リアル介護現場の実情

介護事業所の電動ベッドなどの福祉用具が故障したまま修理されない理由

投稿日:

 

介護施設などの介護事業所にお勤めの介護職員の皆様にお尋ねしたいのですが、ご自身のお勤め先で壊れたまま修理されていないベッドなどの福祉用具はありますでしょうか?

私の周りだけで言うと「修理されずに放置されている福祉用具」が結構あります。

これが、使われずに放置されているのならまだわかりますが、実際に今でも壊れたまま使われているからビックリです。

今回は、介護事業所の電動ベッドなどの福祉用具が故障したまま修理されない理由について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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福祉用具が修理されない理由

 

 

例えばどんな福祉用具が故障したまま放置されているかと言うと、

  • 電動ベッド
  • 電動ベッドのリモコン
  • アクション座布団
  • トイレ

などが思い当たります。

車椅子も故障が多いですが、さすがに利用者には使わず倉庫などで埃をかぶっているパターンが多いのではないでしょうか。

しかし、ベッドや介護用のざぶとんなどは普通に使用しています。

何故、介護事業所は修理をしたり新調したりしないのでしょうか。

 

理由①「古すぎて部品がない」

電動ベッドやそのリモコンなどに多い理由が、型式が古すぎて既に部品がなく修理不可能という理由です。

いくら業者に修理を依頼したところで、部品が無ければ修理をすることができません。

電動ベッドの接触が悪かったり、リモコンのボタンを押しても何の反応もなかったり、リモコンを引っかける部分が取れてしまっていたりしますが、そのまま使用されています。

一応、電動ベッドでなくても対応可能な利用者を選んで使用はされていますが、毎回必ずそうなるとも限りません。

利用者にさえ迷惑が掛からなければ良いという考え方なのですが、電動ベッドの高さや角度が調整できないと、介護職員の負担が大きくなります。

無理な体勢で介助をすることで腰痛リスクが高まるからです。

しかし、現状ではそのリスクは無視されていると言えます。

 

 

理由②「新調するお金がもったいない」

故障している介護用品が修理不可能であれば、介護施設の場合は福祉用具の利用者負担ができませんので事業所負担で新調したりリースやレンタルをしてくれればいいのですが、そのためには少なからずお金が掛かってしまいます。

どう考えても必要経費だとは思うのですが、事業所の判断としては「故障していてもまだ使えるからもったいない」ということになります。

電動ベッドであれば無理な体勢で介助をしなければならない介護職員の腰痛リスクには一切目が向けられてしない悲しい現実です。

破れたアクション座布団は介護職員がサランラップを巻くなどして涙ぐましい応急処置をして使用しています。

しかし、恐らくせっかくの除圧効果は半減してしまっていることでしょう。

こういった介護事業所は、一言で言えば「ケチ」なのです。

 

 

理由③「故障したのは介護職員が悪いと思っている」

どんな物であっても、大切に扱うことは重要です。

「福祉用具などが故障しました」という報告をすると、「それを扱っていた介護職員の使い方がおかしいせいだ」と思い込む上司や経営者もいます。

確かにそういうパターンもあるかもしれませんが、今年や去年に購入した物ならまだしも、20年も30年も前の既に部品が製造されていないような電動ベッドであれば経年劣化をして当然です。

実際に使用しない人は「経年劣化」という言葉を知らないのかと思うくらい、故障に対してシビアです。

しかし、どんなに大切に扱っていても、どんな物であっても、年月が経てば劣化もするし故障もするのです。

人間だってそうでしょう。

そして、故障したままの電動ベッドをそのまま使用させることで、介護職員が故障するリスクはもっと早まっていくのです。

そこに気づけない経営者はケチを通り越して図々しいと言えます。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護事業所の電動ベッドなどの福祉用具が故障したまま修理されない理由について記事を書きました。

全ての事業所がそうだとは言いませんが、私の周りでは結構同じような状況があるようです。

事業所としては最悪の場合「安全配慮義務違反」にもなりかねません。

介護職員に優しくできない事業所が利用者に優しくできるはずがないのです。

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