介護職の「専門性」とは一体なんなのか?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

「介護の仕事は誰でもできる」などと言われたことが介護業界に波紋を広げたこともありましたが、実際問題「介護職の専門性」とは一体なんなのでしょうか。

この部分が明確ではないために「誰でもできる」という印象を持つ人も出てきてしまうことも否めません。

介護業界で働いている多職種の担当している専門分野は以下の通りです。

【各専門職の専門分野】

  • 介護支援専門員はケアマネジメントや苦情の受付等
  • 医療職(看護師等)は医療行為や薬や体調の管理等
  • リハビリ職(理学療法士等)は機能訓練やADLの評価等
  • 管理栄養士は栄養管理や療養食の提供などの食事に関すること等
  • 介護職はケアの内容に関わること等

確かに、この中で「資格が無くても行えるのは介護業務」になります。

今回は「介護職の専門性は一体なんなのか」ということについて記事を書きたいと思います。

介護職の専門性とは

そもそも、「介護職の専門性」を個人レベルで考えなければならない時点で、その存在自体が「危ういもの」である気がします。

本当に確立したものがあるのならば、介護職全員が声を大にして同じ答えが出せるはずですが、確立したものがないので個人の価値観や取り組み方や経験や能力で内容にバラつきが出てしまいます。

介護職員を試すように上から目線で「介護職の専門性を答えてみよ!」という質問をする人が出てくるのも特徴的です。

では、実際に「介護職の専門性」について具体的にみていきたいと思います。

介護福祉士会の見解

「公益社団法人日本介護福祉士会」の見解をご紹介します。

但し、「介護職の専門性」ではなく「介護福祉士の専門性」とされています。

介護福祉士の専門性

「介護福祉士の専門性」と言われることはよくありますが、その内容についてはっきり示されたものはありませんでした。 日本介護福祉士会では26年度、研修委員会において都道府県介護福祉士会からのご意見をもとに「介護福祉士の専門性」について明文化できるように検討しました。

【出典・引用元】公益社団法人日本介護福祉士会「介護福祉士の専門性

介護福祉士会によると、介護福祉士の専門性は「より良い方向へ変化させるために、根拠に基づいた介護の実践とともに環境を整備することができること」とのことです。

そもそも、「介護福祉士の専門性」について「はっきりと示されたものがなかった」と書いてあります。

つまり、介護福祉士会でさえ、平成26(2014)年になってやっと考え出されたのが「介護福祉士の専門性」ということになります。

介護職に必要なスキルは?

介護職に必要とされるスキルは色々ありますが、一般的に言われるのが

  • 気づき
  • 共感力
  • 発想力
  • 想像力
  • 傾聴力
  • 観察力
  • 人間力
  • 分析力
  • 判断力

などです。

確かに、それらのスキルが備わっていれば「素晴らしい介護職員」と言えるでしょう。

しかし、よく考えればそれらのスキルはどの職種であっても当てはまるものです。

逆に言えば、それらのスキルを備えていれば、あとは資格さえあれば他の職種でも成功をおさめることができる人だと言えます。

もっと言えば、上記のスキルを全く備えていない人でも、介護職として働けてしまっている現状の方が問題なのではないでしょうか。

多くの事業所では介護職員の退職の多さ(離職率)に頭を悩ませているのではないでしょうか。 もちろん、最近は職場環境を健全化するこ...

「自己犠牲」が必要不可欠な現状の問題点

今まで、利用者の幸せの追求や自己実現のために、介護職員が「自己犠牲」を払うことで何とか成り立たせてきた経緯があります。

  • 利用者のために自分を犠牲にする仕事
  • 奉仕やボランティアの延長にある仕事
  • サービス残業は当たり前の仕事
  • 見返りや対価を求めないことが前提の仕事
  • 耐えることが美しいとされる仕事

というような風潮がありました。

したがって、介護職に必要不可欠だったスキルが「自己犠牲」です。

段々とそういった風潮は淘汰されてきていますが、今も尚、自己犠牲を払う職員は存在しますし、そうしなければ業務が回らない職場環境があるのも確かです。

しかし、「職員の自己犠牲の上に利用者の自己実現」があり、「職員の不幸の上に利用者の幸福」があるという状況はとても不健全です。

この不健全な状態を改善していかなければ、本当の意味での自己実現は成し遂げられないでしょう。

介護職の専門性は「自己実現の支援」

介護職員は利用者への間接的直接的な介護によって、その自己実現を支援及び援助しています。

必要なスキルを駆使して(自己犠牲以外)、自己実現が達成されるように介護職は日々、状態の把握や介助などで支援を行っています。

もし、「介護職の専門性」をひと言で言い表すとすれば「自己実現の支援」と言えるのではないでしょうか。

最後に

今回は「介護職の専門性は「自己実現の支援」である」ということについて記事を書きました。

しかし、まだまだ「自己実現の支援」のために「自己犠牲」を払う必要があると考えている上司や事業所もあります。

そういう人達は、介護職の専門性を「自己犠牲」だと思っているのではないでしょうか。

業界全体で、職員の自己犠牲を排除した健全な「自己実現の支援」が行えるようになっていって欲しいと願います。

私が一番おすすめしているエージェントの介護ワーカーさんでまずは仕事探しの登録だけでもされてみてはいかがでしょうか。もちろん、全て無料ですし、良い職場が見つかるはずです。

>>>3年連続楽天リサーチNo1の支持率【介護転職なら介護ワーカー】

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ブログランキングに参加しています。

記事が「まぁ良かったんじゃない?」「また読みに来てあげてもいいよ」と思って頂けましたら是非、応援&シェアを宜しくお願いします^^

記事更新のモチベーションが上がります。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村


介護職員ランキング

楽天ウェジェット
【広告】


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

かいご畑アフィリ



※広告
【働きながら無料で資格取得できる制度のご紹介】



★介護職員初任者研修
★介護職員実務者研修
★介護福祉士国家資格受験対策講座(短期集中講座)

などの講座を「働きながら」「無料」で受講することができるのが「キャリアアップ応援制度」です。

【こんな人におすすめ!】

★介護のお仕事が初めての方
★無資格で働きながら、資格取得をしたい方
★ブランクがあり、介護の仕事復帰を考えている方
★すでに介護職として就業していて転職したいと考えている方
★経験や資格があり、好条件で転職をしたい方
★30秒で登録してすぐに利用開始したい方

>>>働きながら無料で資格取得できる「かいご畑」はこちら