介護職員の退職理由の上位には常に人間関係があります。
人間関係と一口に言っても、
- 陰湿ないじめやいじり
- 高圧的なパワハラ
- 業務の押し付け合い
- 理不尽な指導や命令
- 特定の職員に対するひいき
- スタンドプレイをする同僚との軋轢
など、その内容は様々です。
内容は様々であるにしても、ひとつの共通点があることに気づきます。
それは、どのパターンであっても介護職員が内心「こんちきしょう!」と思っているでろうということです。
ということは、反対に考えれば介護職員が「こんちくしょう!」と思わない環境であれば退職する原因を減らしていくことができると言えます。
今回は、介護職員が辞めないために「こんちきしょう!」と思わせない環境づくりが大切であるということについて記事を書きたいと思います。
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介護職員に「こんちきしょう!」と思わせない環境づくり
介護職員の退職理由の上位にある人間関係ですが、多くの場合は「小さなストレスが積み重ねられて退職を決心する」というパターンが多いのではないでしょうか。
もちろん、「どうしても我慢ならないことがあったから辞めた」というパターンもあるでしょうが、そのパターンであっても結局は日々の人間関係の劣悪さが積み重なって退職を決心するようなことが発生するのだと考えられます。
となると、介護職員が辞めていかないようにするためには日常的に「こんちきしょう(こんちくしょう)!」と思わせない環境づくりが大切であることがわかります。
職場に「こんちきしょう!」が溢れていないか
自分も含め、職場を見渡した時に「こんちきしょう!」と思ってしまうような場面が溢れてはいないでしょうか。
自分に火の粉が降りかかっていない場合でも、自分がその立場であれば「こんちきしょう!」と思ってしまうような環境があれば要注意です。
「こんちきしょう!」と声に出して言わないものの、内心そういう気持ちを抱いてしまう介護職員が多いのだとすれば、その気持ちが積もり積もった場合に退職をしてしまうことでしょう。
そういった環境がある場合は、人間関係があまり良くない職場であることがわかります。
そして、大体の場合が人員不足です。
介護職員に「こんちきしょう!」感を与えないために
では、介護職員に「こんちきしょう!」という気持ちを抱かせないためにどうすればいいのでしょうか。
①まずは現状を知る
まずは、現状を冷静に正しく知ることが先決です。
特にこんちきしょう感を与えている側の人は、相手の気持ちや自分が害悪であることにさえ気づいていない可能性があります。
これは非常にありがちで、誰も教えてあげることができなかったり、教えても聞く耳を持たない場合が多いため特に問題となります。
当人よりも上席の人がいれば、その上司の対応に期待するしかありませんが、ハッキリと「あなた(の言い方)に非常にストレスを感じるのですが、もっと言い方に配慮できないでしょうか」と言うのもひとつの手段でしょう。
②お互いが言い方に配慮する
自分も含め、皆が皆、言い方や伝え方に配慮することで相手に与える印象が大分違ってきます。
同じ内容を伝えるにしても、高圧的だったり嫌味たらしく言うのではなく、「相手に不快感を与えない言い方」に配慮することが重要です。
もし自分が同じことを言われたら「こんちきしょう!と感じないか」を判断基準にしましょう。
「相手の立場に立って考える」というのは対人援助を生業としている介護職員であれば理解ができるはずですが、中には理解ができない(又は自分は特別だと思い込んでしまっている)人がいるからこそ、介護現場の人間関係が問題視されているのが実情です。
③職場全体で「こんちきしょう!」について考える
職場全体で「こんちきしょう!」について考えるというのも変な話のように聞こえますが、実際問題「こんちきしょう」感が強かったり頻度が高い職場は人間関係が劣悪です。
ひいては介護職員の離職率も高く人員不足の職場でしょう。
いじめやパワハラやひいきや非常識な方針や理不尽な指導が行われていないかを職場全体で見直すことが急務です。
あなたの事業所は「こんちきしょう」で溢れていませんか?
最後に
今回は、介護職員が辞めないために「こんちきしょう!」と思わせない環境づくりが大切であるということについて記事を書きました。
人間関係を良くしていき、介護職員が辞めていかないようにするためには職場内の「こんちきしょう!」を減らしていく必要があります。
この記事が介護職員の人材不足でお悩みの介護事業所の皆様のご参考になれば幸いです。