介護職員の将来性

若者に介護の仕事をおすすめしない3つの理由

投稿日:2019年3月2日 更新日:

 

介護の仕事自体は尊い職業だと言われています。

私自身も「介護職員がもっと増えてくれれば大変嬉しい」と思っています。

介護職員がもっと増えれば人員不足も解消しますし、業務負担も軽くなり益々働きやすくなります。

単純に「仲間が増えることは嬉しいこと」という気持ちもあります。

しかし、手放しでオススメはできない気持ちがあるのも事実です。

「介護職員が増えて欲しいけどオススメしない」という一見矛盾した考え方になるのですが、要は「若者のためを思うとオススメできる仕事ではない」ということなのです。

このような記事を書いてしまうと、介護業界の人達にお叱りを受けてしまうかもしれませんが、今回は「若者に介護の仕事をオススメしない理由」について記事を書きたいと思います。

「素晴らしいのにお薦めできない」矛盾に満ちた介護の仕事をお薦めできる職業にする方法

 

 

 

(スポンサーリンク)


介護職員をオススメしない3つの理由

 

 

何故、介護の仕事はオススメできないのかを以下で詳しく解説していきたいと思います。

 

理由①「職場環境が劣悪」

職場環境と一口に言っても「仕事内容」「業務負担」「人間関係」など様々ですが、基本的にどれを取っても劣悪です。

 

仕事内容

仕事内容は3K(きつい、危険、汚い)の代表格のような仕事です。

他にも「臭い」「給料が安い」「休憩が取れない」「休暇が取れない」「腰が痛い」「帰れない」などの「K」が当てはまります。

他人を支援する仕事なので「尊い」などと言われることがありますが、尊さと引き換えに失うものも多いのが現実です。

休憩が取れないのも「サービス残業」皆さん休憩取れてますか?

 

業務負担

介護現場はいつも人員不足なので職員一人当たりの業務負担が大変大きくなっいます。

残業は当たり前で、その上職員一人が1.5人分以上の業務をしなければなりません。

例えば、通常三人の職員が必要なのに二人で業務を行っている、というような日常です。

また、夜勤は16時間勤務となりワンオペ(職員一人体制)になります。

その肉体的、精神的負担ははかり知れません。

介護施設の夜勤での流れ「タイムスケジュールと仕事内容」を詳細に解説します

 

人間関係

まだまだ女性社会の介護業界は人間関係も劣悪です。

「挨拶をしない」「無視をする」というような感情のせめぎ合いのような「いじめや嫌がらせ」が普通にあります。

また介護職員は介護業界に存在する職種の中で最底辺に位置しています。

それ故に揚げ足を取られたり吊し上げられることが多い職種になります。

介護職員同士でも、年代や性別や気が合う合わないなどで「村八分」にされたり、ギスギスした人間関係があります。

「挨拶をしない人、返さない人」が多い介護業界の実情

 

理由②「賃金が安い」

どの業界であっても、初任給は安いものですが、「半永久的に安い」のが介護業界の特徴です。

多少の昇給はありますが、定年まで勤めあげても手取り30万円になることはまずありません。

国家資格である「介護福祉士」を取得しても、です。

唯一の方法は、夜勤を月に10回程度こなし、残業を月に30時間くらいすれば手取り30万円になるかもしれませんが現実的ではありません。

身も心もボロボロになってしまうでしょう。

「介護職の平均月給が30万円突破?」現役介護士が心中穏やかではない5つの理由

 

理由③「将来性がない」

半永久的に賃金が安いことも関係してきますが、介護職員には将来性がありません。

50歳になっても60歳になっても現場で汗水垂らして働き続けることになります。

主任くらいには昇格できるかもしれませんが、それ以上は見込めないでしょう。

課長や管理者や施設長クラスまで出世できたとしたら奇跡かよほど運が良かったと言えます。

仮にそのクラスまで出世できても、手取り30万円にいくかは微妙な所です。

なんとも夢も希望も将来性もない業界でしょうか。

すぐに介護の仕事を辞めていく人は「実は賢い」5つの理由

 

 

 

介護の仕事はセーフティーネット?

