介護職員の特徴

介護職員の出戻り就職が多い理由とそれぞれの思惑「介護職員の復職や再雇用の実情」

投稿日:2019年11月16日 更新日:

 

介護業界に身を置いて介護現場で働いていると意外と多いのが「出戻り就職」です。

つまり、一旦退職した介護職員が再び同じ介護事業所に戻ってきて雇用されるのです(再雇用・復職)。

もし自分だったら、「一回辞めた会社に再雇用や復職は絶対に望まない」と思ってしまうのですが、「別にそうは思わない」と思う人もいるということになります。

また、他の業界よりも介護業界は出戻り就職が多い印象もありますし、実際多いのではないでしょうか。

今回は、リクエストを頂きましたので「介護職員の出戻り就職が多い理由とそれぞれの思惑」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

(スポンサーリンク)


介護職員の出戻り就職が多い理由

 

 

介護職員の出戻り就職は何故多いのでしょうか。

 

理由①「人手不足だから」

介護業界全体で人手不足です。

中には、そうではない事業所もあるでしょうが、それは「特殊な例」と言えるほど人材が足りません。

つまり、人材が喉から手が出るほど欲しいのですから、辞めていった介護職員が「再雇用して欲しい」と希望するのなら事業所側も「是非是非、どうぞどうぞ」となるでしょう。

需要と供給がマッチしているのです。

但し、退職する時に「円満退社」をしていなければ、お互いに軋轢が生じてしまい出戻りへの障壁となってしまう可能性があります。

 

 

理由②「お互いをよく知っているから」

出戻りする際は、出戻り職員も事業所もお互いのことがよくわかった上での再雇用となります。

在籍時に勤務態度や仕事ぶりに問題がない職員であれば、事業所側としても雇用しやすいと言えます。

全く知らない人材を1から面接をして職場内の規律や仕事を教えるよりも、ある程度知っている人材を再雇用する方が労力やコスト的にも得策ですし、即戦力となり安心感があります。

出戻り側の介護職員も、職場内の業務や内部事情をある程度知っているため、溶け込みやすく安心感があります。

お互いがお互いをよく知っていて安心感があるため、出戻りしやすいと言えます。

 

 

理由③「結局はどこも大差がない」

より良い環境と待遇を求めて転職したものの、結局はどこの事業所も大差がないということは往々にしてあり得ます。

同じ介護業界であれば、介護保険制度の中で似たような運営になることでしょう。

変わってくるとしたら、それは「人間関係」です。

こればっかりは、入職してみるまでわかりません。

口コミや評判を慎重に調べて転職したとしても、実際に自分の相性に合うかどうかは働き始めてみないとわからないのです。

たまたま自分に合う職場が見つかれば御の字ですが、「石を投げればブラックに当たる業界」では、なかなか至難の業です。

「転職をしてみたものの、明らかに前の会社の方がマシだった」という場合は、「出戻りが可能であれば出戻りを選択する人も少なくない」ということになろうかと思います。

【福祉職】合同面接会の内容と参加してみた結果

 

 

 

介護職員の出戻り就職におけるそれぞれの思惑

 

 

出戻り職員が発生すると一瞬職場内がざわつきます。

「退職していった介護職員がまた戻ってくる」のですから、そこには様々な人の様々な思惑が交錯します。

 

出戻り職員

出戻り職員自体はどういった思惑があるのでしょうか。

  • 辞めた職場に出戻りする気恥ずかしさ
  • 辞めた職場で再び受け入れてもらえるかの不安
  • 辞める前と同じかそれ以上の待遇とポジションを期待
  • 全く何も気にしていない

というパターンが考えられます。

もし私だったら、出戻るのは相当勇気が要ります。

だから「絶対にそれはできない」と思うわけですが、中には「生活のため」「家族を養うため」にそんなことは気にしていられないという人もいることでしょう。

また、一回退職したことで自分の価値を上げてそれをアピールできれば、ひょっとしたら以前より良い待遇で迎え入れられている可能性もあります。

これは「辞め方」と「辞めたときの貢献度やポジション」によって変わってくるかと思います。

もし、待遇をアップできているのなら「相当有能」だと言えます。

 

