介護業界の異常性

介護の仕事は3K?まさかの11K?その実態とは?

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少し前までは「介護の仕事は3K」などと言われてきましたが、最近はあまり聞かなくなってきました。

その背景には、

  • ネガティブイメージを払拭しようとする風潮
  • 徐々にではあるものの改善されつつある実情

があるものと思われます。

そもそも3Kとは「きつい、汚い、危険」をローマ字表記した時の頭文字の「K」のことです。

徐々に改善してきているとは言っても、まだまだ問題は山積みで、実際の介護現場の実態は「まさかの11K」もあり得ます。

今回は、「介護の仕事の11Kの実態」について記事を書きたいと思います。

「介護職員を辞めたい?」介護の仕事がイヤなのではなく環境がイヤだった

 

 

 

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介護の仕事の11Kとは

 

 

ネガティブイメージを封殺しようとする風潮が強い昨今において、敢えてネガティブな情報を発信すると「イメージの悪さによって介護職員の人材確保が困難になる」というようなことを言う人もいますが、「事実を語るとネガティブな内容になってしまう」というだけであって、何も嘘やでっち上げをしているわけではありません。

そもそも、ネガティブなものを覆い隠してしまうことは、根本的な問題解決にはなりませんし、ネガティブなことがあるのに露出させない行為は「排他的閉塞的な隠蔽体質の名残り」と言えるのではないでしょうか。

不健全な隠蔽体質から脱却して、本当の意味での「11Kからの脱却」を目指さなければ意味がありません。

では早速、11Kについて解説していきたいと思います。

 

①「きつい」

介護の仕事は肉体的にも精神的にも大変きつい仕事です。

ノーリフティングケアがまだまだ浸透していないため、利用者の移乗などを人力で行い、腰に相当の負担が掛かります。

また、真夏の入浴介助は地獄のような暑さの中でブルブルと滝のような汗をかきながら体力の限界と戦います。

利用者から暴言を吐かれても「介護技術の未熟さ」の責任にされ、上司からは理不尽な指導で心をえぐられながら働くのが介護職員です。

ノーリフティングケアが日本に浸透しづらい理由とは?高知県がノーリフティング宣言をした結果

 

 

②「汚い」

介護職員は汚物や排泄物や吐物などの処理を行うことが仕事です。

排泄介助だけでなく、嘔吐があれば吐物を処理しなければなりませんし、食事介助や口腔ケアにおいてもよだれや食物残渣物に触れることは日常業務のひとつです。

「汚い」と言っていては仕事になりませんが、かと言って「汚くない」わけではありません。

慣れるしかありません。

 

 

③「危険」

介護職員には様々な危険がつきまといます。

利用者からのハラスメントや暴力などによって、物理的に身体に危険が及ぶことは日常茶飯事ですし、排泄物や体液の処理をする仕事であるため、感染症に感染する危険もあります。

また、利用者などにインフルエンザやノロウイルスの罹患者が出てしまった場合も、それでもその罹患者に対する介助を続けなければならないために尚更感染リスクは高くなります。

感染症予防や拡大防止のために、必ず介助ごとに手洗いを行い、使い捨て手袋を着用して介助を行いましょう。

介助の度に「使い捨て手袋(グローブ)」を使用するのは常識

 

 

④「臭い」

汚物や排泄物などは臭いです。

介助後には臭いがなるべく出ないような捨て方や処理をするにしても、介助中は臭いです。

これも「臭い」と言っていては仕事になりませんので、慣れるしかありません。

 

 

⑤「帰れない」

定時が来れば業務終了で退勤できるはずですが、人員不足のために残業をしなければならないことが多々あります。

また、現場業務が終わったあとに書類仕事をしなければならない状況に陥ってしまうことがあり得ます。

さすがにサービス残業は減ってはきているものの、まだまだ「隠れサービス残業」をしている介護職員も根強く残っています。

介護職員が書類仕事をサービス残業で行わざるを得ない実情とは?