 

 

現状では未来ある若者が、いの一番に飛び込んで来るような業界ではありません。

よほどの信念を持ち、自分の将来設計が確立している場合は別ですが、そうでなければオススメできない業界です。

一方、「もうどこも雇ってくれる会社がない」「どこでもいいから働きたい」というような切羽詰まった人には足を踏み入れやすい業界です。

50歳、60歳の新人でも喜んで受け入れてくれるでしょう。

それだけ人材不足なのです。

そういう状況であるため、介護の仕事は「求職者の最後のセーフティーネット」という位置付けではないでしょうか。

 

 

 

最後に

 

今回は、若者が介護職員になることをオススメできない理由を書きました。

「自分の仕事に誇りを持て」

「自分の仕事をけなしてどうするんだ」

というお叱りを受けてしまいそうですが、私は誇りを持っていないわけでも、けなしているわけでもありません。

ただ「介護職員の現実」をそのまま書いているだけなのです。

今後もっと若者が競いあって応募してくるような業界にするためにも、まずは現実を見つめる必要があります。

ですから、現場職員や業界は「誇りを持って毒を絞り出す作業」をしていくことが先決なのです。

若い介護職員が自分の職業を言うと世間から「若いのに偉い」と言われる5つの理由

 

アドセンス

(スポンサーリンク)


アドセンス

(スポンサーリンク)


ランキングバナー

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ブログランキングに参加しています。
記事が「まぁ良かったんじゃない?」「また読みに来てあげてもいいよ」と思って頂けましたら是非、応援&シェアを宜しくお願いします^^

記事更新のモチベーションが上がります。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村


介護職員ランキング

楽天ウェジェット

【PR】


かいご畑アフィリ




【働きながら無料で資格取得できる制度のご紹介】



★介護職員初任者研修
★介護職員実務者研修
★介護福祉士国家資格受験対策講座(短期集中講座)

などの講座を「働きながら」「無料」で受講することができるのが「キャリアアップ応援制度」です。

【こんな人におすすめ!】

★介護のお仕事が初めての方
★無資格で働きながら、資格取得をしたい方
★ブランクがあり、介護の仕事復帰を考えている方
★すでに介護職として就業していて転職したいと考えている方
★経験や資格があり、好条件で転職をしたい方
★30秒で登録してすぐに利用開始したい方

>>>働きながら無料で資格取得できる「かいご畑」はこちら



おすすめ記事5選

1

  介護現場で働いていると、 「あの新人使えないな」 などというセリフを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。 それは、今現在新人職員である自分に対してであったり、他の新人職員に対 ...

2

  どの業界にも、大なり小なり「新人いじめ」「新人いびり」が存在するかとは思いますが、介護業界は特にそういった「新人へのつらい仕打ち」が深刻化しています。 人材不足が深刻な業界なのに、何故、 ...

3

  前回の記事で、「言いたいことが言えない介護職員の5つの特徴と原因」についてご紹介しましたが、今回はその続きで「改善方法や解決方法」についてご紹介したいと思います。 解決方法は大きく分けて ...

4

  今まで何度か発信してきていますが、給料(収入)は年収で考えることが重要です。 例えば、 「特定処遇改善加算手当で月2万円アップしました!」 「月給30万円の求人募集があります!」 という ...

5

  以前、自分の職業を聞かれた時に「介護士です」と言いたくない理由について記事を書きました。 【1分で読める】職業を聞かれた時に「介護士です」と言いたくない理由「恥ずかしいから?」 これには ...

-介護職員の将来性
-, , ,

Copyright© 介護職員Aのひとりごと , 2023 All Rights Reserved Powered by STINGER.