介護事件

【介護事件考察】「介護付き有料老人ホームで男性入所者死亡」殺人容疑で元職員逮捕

投稿日:2019年5月23日 更新日:

 

先日(2019年5月22日)に、またしても介護施設での事件の報道がありました。

「東京都の介護付き有料老人ホームで当時82歳の男性入所者が、28歳の男性職員に暴行を加えられて死亡した事件で、この職員が殺人容疑で逮捕された」という内容です。

厳密には既に解雇されているので「元職員」となりますが、この事件について思うことを記事に書きたいと思います。

 

 

 

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ニュース概要

 

介護施設で入所者の男性死亡 殺人容疑で元職員を逮捕 警視庁

東京都品川区の介護付き有料老人ホーム「サニーライフ北品川」で4月、入所者の男性が暴行を受けて搬送先の病院で死亡する事件があり、警視庁捜査1課は22日、殺人容疑で、元職員の根本智紀容疑者(28)=東京都新宿区北新宿=を逮捕した。調べに対して、「暴行を加えたことはない」と容疑を否認している。

逮捕容疑は4月3日から4日ごろの間、品川区の施設内で入所者の黒沢喜八郎さん=当時(82)=に暴行を加え、殺害したとしている。死因は腹腔内の多発損傷による出血性ショックで、肋骨(ろっこつ)も折れていた。捜査1課は相当な力で暴行が加えられたとして、傷害致死ではなく、殺人容疑を適用した。

施設によると、根本容疑者は黒沢さんに対する虐待行為があったとして、同月10日に懲戒解雇された。

【引用元】産経新聞

https://www.sankei.com/affairs/news/190522/afr1905220011-n1.html

 

 

 

事件考察

 

 

介護施設での介護事件が後を絶ちません。

今回の介護事件について考察していきたいと思います。

 

事件の背景

この事件だけに限らず、介護施設で発生している事件の背景には、「業務負担」「業務上のストレス」「人員不足」などがあるのは間違いありません。

それは以前から何度も言われていることですし、「何度も言われているのに改善していない」というのも間違いありません。

つまり、背景にある問題が改善していないのだから、介護事件が減らないのは誰でもわかることです。

 

手を出すことはあってはならない

どちらにしても、相手が誰であろうと、どんな状況であろうと、手を出したり暴行を加えることはあってはなりません。

もちろんそれは、利用者(入所者)から職員への暴力や暴行でも同じです。

介護施設であろうとそうでなかろうと当然のことです。

介護施設では「排他的な環境」になるので、その常識がズレてきてしまいがちです。

利用者からの暴力を容認している時点で既にズレてしまっているのです。

ズレがズレを生じさせることは往々にしてあり得るのです。

暴力を振るう利用者さえ容認するのが介護なのか

 

職員の資質の問題

今回の事件の容疑者は介護福祉士資格を持ち「リーダー格」だったようですが、資質がないのに介護福祉士やリーダー格になれるのでしょうか。

人員不足の介護事業所では、「資質が無くてもリーダーにされる」というおかしな持ち上げられ方もあり得ます。

しかし、この事件の容疑者は「入所者の状況把握に長けている」と評価をされていたようです。

恐らく、世間一般の会社であれば普通に働けていたのではないでしょうか。

つまり、「介護現場で求められている資質は特殊である」と言えます。

「介護の仕事は誰でもやることができるが、やり続けることは誰でもできない」と言われている所以がここにあるのです。

不健全な運営の中で求められる「介護リーダーというポスト」の特殊性

 

付き添いが必要な入所者の対応

今回の事件でお亡くなりになられた男性入所者は体が不自由なために、普段から仰向けで居室から出てくる行動があったようです。

体が不自由だからそういった移動方法なのでしょうが、仰向けで移動するのは体が不自由でなくても結構なパワーが要ります(腹ばいではなく仰向けなのですから凄いパワーだと思います)。

介護現場で働いていると、高齢者のそういったパワーには良い意味でも悪い意味でも心底感服させられることがあります。

こういった「常に付き添いが必要となる可能性がある入所者」がいる場合は、施設としてもそれなりの配置や対応が必要だったのではないでしょうか。

以前、帰宅願望のある利用者の対応策の記事を書きましたが「プラスの人員」を配置していればこのような結果にはならなかったのかもしれません。

利用者の帰宅願望の原因と症状「効果的な対応策はある?」

 

事件が発生しやすい状況

こういった介護事件が発生しやすい状況は大体決まっています。

  • 夜間帯
  • マンツーマン対応

上記2つが揃っている場合が非常に多いです。

今回の事件も両方に当てはまっています。

 

まだ罪は確定していない

容疑者は容疑を否認しています。

有罪となることは濃厚でしょうが、無罪や不起訴になる可能性も残されています。

今後は「証拠」の有無がものを言います。

しかし、入所者の足を引っ張っている姿が防犯カメラに映っていて、既に「虐待認定」で解雇されているわけですから、この点に関しては言い逃れは出来ません。

「腰が痛かった」という理由をつけていますが、少々苦しすぎる言い訳です。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護付き有料老人ホームで発生した介護事件について考察しました。

こういった事件は氷山の一角ではありますが、最後に介護職員の名誉のために申し付け加えさせて頂きます。

普通の人なら1日で音を上げてしまうような介護現場の耐え難い環境の中で、それでも毎日誠実に頑張っている介護職員が沢山います。

ですから「介護職員をしている人の全てに問題がある」とは思わないで欲しいのです。

また、愚痴やネガティブなものを封殺し、ポジティブで表面だけメッキを施そうという動きもありますが、メッキはいつかは剥がれます。

耳触りや手触りの良いメッキの前に、ネガティブなものと根深い膿を出し切らなければ今後もこういった介護事件が発生していくのではないでしょうか。

【介護事件考察】「布団を何度も汚された」入所者を殺害して逮捕された有料老人ホームの元職員

 

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