リアル介護現場の実情

ユニット型特養では利用者個々が食器や食事用具を持参?陶器のお茶碗は破損が相次ぐ実情

投稿日:2020年3月9日 更新日:

 

ユニットケアを推進しているユニット型の特別養護老人ホーム(以下、特養)では、入所者の食器や食事用具も個人個人が持参してもらっているのではないでしょうか。

例えば、

  • お茶碗
  • コップ
  • 箸やスプーン

などになります。

施設で準備したり提供すれば早いのに、何故わざわざ利用者個々で持参してもらうのかと言うと、

  • 利用者個々の個性やその人らしさを演出するため
  • 思い入れや馴染みのある食器・お茶碗で食事を楽しんでもらうため
  • プラスチックの食器やお茶碗では味気なく食事も美味しそうに見えないため

などの理由や方針がユニットケアにあるからです。

ということは、必然的に「お茶碗は陶器のもの」になります。

もちろん、中にはプラスチック製のものを持参される利用者や家族もいますが、ユニットケアの方針に鑑みると多くの場合は陶器のものです。

実は、この陶器のお茶碗が曲者で、割れたり欠けたりしやすく破損が相次ぐ原因となるのです。

ですから、最初から「お茶碗はプラスチック製のものでお願いします」と言いたいのは山々ですが、それではユニットケアの方針に反してしまうため言えません。

今回は、ユニット型特養で陶器のお茶碗の破損が相次ぐ実情について記事を書きたいと思います。

 

 

 

(スポンサーリンク)


ユニットケアの特養で陶器のお茶碗の破損が相次ぐ実情

 

 

そもそも、陶器であろうとプラスチックであろうと経年劣化はしていきますし、形があるものはいつか壊れるのが世の常です。

しかし、プラスチックであれば少々の衝撃には耐えられますが、陶器ではすぐに破損してしまうのも事実です。

つまり、結論から言ってしまえば「陶器のお茶碗を使っているから破損が相次ぐ」ということになります。

では、以下でユニットケアを推進する特養での実情を詳しくご紹介していきたいと思います。

 

実情①:利用者が落とす

特養には様々な状態の利用者が入所しています。

自力で食事を食べることができる利用者もいれば、一部介助が必要だったり全介助が必要だったりします。

自力であれ一部であれ自力摂取をする利用者の場合、食事の最中に手を滑らしたり何かのキッカケで手が当たってお茶碗が落ちて割れてしまうということがあります。

全介助の利用者であっても、多少なりとも手を動かすことができる利用者もいますし、身じろぎした際にお茶碗に当たって落ちてしまうということがあります。

こういった「利用者がお茶碗を落としてしまう可能性」は毎食あるわけですから、陶器のお茶碗を使っているユニット型特養では破損が相次ぐことになります。

 

実情②:職員のミスで破損

あまりあって欲しくはありませんが、職員も人間ですからミスをすることはあります。

食事介助の途中であったり、食後のお茶碗を洗っている時に洗剤のヌルヌルで手を滑らせて落として割ってしまうことがあります。

また、他の利用者のお茶碗や食事用具などと一緒に洗うため、陶器同士がぶつかって欠けてしまうこともあるので、注意が必要です。

【介護現場の実情】二人同時に食事介助「ツバメのエサやり?」

 

実情③:食洗器の中で破損する

食器やお茶碗を職員の手で洗っている所もあれば、食洗器を使用して洗っている所もあるかと思います。

もちろん、手で洗う場合と食洗器で洗う場合を使い分けている所もあるかと思います。

食洗器の中に陶器のお茶碗を入れて洗い、洗浄と乾燥が完了して取り出そうとすると「割れている」「欠けている」ということもあります。

食洗器の水圧や他の何かにぶつかったなどの理由で割れてしまうのです。

もちろん、食洗器で洗ったのは職員ですから厳密に言えばこの場合も「職員のミスで破損」ということになります。

 

 

 

破損したお茶碗の責任問題やその後の対応

 

 

陶器のお茶碗が破損してしまった場合の責任やその後の対応はどうなっているのでしょうか。

事業所ごとに取り扱いが違ってくるため一概には言い切れませんが、「利用者が破損させた場合」と「職員が破損させた場合」で異なってくる場合もあります。

その後の対応として、まずしなければならないのは共通していて「家族へ連絡」です(まずは上司に報告が必要な場合もあります)。

 

