辞めている」

中堅職員だけでなく、「リーダー級の職員」さえも辞めていく介護施設はヤバいと言えます。

ユニット型の介護施設であれば、各ユニットに必ず1人「ユニットリーダー」を配置しておかなければなりません。

つまり、リーダーが辞めると新たなリーダーが必要になります。

サブリーダーがリーダーに上げられる方法が一般的ですが、リーダーに上げられた職員が更に辞めていくと、また次のリーダーを探さなければならなくなり、これが繰り返されることによって「リーダーの存在もただの頭数」になってしまいます。

そもそも介護業界のリーダーという存在が、人員不足であれば誰でもなれる「名ばかりリーダー」でしかありません。

リーダーが辞めていくことで異動が繰り返される介護施設は、「ツギハギだらけの職員配置」となり、ケアの質も右肩下がりとなるためヤバいのです。

不健全な運営の中で求められる「介護リーダーというポスト」の特殊性

 

 

理由④「信頼関係構築も1から」

個別ケアやなじみの関係を構築していくことが「ユニットケアで目指すもの」だったのではないでしょうか。

職員が辞めていくたびにユニット異動が行われていたのでは、職員も利用者もいつまで経ってもなじめません。

異動してきた介護職員は1から利用者の名前や顔、処遇などを覚えなければなりませんし、利用者にとっても職員の異動のたびに職員の顔ぶれが変わるため落ち着きません。

異動の対象ではなかった職員も、数か月という短いスパンで一緒に働くユニット職員が変わっていくと落ち着きません。

そして、やっとお互いが慣れてきた頃にまた異動が行われるのです。

ユニットケアを推奨しておきながら介護職員の異動が頻繁に行われる介護施設は「言っていることとやっていることが違う」ためヤバいのです。

ユニットケアは「既に破綻している空想理論」である理由をわかりやすく解説

 

 

理由⑤「異動が異動を呼ぶ悪循環」

誰でも慣れ親しんだユニットやフロアに居続けたいと思うものです。

しかし異動を指示命令されれば、なかなかそれを断ることは困難です。

ただ、甘んじて異動を受け入れるにしても、その異動が何度も繰り返されることが問題なのです。

「1度ならず2度までも」では済みません。

「3度も4度も5度も…」ということがあり得るから問題なのです。

「施設内全体を異動しておけば、どのユニットやフロアでも対応できるから良いじゃないか」という上司もいますが、それは詭弁です。

施設内全てのユニットを1周する頃には「多くの職員や利用者の顔ぶれが変わってしまっているから」です。

結局は1からになってしまいますし、異動ばかりを繰り返されるのは居心地が悪いものです。

異動の頻度が多いことで、「異動ばかりで嫌になった職員」が辞めていき、「職員が辞めればまた異動が行われる」という悪循環に陥ってしまうためヤバいのです。

介護現場の上司の「しんどい時は遠慮なく言いなさい」という無意味な配慮

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員の異動が頻繁に行われる介護施設がヤバい理由について記事を書きました。

実は「異動」とはいうものの、法人や事業所からの正式な辞令が無い場合は、上司権限で行われている「ユニット編成という名のたらい回し」であったりします。

そして、そこには上司の好き嫌いや偏った考え方が色濃く出てしまうため、異動に関しても「ひいきされる職員」が居たりします。

そういった状況に嫌気が差したり、反感を買ってしまうことで更に悪循環に陥ってしまいます。

自分が異動対象になるにしてもならないにしても「介護職員の異動頻度が多い介護施設はヤバい」と言えます。

 

 

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