 

 

⑥「給料が安い」

介護職員の給料の安さは有名です。

最近では徐々に改善してきているようですが、それでも夜勤を月に5回程度こなしても他産業の平均給料に未だ届きません。

今月(2019年10月)から、「介護職員等特定処遇改善手当」が支給されることになりますが(事業所によっては加算が入った翌月以降になるようです)、どうやら「大体1万円~1万2千円程度のアップ」となっている所が多いようです(私の周辺の情報による肌感覚です)。

少しであってもアップしただけマシなのでしょうが、何故か薄ら寒いものを感じてしまいます。

「介護職の平均月給が30万円突破?」現役介護士が心中穏やかではない5つの理由

 

 

⑦「休憩が取れない」

人員不足の介護事業所では、介護職員の休憩は「利用者の見守りをしながら」行っています。

しかし、これは労基法上、休憩とは言えません。

したがって、利用者の居ない場所で業務から離れて休憩を取ることが必要なのですが、そうは言っても見守りをしながらでなければ現場が回らない状況であったり、「自分の仕事をします」と言って書類仕事を自主的にやっている介護職員も見受けられます。

「自分の仕事」も「正式な業務」なのですから、休憩が取りやすい環境と人員配置が必要です。

休憩が取れないのも「サービス残業」皆さん休憩取れてますか?

 

 

⑧「休暇が取れない」

公休はあるものの、有給休暇や連休が取りづらい風潮がまだまだあります。

有給休暇に関しては、「年間5日以上の取得が義務化」されましたが、「5日」という部分だけがピックアップされてしまい「とりあえず5日間をなんとか有給取得させよう」という目的にすげ替わってしまっている場合があります。

つまり、「6日以上」は今まで通り取得しづらいのです。

また、有給休暇も含め、休暇を連続で取得するのも難しい業界です。

介護施設であればシフト制であったり、そもそも人員不足のために介護職員は連休を取りづらいのが特徴です。

介護職員が職場に定着するために(4)「労働法規の遵守のポイント」

 

 

⑨「腰が痛くなる」

介護職員の代表的な職業病が腰痛です。

「腰痛になるのは正しい介護技術がないからだ」「ボディメカニクスを正しく実践していれば腰痛にはならないはずだ」という極論を言ってしまう人もいますが、多少なりとも腰に負担が掛かっていて、その頻度が多い場合はどんなにこちらが努力しても腰痛になるリスクはゼロにはなりません。

ノーリフティングケアが導入されれば、腰痛リスクを下げることができるでしょうが、絶対に腰痛にならないためには「腰を使った介護や介助を一切しない」という努力方法しかありません。

【ボディメカニクス】正しい介護技術があれば腰痛にならないという誤解

 

 

⑩「厳しい」

介護職員は「厳しい」と感じることが多々あります。

上司の理不尽さや最低の待遇で最高のサービスの提供を強いられる環境には厳しさを感じます。

また、1人の介護職員が20名もの利用者の介護をしなければならない「ワンオペ夜勤」は厳しさの象徴と言えるでしょう。

介護施設のワンオペ夜勤で救急車に同乗したくない3つの理由

 

 

⑪「窮屈」

介護職員は利用者の対応や上司の機嫌によって心身に圧迫を感じたり、低所得で貯金が思うように出来なかったり、退職したくてもすぐに辞めさせてもらえなかったり、身動きが取りづらく窮屈な仕事です。

収入を増やそうと副業を検討しても、就業規則や社内規定などで「副業禁止」となっている場合も多く、手枷足枷によってがんじがらめにされています。

副業を禁止する以上、副業をしなくても良いような体制や道筋を作っていく責務は完全に棚上げされている類まれなる業界なのです。

介護職員は辞めたい時に辞められない?常態化している「退職待ち」の対処法

 

 

 

最後に

 

今回は、「介護の仕事の11Kの実態」について記事を書きました。

全ての事業所が全てに当てはまるというわけではありませんが、大なり小なり似たような状況ではないでしょうか。

もちろん、この記事はネガティブな実態を列挙して介護業界を貶めようとしているわけではありません。

「ネガティブな部分を隠蔽していたのでは何も解決しない」ということが言いたいのです。

事実をありのままに実態として紹介し、問題点が明らかであれば改善できることも増えていくのではないでしょうか。

 

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