利用者が破損させた場合

まずは家族へ連絡し、お茶碗が割れてしまったこと、割れてしまった理由、新しいお茶碗を持参して欲しい旨を伝えます。

この場合は、利用者本人の手によって破損してしまったため「仕方がないこと」になります。

しかし、あまりにも連続して毎週のように破損する場合は「本人らしさ」「陶器のお茶碗の方が美味しそうに見える」などとは言っていられないケースもあります。

あまりに頻度が高いと、利用者本人による破損であっても家族に不信感を抱かせてしまいかねません。

 

職員が破損させた場合

職員がお茶碗を破損させてしまった場合も家族へ連絡します。

本人が破損させてしまった時と違うのは、「謝罪が必要」ということです。

何故なら、お茶碗ひとつでも利用者の財産であり、それを職員のミスや責めに帰すべき理由で破損させてしまったのですから謝らなくてはならなくなります。

特養側が弁償するかしないかは事業所によって違ってくるでしょうが、どちらにしても新しいお茶碗を持参して欲しい旨を伝える必要があります。

一度目ならまだしも、同じような破損が二度三度と続いた場合は、家族に不信感だけでなく憤りや怒りなどネガティブな感情を抱かせてしまいかねません。

職員も戦々恐々としてしまいます。

 

すぐに持参できない場合

どちらの場合でも、家族がすぐにはお茶碗を持参できない場合があります。

家族が持参するまでごはんが提供されないかと言えば、当然ながらそんなことはありません。

ユニットや施設(厨房)にある他のお茶碗で代用されます。

「もう全ての利用者が割れないプラスチック製の施設のお茶碗を使用すればいいのではないか」と思っても、そうはならないのがユニットケアの闇なのです。

ユニットケアは「既に破綻している空想理論」である理由をわかりやすく解説

 

 

 

最後に

 

今回は、ユニット型特養では利用者個々が食器や食事用具を持参しているため陶器のお茶碗は破損が相次ぐことになる実情について記事を書きました。

もちろん、職員個々が破損させないように細心の注意を払って扱ってはいますが、陶器である以上、破損頻度は低くはありません。

介護職員の人員不足や業務過多が叫ばれる中、こういった方針はもっと簡略化や効率化を検討していく方が良いのではないかと思っています。

いや、そもそもユニットケア自体を考え直す段階にもきているのではないでしょうか。

 

アドセンス

(スポンサーリンク)


アドセンス

(スポンサーリンク)


ランキングバナー

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ブログランキングに参加しています。
記事が「まぁ良かったんじゃない?」「また読みに来てあげてもいいよ」と思って頂けましたら是非、応援&シェアを宜しくお願いします^^

記事更新のモチベーションが上がります。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村


介護職員ランキング

楽天ウェジェット

【PR】


かいご畑アフィリ




【働きながら無料で資格取得できる制度のご紹介】



★介護職員初任者研修
★介護職員実務者研修
★介護福祉士国家資格受験対策講座(短期集中講座)

などの講座を「働きながら」「無料」で受講することができるのが「キャリアアップ応援制度」です。

【こんな人におすすめ!】

★介護のお仕事が初めての方
★無資格で働きながら、資格取得をしたい方
★ブランクがあり、介護の仕事復帰を考えている方
★すでに介護職として就業していて転職したいと考えている方
★経験や資格があり、好条件で転職をしたい方
★30秒で登録してすぐに利用開始したい方

>>>働きながら無料で資格取得できる「かいご畑」はこちら



おすすめ記事5選

1

  どの業界にも、大なり小なり「新人いじめ」「新人いびり」が存在するかとは思いますが、介護業界は特にそういった「新人へのつらい仕打ち」が深刻化しています。 人材不足が深刻な業界なのに、何故、 ...

2

  前回の記事で、「言いたいことが言えない介護職員の5つの特徴と原因」についてご紹介しましたが、今回はその続きで「改善方法や解決方法」についてご紹介したいと思います。 解決方法は大きく分けて ...

3

  今まで何度か発信してきていますが、給料(収入)は年収で考えることが重要です。 例えば、 「特定処遇改善加算手当で月2万円アップしました!」 「月給30万円の求人募集があります!」 という ...

4

  介護業界で働く多くの人は「介護保険制度下の事業所」だと思います。 介護保険制度下では、財源が乏しく、現状で「最低の待遇で最高のサービスを求められる異常な実情」については下記記事で書きまし ...

5

  以前、自分の職業を聞かれた時に「介護士です」と言いたくない理由について記事を書きました。 【1分で読める】職業を聞かれた時に「介護士です」と言いたくない理由「恥ずかしいから?」 これには ...

-リアル介護現場の実情
-, , ,

Copyright© 介護職員Aのひとりごと , 2020 All Rights Reserved Powered by STINGER.