介護職員の特徴

「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」という考え方が間違っている5つの理由

投稿日:2019年6月27日 更新日:

 

介護職員の給与水準が低いことは周知の事実です。

人材不足で労働環境が劣悪なことも多く過重労働になりがちです。

ですから、介護職員の働き方として、過剰に自己犠牲を払う必要はなく「まずは自分を守ることが最優先」ということを過去の記事にも書きました。

人員不足で過重労働を強いられている介護現場では自分を守ることが最優先

しかし、中には「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」と考える人もいます。

「自分を守ること」と「適当に働くこと」は意味合いも次元も全く違う話です。

介護の仕事に限らず、どんな仕事であっても「適当でいい」なんてことはありません。

雇用形態が正社員であろうとパートやアルバイト、派遣社員であってもです。

今回は、「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」という考え方が間違っている理由について記事を書きたいと思います。

適当(テキトウ)

ある条件・目的・要求などに、うまくあてはまること。かなっていること。ふさわしいこと。また、そのさま。「工場の建設に適当な土地」「この仕事に適当する人材」
程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。「調味料を適当に加える」「一日の適当な仕事量」
やり方などが、いいかげんであること。また、そのさま。悪い意味で用いられる。「客を適当にあしらう」「適当な返事でごまかす」

【引用元】コトバンク

https://kotobank.jp/word/%E9%81%A9%E5%BD%93-575436

※尚、当記事の「適当」は、上記3つの意味がある中で「3番目の悪い意味の適当」になります。

 

 

 

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「適当に働けばいい」が間違っている5つの理由

 

 

「仕事は力の限り働くもの」「一生懸命に働く姿が美しい」という大前提がありますが、これでは精神論や根性論になってしまうため、もっと具体的に書いていきたいと思います。

 

理由①「人の命に関わる」

介護の仕事は、人の命を預かっている仕事です。

介護現場でミスや事故が発生すれば、人の命に関わってくることもしばしばあります。

適当に働いてしまうと、ミスや事故も発生しやすくなります。

給料が安いからと言って、適当に働くことは直接的又は間接的に人の命を危険に晒す確率を上げることになります。

その場にいるだけで、様々な訴訟リスクもある職業なのです。

そんな責任重大な仕事なのですから、「適当」でいいはずがありません。

【介護事故考察】介助不足で複数回転倒し死亡「施設に2800万円の賠償命令」

 

 

理由②「1人分働くのが労働契約」

人員不足で1.5人~2人分の働きを強いられることが多い介護現場ですが、その分の給料や対価は発生しないのですから、自己犠牲を払って1人分以上の労働はする必要はありません。

しかし、「最低限1人分働くのは当然のこと」です。

あなた1人に対して「1人分の働きをしてもらう前提」でお互いの了承のもと労働契約を締結しているはずです。

労働契約を締結したにもかかわらず、その給料がいくら安いからと言って適当にしか働かず、1人分未満の労働しかしなかった場合は「契約不履行」「信義誠実の原則(信義則)に反する」ということになります。

つまり「給料泥棒」なのです。

契約不履行で信義則に反し給料泥棒になることが理解できれば、「適当」に働いていいはずがありません。

 

 

理由③「周りが迷惑」

誰かが1人分未満の働きしかしなければ、そのしわ寄せが周りの職員にいきます。

もちろん、職員個々に得手不得手や長所短所があるので、お互いが補い合いながら業務を進めていくことが大切ですが、適当に働いている人は補われてばかりです。

百歩譲って100%以上の力を出して出来ないのなら仕方がありませんが、適当に働かれて補わされてばかりでは「周りが大変迷惑」します。

そのせいで、1人分の働きで良かったのに1.5人~2人分の業務負担を負わなければならない職員が出てきます。

そんな状況では「利用者も迷惑」でしょう。

周りの人達に迷惑を掛けて不幸にすることになるため、「適当」に働いていいはずがありません。

 

 

理由④「ケアの質が上がらない」

適当に働く職員がいると、周りの職員が業務を補ったりしわ寄せを食ってしまうため、ケアの質を上げようにも現状維持で精一杯になります。

ですから、現状の介護現場では「現状維持で御の字」という状態になってしまっています。

こんな考え方の職員ばかりだと、現状維持さえ困難な状況になってしまうでしょう。

介護職員たちは、日々自分の能力やケアの質を上げようと努力しています。

そんな人達の足を引っ張る存在となることに気づければ、「適当」でいいはずがありません。

「現状維持」を目指すしかない介護現場の実情

 

 

理由⑤「処遇改善を訴えにくい」

介護職員の給与水準が低いからこそ、改善するかしないかは別として「もっと給与水準を上げて欲しい」という訴えをしていく必要があります。

そのためには「今の給料水準よりも格段に高水準な働きをしている」という事実が必要です。

一人前未満の適当な働きしかしていない人が「給料上げろー!」と言っていたらどう思われるでしょうか。

失笑でしかありません。

処遇が改善する可能性が限りなくゼロに近づいてしまいます。

ましてや、ケアの質も向上せず現状維持でさえ危ういのですから、処遇改善を訴えにくくなります。

本当に処遇改善を訴えていくならば、自分の能力とケアの質を上げて、今の給料よりも高水準な労働を提供していることを体現していかなければならないのです。

ですから、「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」という考え方は完全に間違っているのです。

 

 

 

最後に

 

今回は、「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」という考え方が間違っている5つの理由について記事を書きました。

本当の意味で、介護の仕事を「貶めている」「舐めている」「バカにしている」のはこういう「適当屋」ではないでしょうか。

多様な価値観を認める世の中ですから、百歩譲ってそういう考え方や働き方があるとしても、「信義誠実の原則」の観点から不用意に口から発することは好ましくありません。

介護職員を貶めると同時に自分さえも貶めていることになります。

もちろん、息抜きをしたり手を抜ける所は抜いて効率化を図っていくことは必要ですが、「給料が安いから適当でいい」というのは大間違いです。

周りに迷惑を掛けないように、最低限一人前働くのは当たり前のことなのです。

 

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