リアル介護現場の実情

【総まとめ】ケチな介護事業所の過剰な経費削減がヤバい10選

投稿日:2019年7月19日 更新日:

 

介護保険の介護報酬も低水準であるため、介護事業所も経費削減に努めていることでしょう。

会社を経営したり介護施設を運営する中で、経費削減をしていくことはとても重要なことです。

ですから、「経費削減そのもの」を批判したり否定するつもりは一切ありません。

しかし、介護現場では過剰で異常とも取れるようなケチな経費削減をしている介護事業所も存在します。

要は「いくら経費削減とは言っても、その部分は削減したらちょっと異常」というところまで削減してしまっているのです。

つい最近、常勤医不在の老健で入所者11人がお亡くなりになったという報道の中で「点滴量を半分以下に節減していた」という問題も明らかになっていました。

今回は、総まとめとして「ケチな介護事業所の過剰な経費削減がヤバい10選」をご紹介したいと思います。

 

 

 

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過剰な経費削減がヤバい10選

 

 

では早速、ケチな介護事業所の過剰な経費削減のヤバさを見ていきたいと思います。

 

①廊下や施設内全体が薄暗い

電気代を節約するために、使わない場所の照明は切っておくことは経費の削減になります。

しかし、廊下はいつ誰が通るかわかりません。

職員だけであれば、廊下を通るたびに照明をつけたり消したりすればいいのですが、そもそも進行方向に照明をOFFにするスイッチやボタンが無いため、点けた電気を消そうと思ったら今来た方向へ戻って消さなくてはなりません。

そんなことをしているといつまで経っても目的の場所に到着しないので、職員は電気を点けずに薄暗いまま廊下を歩きます。

また、介護事業所の場合は、利用している高齢者が廊下を通ることもあり得ますし、面会の家族が通ることだってあり得ます。

職員が付きっきりでない限りは、それらの人達も廊下を薄暗いまま通ることになります。

高齢者の場合、薄暗いことで視界が悪くなり、何かにつまずいたり手摺を掴み損ねることで転倒したり、壁に衝突するリスクが発生します。

廊下が暗いことで、施設全体が暗い雰囲気となり面会や施設見学に来た家族の心象も良くないことでしょう。

電気代を節約することで、新たなリスクを発生させてしまう経費削減はヤバいと言えます。

 

 

②下拭きが使い古し

下(しも)拭きとは「お下(しも)」を拭く清拭タオルのことです。

主に、排尿後や排便後に利用者のお下やお尻を拭くのですが、この下拭きは事業所によって以下の3種類があります。

  1. 布の使い回し(自施設で洗濯消毒)
  2. 不織布の使い捨て
  3. 布のリース(業者が洗濯消毒)

もちろん、自施設で洗濯消毒をする使い回しの方が経費を削減できるわけですが、「使用済みの下拭きを洗ったり消毒する手間」「消毒してあるにしても何度も排尿排便を拭いた布を再利用しているという衛生面の問題」があります。

しかし、もっと問題なのは「使い回しではなく使い古し」ということです。

どういうことかと言うと、介護施設でお亡くなりになった利用者の家族が本人の衣服を「要らないので施設で使って下さい」と言って寄贈されることがあるのですが、その衣服の中でシャツやモモヒキ(パッチ)などを職員が四角く切って、それを下拭きとして利用している介護事業所があります。

つまり、「衣服のお下がりを下拭きとして更に使い回すという使い古し」です。

益々職員の手間が掛かる上に、布の種類や厚さも全部バラバラになってしまうため「色々ヤバい」と言えます。

 

 

③手拭きタオルが共用タオル

介護事業所で手洗いをした後は、使い捨てのハンドペーパーで手を拭くのが感染症対策の面から見て一般的かと思います(ジェットタオルを完備している所もあるかもしれません)。

そのタオルが、誰もが使う共用のタオルの場合は感染症対策の意識が低いためヤバいと言えます。

例えそれが「利用者用」と「職員用」に分けてあったとしてもです。

「今どきそんな介護事業所はあり得ない」と思われるかもしれませんが、あり得ないと思われることをしている介護事業所がまだ存在するからヤバいのです。

 

 

④ベッドのリモコンが効かない

介護事業所のベッドは殆どが介護用の特殊寝台で、リモコン操作をすることで高さやリクライニングをすることが出来る電動ベッドです。

その電動ベッドが老朽化や故障によってリモコンが全く効かなくなってしまうことがあります。

もちろん、業者に修理を依頼するのですが、「ベッドの型式が古すぎてもう部品がメーカーにも存在しないため修理が出来ない」ということが往々にしてあります。

こうなった場合、普通なら新しいベッドを新調するのですが、経費削減のために「比較的自立度が高い利用者に使う」という判断がなされます。

しかし更に月日が経てば、自立度が高かった利用者も車椅子になったり、リモコンが壊れていくベッドが更に増えていき「結局ごちゃごちゃでリモコンの効かないベッドを使用する」ということになってしまいます。

ベッドの高さが変えられず、ボディメカニクスを駆使しようにも出来ないため職員にも利用者にも負担が大きくなっていきます。

リモコンの効かない壊れた電動ベッドをいつまでも使っている介護事業所はヤバいのです。

【ボディメカニクス】正しい介護技術があれば腰痛にならないという誤解

 

 

