介護業界の異常性

介護施設の「日勤リーダー」「夜勤リーダー」という当番制の謎

投稿日:

 

介護施設では

  • 日勤リーダー
  • 夜勤リーダー

と呼ばれる当番制のポストがあります。

「ポスト」と書きましたが、名刺に書けるような役職でも肩書きでも無いですし、出世したわけでもありません。

要は、その日その時の「当番」のことなのですが、「リーダー」と呼称しているのが介護業界の特徴です。

今回は、「介護施設に存在する日勤リーダー、夜勤リーダーという当番制の謎」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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日勤・夜勤リーダーとは

 

 

では具体的に「日勤リーダー」「夜勤リーダー」とはどういう存在なのかを確認していきます。

 

日替わりで責任を持つ当番

介護現場には、他にも「リーダー」と呼ばれる人がいます。

  • 介護リーダー
  • ユニットリーダー
  • フロアリーダー
  • サブリーダー

などです。

上記の「リーダー」は一応「役職や肩書き」と言えるものですが、その存在そのものが特殊です。

不健全な運営の中で求められる「介護リーダーというポスト」の特殊性

そして、それ以上に特殊で謎なのが「日勤リーダー」「夜勤リーダー」になります。

「日替わりでいつも以上に責任を持たされる名ばかりリーダーの当番」であると言えます。

率直な感想ですが、「介護業界は本当にリーダーという呼称が大好き」なのです。

 

 

職責と責務

では次に「日勤・夜勤リーダー」の職責や責務を確認しておきたいと思います。

【日勤・夜勤リーダーの職責と責務】

  • 他ユニットやフロア全体の現場責任者
  • 何か問題があった時に指示を出し的確に処理をする司令塔
  • 他ユニットやフロア全体の情報の集約先
  • 他ユニットやフロア全体の情報の発信元
  • 上司や医療職や家族や救急隊への連絡調整係

 

 

誰がするのか

では、一体「日勤・夜勤リーダー」は誰がするのでしょうか。

「介護主任」→「介護リーダー」→「サブリーダー」→「時として一般職員」

当日出勤している上席順に「順番」若しくは「場当たり的に」行っています。

サブリーダー以上の人が全員公休などで不在の場合は、時として一般職員にその白羽の矢が立つこともあります。

 

 

 

日勤・夜勤リーダーという当番制の謎

 

 

「名ばかりリーダーの当番制」であるが故に謎を感じてしまう部分も多々あります。

 

謎①「手当が1円もつかない」

日勤リーダーは役職者がすることが多いので、役職手当に当番手当も含まれていると考えれば多少は納得がいきますが、サブリーダーや一般職員の場合は役職手当が1円もついていません。

サブリーダーや一般職員が当番に当たることも多く、ましてややっていることは責任重大な管理業務です。

肉体的精神的な負担は相当大きいでしょう。

それなのに「手当が1円もつかない」のですから「そんな謎なリーダーは出来るだけやりたくない」 と思ってしまいます。

 

 

謎②「自分の担当ユニットだけで手一杯」

特にユニット型施設に言えることですが、プラスの人員を配置している事業所ならともかく、殆どの施設が「ギリギリの人員配置」及び「ワンオペ夜勤」です。

つまり、ワンオペ夜勤であれば1人の職員で約20人の利用者を介護しているのですが、それは夜勤リーダーとて同じです。

日勤帯であっても、自分が担当するユニットの必要人員として配置されているわけですから「プラスの人員」でもなければ「フリーに動ける人員」でもありません。

自分のユニットの利用者を介護しながら、

  • 他ユニットや施設全体の職員や利用者のことにまで気を配る
  • アクシデントが発生した時は報告を受け指示を出し対処を行う

ということになります。

自分のユニットの利用者の介護中だった場合、「自分のユニットの利用者を介助しながら他ユニットの対応」をしたり「施設全体を走り回ったり」しなければなりません。

人員の確保もできていないのに、ただ負担が増すだけの「謎の名ばかりリーダー」は出来ればやりたくありません。

 

 

謎③「資質のある職員が少ない」

そもそも論ですが、万年人員不足なので「資質のある職員が少ない」のが現状です。

ユニットリーダーさえどんどん辞めていくので「ツギハギだらけのユニットリーダー」「資質がなくてもユニットリーダーになれる」という現状があります。

つまり「資質がない」若しくは「経験が浅い」職員にさえ「介護リーダー」をさせなければならないような事業所では、「資質のある職員が少ない」と言えます。

その中で「日勤・夜勤リーダー」の順番を回しているので、日によってはアクシデントに対する的確な対応や対処も出来なくなる上に、その顛末や結果について上司や他職種から

  • 批判される
  • 叱責される
  • 揚げ足を取られる
  • 吊るし上げられる

というストレスフルな悪循環に陥ってしまいます。

そんな状況では、育つはずの職員も育たず ただただ「こんな謎な名ばかりリーダーは出来ることならやりたくない」という感情だけを植え付けてしまうのです。

余談ですが、先日(2019年5月22日)に報道された介護付き有料老人ホームでの事件の容疑者も「夜間帯はリーダー格として業務に当たっていた」ということです。

「何故、リーダー格がこんな事件を起こすのか」というようなことを言われていますが、起こるべくして起こった結果のような気がします。

【介護事件考察】「介護付き有料老人ホームで男性入所者死亡」殺人容疑で元職員逮捕

 

 

 

最後に

 

今回は、介護施設に存在する「日勤リーダー」「夜勤リーダー」という名ばかりリーダーの謎について記事を書きました。

手当に関しては財源の問題もあるでしょうが、「当番ではない人」と比べて「業務負担も責務も肉体的精神的疲労もケタ違い」なのですから、「それに対する対価」というものは考えていって欲しいと思います。

また、その「負担の大きさ」の根本にあるのは

  • 人材(人員)不足
  • 教育体制の未整備
  • 上司の人間性
  • ユニットケアの欠陥

という問題が大きいと思います。

「職員の自己犠牲だけ」に頼った施設運営では、破綻する日も近いと言えましょう。

ユニットケアは「既に破綻している空想理論」である理由をわかりやすく解説

 

 

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