【岐阜の老健事件考察②】「100%やっていない」解明進まず

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前回の岐阜県高山市の老健で発生した事件考察記事の第2弾になります。

岐阜県高山市の介護老人保健施設(老健)で、入所の3人が死亡し、2人が入院していることがわかり、県が立入調査を実施し、県警が事故と事件...

この介護事件のニュースだけ何故か続報がどんどん飛び込んできます。

ここまで福祉関係のニュースで続報が報道されるのは、相模原の障害者施設殺傷事件以来ではないでしょうか。

あの事件は凄惨で残虐だったので、マスコミや世間の注目度も高かったのですが、今回の事件も同じくらい注目されているということでしょうか。

今回の続報は「退職させられた男性職員が取材に応じ「100%やってない」と回答し死傷問題への関与を否定した」という内容のものです。

ニュース概要

岐阜県高山市の介護老人保健施設で半月の間に5人が相次いで死傷した問題で、施設側が全員の介護に関わったとする元職員の男性が20日、問題への関与を否定した。

高山市桐生町の老人保健施設「それいゆ」では、今月16日までの約半月の間に、施設に入所していた高齢の男女3人が死亡し、2人が肋骨(ろっこつ)を折るなどのケガをした。

施設側は、報道で業務に支障が出るなどとして、5人全員の介護に関わったと指摘する30代の男性を問題発覚直前に退職させていた。

男性は20日、取材に応じ、今回の問題について「100%やってない」と話した。死傷した5人の介護については複数の職員で当たっていたことや、中には直接触るような介助をしなかった入所者もいたと話した他、退職については「納得できなかったが、他の選択肢は与えられなかった」としている。

【出典元】NNN

岐阜県高山市桐生町の介護老人保健施設「それいゆ」で高齢の入所者5人が相次いで死傷した問題は、25日で発覚から1週間がたった。施設は家族らへの説明を続けるが、5人に何が起きたのかは判然としない。県警は特別捜査本部を設置、本格的な捜査に乗り出した。だが目撃証言などは乏しく、難しい捜査を迫られそうだ。

「当初よりも事件的な可能性が強い印象がある」。施設を運営する医療法人同仁会の折茂謙一理事長は23日の記者会見でこう語った。発覚当初は「監視カメラもなく、事件か事故かどちらかだ」と述べるにとどめていたが、見方を変えた。
5人の遺族、家族の中には、施設側の説明を疑問視する声も聞かれる。

5人はいずれも認知症専門フロアの2階に入居。2階には監視カメラが8台あったが、このうちデイルームのカメラを含む4台は記録装置が壊れ、残る4台もほかの4人の居室にはなかった。施設は4階建てで、当時は2階だけに監視カメラが設置されていた。

2階のエレベーターは暗証番号を入力する仕組みで、外部から自由に出入りするのは困難という。

施設によると、30代の男性職員が5人全員の介助に関わったとされるが、男性は取材に「5人の死傷には関与していない」と否定。男性は施設側の要請で17日付で退職した。

折茂理事長自身が「これだけ近接して起こることは異常」と捉える事態。地元の介護業界も成り行きを注視しており、高齢者施設の関係者は「残念。早く解決してほしい」と話した。

【引用元】岐阜新聞社

率直な感想

この施設の理事長の発言といい元職員のこの発言といい

「100%」という言葉を多用するなぁ…

というのが率直な感想です。

理事長は

「事件性は100%否定できない」

「ほぼ100%自分で転倒した事故」

などと発言していました。

このニュースだけで10回近く「100%」という数値を見ています。

その数値や言葉自体は事件・事故には直接関係が無いのだけれど、「濃縮果汁の勝負じゃないんだからそんなに100%をアピールしなくても…」と思ってしまったのは私だけでしょうか。

退職以外の選択肢が与えられなかった

ニュース記事を読むと「退職以外の選択肢が与えられなかった」という旨の記述があります。

これは元職員が白だろうと黒だろうと施設側の対応としては宜しくないやり方です。

「退職したくなかったのに退職させられた」

ということであれば、諭旨処分や懲戒免職にするにしても、県の立入調査と警察の捜査結果を待つべきだったのではないでしょうか。

「見切り発車」とも取れる退職勧告には違和感を覚えます。

前回の記事でも書きましたが、出勤停止や自宅待機という選択肢はなかったのでしょうか。

もしこの元職員が最終的に潔白だった場合、

  • 退職させられた精神的苦痛
  • 職業選択の自由を侵害された人権保障
  • 退職させられたことに起因する生活上の損失補償(収入面)
  • 退職により名誉を棄損された社会的保障

など様々な補償(保障)が求められることが考えられます。

そんなリスクが発生することは当然わかっている上での退職勧告でしょうから、やっぱりよくわかりません。

「真実を知っているのに隠蔽している」ということはまずあり得ないでしょうが、もしそんなことがあれば

  • 死傷した入所者
  • 他の入所者
  • 家族や遺族
  • 他の職員
  • 県や警察等の捜査機関
  • マスコミ
  • 世間

などの「全ての人達への裏切り背任行為」になってしまいます。

続報は「進展なし」しかし…

続報ニュースでは「目撃証言などがなく進展なし」とのことですが、わかった新事実もあります。

  • 死傷者が出た2階フロアは認知症専門フロア
  • 死亡した入所者の氏名・年齢
  • 2階にだけ監視カメラが8台設置されていた
  • 8台の監視カメラのうち4台が故障していた
  • 残る4台も居室には設置されていなかった
  • 当初は「監視カメラがない」という理事長の発言があったが実際は監視カメラは存在した

ということです。

捜査として解明は進んでいないのかもしれませんが、意外と新情報が沢山ありました。

「認知症専門フロアだけ監視カメラが設置しているのは何故?」

「監視カメラ8台のうち4台故障していた?」

「発覚当時は「監視カメラもない」と言っていたのでは?」

という疑問も湧き上がってきました。

そして、捜査や真相解明は進んでいないというなかなかつらい状況のようです。

必ず真実が解明され然るべき対応がされますように

現時点では様々な憶測がされており、まだまだ真実は見えてきませんが、「監視カメラがない(又は故障していた)」などという理由で証拠不十分で未解決になったり、上辺と体裁だけの事実で「とりあえず事故」という結果にならないことを切に願います。

このような事件は、氷山の一角ではあるけれど、警察の威信にかけて介護施設の真実を解明し然るべき対応がされて欲しいと思います。

そして今後もこういった介護業界の闇の部分にもっともっとメスを入れていって欲しいとも思うわけです。

現状や惨状が明らかになることで、介護業界の中で、「何をどうすればいいのか」「誰がどうすればいいのか」ということが具体的に見えてくるはずです。

本当の意味での問題点が少しずつでも表面化し、闇を照らすきっかけになれば介護業界で働いている人も、生活をしている利用者も、その家族も、皆が救われるのです。

以上、次回の記事に続きます。

2017年8月に報道された岐阜県高山市の老健で発生した介護事件の続報が報道されました。 当ブログでもこの事件について記事をいく...

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