⑤給与明細の封筒を使い回している

過去記事にも書きましたが、経費削減のために給与明細の茶封筒でさえ使い回している介護事業所はヤバいと言えます。

「1円でも無駄にしない」という心意気は素晴らしいとは思いますが、「毎月毎月封筒の中から給与明細を取り出して封筒は返却する」ということが繰り返されると、呆れるやらおぞましいやら身の毛がよだちます。

こんな給与明細の渡し方をしている介護事業所はヤバい5選

 

 

⑥ボールペン1本買うのにも稟議書

業務中に使用するボールペン等も経費になります。

インクが無くなれば新しいものを購入しなくてはならないのですが、ボールペン1本購入するのにも上司の決裁や稟議書が必要な介護事業所はヤバいと言えます。

「風通しが悪い」「手間が掛かる」というだけでなく、「ボールペン1本を購入する許可さえおりないことがある」のです。

毎日使うものなので、許可を得て決済がおりるまで待っていたら間に合わないですし、そもそもボールペンのインクが無くなったら購入しても良いのは「ボールペンの芯(インク)」とされています。

ボールペンそのものを購入することは許されません。

ですから、何らかの理由でボールペンそのものが破損してしまった場合は「破損届」まで必要になります。

もうそれらがわずらわしすぎて、自分でペンを購入して使っている人が殆どです。

ペンだって経年劣化もするでしょうし、そこまでボールペン1本に固執しなくても良いとは思うのですが、この過剰な異常さがヤバいのです。

 

 

⑦闇雲なオムツゼロ

オムツゼロとは、利用者のおむつやリハパンなどをやめて布パンツで過ごしてもらうような支援を行っていくことです。

「ゼロ」と謳っているように「オムツの利用者を0人にしましょう」ということなのですが、誰でもかれでも闇雲にオムツゼロを推進することは「利用者の人間らしさや快適さ」をスケープゴートにした「オムツやリハビリパンツの経費削減」という目的でしかありません。

「適材適所」「状況によって」「時と場合」「ケースバイケース」「利用者のニーズに沿って」というのならわかりますが、ただただ「ゼロ」を目指すことが目的となってしまえば職員にも利用者にも負担が掛かるためヤバいのです。

闇雲な「おむつゼロ運動」「おむつ外し」はエゴイストの方針

 

 

⑧介助用手袋(グローブ)をケチる

介護現場において「1介助1手袋」は当たり前の話です。

これは職員を守るためでもあり、利用者を守るためでもあります。

普通に1介助1手袋を実行していたら、1人の職員が1日で数十枚の使い捨て手袋を使うことになります。

これは感染症対策の観点からも当然のことであり仕方がないことなのですが、その手袋の使用をさせなかったり、枚数を制限するような介護事業所はヤバすぎます。

枚数制限がない事業所でも、密かに手袋を薄くて耐久性が低い安物に変えてきたりします。

現場職員は「いつの間にか手袋が薄くなって破れやすい商品に変わっている」ということに気づいていますよ。

介助用の使い捨て手袋(グローブ)をケチる介護事業所はヤバいと言えます。

介助の度に「使い捨て手袋(グローブ)」を使用するのは常識

 

 

⑨エアコンの使用を制限している

電気代が掛かるからと言って、エアコンの使用を制限している介護事業所もヤバいと言えます。

夏は熱中症や脱水になる可能性が高くなります。

特に高齢者はあまり水分を摂らなかったり、自覚症状が無かったり訴えられなかったりするために、そのリスクが尚更高くなります。

エアコンを使用してもいいものの

「室温が30度以上にならないとつけたらダメ」

「夏は冷房28度設定、冬は暖房20度設定」

など事細かい制限や制約をつけている介護事業所もヤバいです。

気温や室温だけでなく湿度も関係してきますし、そもそも「エアコンの設定温度にこだわるのではなく室温に対して臨機応変な温度設定が重要」なのです。

冷房28度に設定しているからと言って、室温が28度になっているとは限りません。

こういう職場環境では、職員も働きにくいですし利用者の生命さえ危険に晒すことになるためヤバいのです。

 

 

⑩人件費を削減している

経費の中で大きな割合を占めるのが人件費です。

だからと言って、一番削ってはいけない経費と言えます。

職員がいるから介護サービスを提供できて、売上があがって、介護報酬を得ることが出来ているのです。

ただでさえ低い基本給の上、

  • 塩らしい昇給率
  • 給料以上の業務負担を押し付ける
  • 「自己犠牲は素晴らしい」とサービス残業を言外に匂わせる

などが常態化している介護事業所はヤバいと言えます。

また、パート職員や嘱託職員、契約社員や派遣社員ばかりを雇っている介護事業所もヤバさを感じます。

非正規雇用の職員に正職員と同等の業務負担を負ってもらわないと業務が回りませんし、そうでない場合は「サービスの質が低下」してしまいます。

人件費を削減し人員体制が不十分な状態であれば「業務過多状態」か「サービスの質が保てていない」介護事業所だと言えるためヤバいのです。

介護の仕事は「やりがいだらけ」の「やりがい搾取」それでは人材が集まらない理由

 

 

 

最後に

 

今回は、「ケチな介護事業所の過剰な経費削減がヤバい10選」を総まとめとして記事に書きました。

冒頭でも申し上げた通り、経費削減自体は悪いことではありません。

むしろ、経費削減で浮いたお金を職員に還元していけたらより良い環境と循環が出来るのでしょうが、そうは考えない経営者が多いのが現実ではないでしょうか。

ただただ、記事に書いたような過剰な経費削減には異常性を感じるばかりです。

人員不足の介護事業所は「浮いた儲け」を還元すれば断然マシな経営になる理由

 

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