介護業界の異常性

「介護職員も貰うことだけ考えていてはダメ」という論調の3つの違和感

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介護業界には、「福祉と奉仕を混同する風潮」があるため、まだまだ「介護の仕事はお金や対価を求めてはいけない」というようなことを言っている事業所や福祉屋が存在します。

いつまでもそういった時代錯誤の考え方のままだと、人員不足が解消しないどころか、介護職員の賃金や処遇も改善しません。

もちろん、突き詰めて考えていけば「財源の問題」があることも重々承知していますが、「訴え続けていくことに意味がある」ということを過去記事でも書きました。

「介護職員が低賃金なのは最初からわかっていたこと」では片づけられない5つの理由

そうした訴えを続けていくと、

「介護職員も賃金が少ないからと言って、貰うことばっかり考えていてはダメ」

「何も努力せずにクレクレ言うのは図々しい」

「事業所の利益を増やす努力や具体案を出すべきだ」

ということを言う人が現れます。

もちろん、言っていることは理解できますし、介護職員も介護保険のことを勉強したり、事業所の利用状況や稼働率を気にしたり利益が増えるように考えていくことも大切なことだと思います。

しかし、この論調にはどこか胸につっかえたような違和感を感じてしまうのです。

今回は「介護職員も貰うことだけ考えていてはダメ」という論調の違和感について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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違和感の正体3つ

 

 

「介護職員も貰うことだけ考えていてはいけない」という論調の違和感について考えていくと、「貰うことだけ」という箇所がどうも引っ掛かることに気づきました。

3つの違和感を具体的に見ていきたいと思います。

 

違和感①「職責は全うしている」

介護職員は、与えられた環境と職責の中で毎日汗水垂らしながら「介護サービスを提供」しています。

求めているのは、この「介護サービスを提供している対価の底上げ」なのであって、「介護職員は職責を全うしているので、どうかそれに対する給与水準をもっと上げて下さい」ということです。

つまり、「仕事をサボっているけど給料を上げて欲しい」と言っているわけではありません(実際に介護業務をサボっている人は別ですが)。

それを「貰うことだけ考えるな」と言う方が図々しいのです。

ちゃんとやるべきことはやっているのに、介護職員のことを「クレクレ君」みたいに言うのはあまりにも失敬です。

「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」という考え方が間違っている5つの理由

 

 

違和感②「どこまでも図々しい」

介護職員は「やるべきことはやった上で、貰うことを考えている」のですが、「介護保険のことや稼働率や経営学や利益のことも勉強しないからダメ」という論調かと思われます。

しかし、介護職員にどこまで要求する気でしょうか。

もちろん、勉強して知識を得ていくことは大切です。

「介護保険や経営学について勉強し、事業所の稼働率を気に掛けながら、貸借対照表で損益を確認して利益が出るような具体案を出し、実際に動いていく」

「介護の専門性を高めながら、経理の勉強もして、稼働率を維持向上させながら利益を出せるよう経営手腕を発揮し現場でリーダーシップを取る」

こんな介護職員がいたとしたら「スーパースター」です。

ひょっとしたら、その程度であれば知識として持っている人はいるかもしれませんが、「介護職員はそこまでしなければ他産業の同世代の人と同じ水準の給料」を貰うことができないのでしょうか。

そういう資質を備えた職員がたくさん居れば素晴らしいのは間違いありませんが、現状では「高水準の賃金を求めているのではなく、低水準からの脱却を求めている」ということが理解できれば、「介護職員の目の前にニンジンをぶら下げるだけでおまんまの食い上げをするような論調」はどこまでも図々しいのです。

 

 

違和感③「ただ見下しているだけ」

結局は「介護職員は介護の仕事を頑張っているだけではダメ」「介護の仕事だけでは低水準で当たり前」ということを暗に言っている論調になります。

つまり「介護職員と介護の仕事をただただ見下している」に過ぎません。

そりゃ違和感も感じますしただただ不快です。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員が賃金水準や処遇の改善を求めると出現する「貰うことばかり考えていてはダメ」「給料を上げて欲しいなら介護だけではなく経営や利益のことも考えるべき」という論調に感じる違和感について記事を書きました。

「自分のために色々なアンテナを張って知識を得ていく」「介護以外のプラスαの能力を備えたパイオニアとして収入を確保していく」ということも当然必要でしょう。

しかし、まずは介護職員が介護の仕事に集中できるような環境や待遇を整えていくことが先決ではないでしょうか。

介護職員が求めているのは「特別ではなく普通」なのです。

 

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