リアル介護現場の実情

介護職員の「縁故入社」や「コネ採用」の実情

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多くの介護事業所では人手不足ですから、多種多様な人材を様々な方法で募集しています。

その中のひとつでもある「出戻り就職(再雇用・復職)」については下記記事でも触れました。

介護職員の出戻り就職が多い理由とそれぞれの思惑

その他に特殊な採用例として「縁故入社」「コネ採用」があります。

今回は、介護職員の「縁故入社」や「コネ採用」の実情について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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介護職員の縁故入社やコネ採用の実情

 

 

縁故とは、人との関わりやつながりを意味し、コネとはコネクションの略で人脈を意味します。

つまり、「誰かの息がかかっている人が入社してくること」を縁故入社やコネ採用と言います。

社会福祉法人などでは、市役所などの行政庁や行政機関を定年退職した人を雇い入れる「天下り」も一種のコネ採用と言えます。

しかし、天下りの場合は介護職員として入社してくることはまずありません。

いきなり「課長」や「部長」や「事務長」などの肩書きが与えられ、介護現場とはほぼ無縁の状態ではないでしょうか。

ですから、天下り以外の縁故入社やコネ採用の実情をご紹介したいと思います。

 

実情①「同僚職員からの縁故入社」

同僚の介護職員や看護職員等の紹介で入社してくるパターンです。

一番ありそうなパターンですが、あまり頻度は高くありません。

何故なら、自分が働いている介護事業所を誰か(家族や友達等)に紹介するということは、「自分自身(紹介者)が自信を持って紹介できる事業所」でなければ紹介しようとは思わないからです。

「私は会社に対して不満も多いし、実際のところ会社自体も相当ヤバいけど、あなたにとっては相性が合うかもしれないから是非おいでよ」などとは口が裂けても言えません。

そんなことが言えてしまう人はあまりにも無責任です。

ですから、「同僚職員からの縁故入社はありそうであまりない」のですが、全く無いわけでもありません。

 

 

実情②「上司や経営陣からの縁故入社」

上司や経営陣の紹介で入社してくるパターンです。

実はこのパターンが一番多いかもしれません。

何故なら、「上司や経営陣は自分の会社は素晴らしいと思っているから」です。

そして、もうひとつの理由が「採用権限があるから話が早い」ということになります。

更に特徴的なのが、「自分の子供(20代~40代)をコネ採用させる」という場合がよくあります。

もちろん、いきなりリーダーや主任として入ってくるわけではありませんが(そんなことをしたら現場職員の暴動が起きます)、どちらにしても現場職員は「働きにくい」と思ってしまうのではないでしょうか。

何故なら、縁故入社してきた介護職員が上司や経営陣と同じ屋根の下で暮らす人物であるならば、ほぼ100%現場での出来事から些細な会話に至るまで「上司や経営陣に筒抜け」になってしまうからです。

「ここだけの話」「内緒話」「誰にも言わないでね」という口約束は破られるために存在すると思っておいた方がいいでしょう。

「言われてマズいようなことは一切ない」「公明正大な業務を行っている」という自負があったとしても、話しや出来事にどんな尾ひれはひれがついてしまうかわからないため、窮屈な職場になりがちです。

また、上司や経営陣の縁故入社の場合は、指導や教育をする際もやりづらさを感じてしまうのではないでしょうか。

 

 

実情③「利用者の家族が縁故入社」

介護事業所を利用している利用者や、介護施設でお亡くなりになった利用者の家族が縁故入社してくるパターンです。

このパターンも意外と頻度は高めです。

「故〇〇さん(元利用者)の息子さん(娘さん)が介護職員として勤務されることになりました」

という発表や申し送りを何度か聞いていますし、実際にそういう人がいます。

この場合、「利用者の家族が従業員」という立場になるため、事業所側も非常に気を遣っているのがわかります。

普通に入社した介護職員よりも扱いが丁寧です。

介護事業所がどれだけ「つながり」や「コネクション」を大切にしているかがわかります。

しかし、「利用者経由で入社してきた介護職員は丁寧に接するけど、一般介護職員には雑でいい」ということは一切ありません。

コネ入社であろうと一般採用であろうと、従業員は大切にしなければなりません。

その当たり前のことに気づけない介護事業所は今日も明日も人材不足のままでしょう。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員の縁故入社やコネ採用の実情について記事を書きました。

縁故入社やコネ採用自体は悪いことではありませんが、それによって現在働いている介護職員が働きづらくなったり窮屈な思いをさせないような配慮が必要です。

また、待遇に格差が生じたり、ひいきされる職員が出てくると職場環境も良くなりません。

せっかくコネ入社で1人入ってきても、他の介護職員が辞めていってしまったら意味がないどころかマイナスです。

誰かの幸せのために誰かが泣くことを良しとするのが福祉ではないはずです。

介護現場で上司から「えこひいきされている介護職員」の特徴と対処法

 

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