 

介護事業所側

出戻り職員を受け入れる介護事業所側は、「嬉しくて嬉しくて仕方がない」のではないでしょうか。

いつまでも引きずっていた別れた恋人(又は配偶者)と再会し、ヨリが戻った気分に近いかもしれません。

「以前勤められていた〇〇さんが〇日から戻って来られます」

と嬉しそうに発表している経営陣や上司の姿を見たことがあります。

「元鞘」「やはり自分(事業所)は他所と比べても選ばれるような存在だった」という自信を与えることになるでしょう。

それが事実か否か、良いか悪いかはさて置き、浮足立っているのは間違いありません。

「復職パスポート」というものを発行して出戻りを支援する試みをしている法人もあるようです。

詳しくは下記記事をご参照下さい。

介護職員退職者の出戻りを支援する「復職パスポート」とは?モヤモヤが止まらない5つの理由

 

 

受け入れる介護職員たち

出戻り職員を受け入れる介護職員たちはどういう思惑があるのでしょうか。

これは、出戻り職員の人格や貢献度や相性によって全く異なる印象を受けることでしょう。

もちろん、中には「1回辞めたくせに出戻ってくるなんて図々しい」と思う人もいるでしょうが、個人的には「出戻り職員の人による」と思っています。

そもそも、「職業選択の自由」は憲法で保障されているわけですし、他人の権利を害したり公共の福祉に反しないのであれば、どの仕事をしようとどの事業所で働こうと自由です。

しかし、出戻り職員が「自分とは相性が良くない職員」「人格に問題がある職員」「業務上問題がある職員」であれば、内心穏やかではありません。

そんな職員であれば「戻ってこなくていいのに」と思ってしまうかもしれません。

そうではなく「相性の良い職員」「普通の職員」「貢献度の高い職員」であれば、人員不足が少しでも解消され業務負担が軽減するというメリットもありますし「また頑張って下さい」と思うことでしょう。

結局は「出戻ってくる職員によって印象が変わってくる」ということになります。

そして、「出戻り就職をする」という自分が持ち合わせていない「勇気」や「判断力」や「行動力」や「人間性」や「価値観」を非常に興味深く感じます。

例えば「他の事業所を経験した上で意図的計画的に出戻ってきた」という場合があるかもしれません。

それは凄い行動力と能力だと思います。

どちらにしても、事業所が許容し判断したことを、いち介護職員がどうすることもできないので、「自分や職場にとってどう影響するか」「自分が得るものがあるか」ということが思惑の判断基準になってくるのではないでしょうか。

 

 

 

最後に

 

今回は、「介護職員の出戻り就職が多い理由とそれぞれの思惑」について記事を書きました。

万年、人員不足の介護業界であれば、出戻り就職も普通にあり得る話ですし、ひょっとしたら今後益々増えていくことも考えられます(私は出来ませんが)。

「出戻り職員」が登場すると、様々な思惑が交錯しがちですが、「自分や職場に与える影響」がプラスであれば特に問題はないかと思っています。

ただ、自分や職場に悪影響を与える「出戻り」の場合は、悩みの種が増えてしまうことになってしまうため、ネガティブな印象を抱いてしまいます。

幸いにも、今まで経験した「出戻り職員」はネガティブな印象も出来事も無かったために「どちらかと言えば肯定派」と言えます。

自分が出戻りをする勇気も行動力もないため、ただ単純に「凄いなぁ」という思いはあります。

介護職員の「縁故入社」や「コネ採用」の実情

 

アドセンス

(スポンサーリンク)


アドセンス

(スポンサーリンク)


ランキングバナー

最後まで読んで頂きありがとうございました!

ブログランキングに参加しています。
記事が「まぁ良かったんじゃない?」「また読みに来てあげてもいいよ」と思って頂けましたら是非、応援&シェアを宜しくお願いします^^

記事更新のモチベーションが上がります。

にほんブログ村 介護ブログ 介護職へ
にほんブログ村


介護職員ランキング

楽天ウェジェット

【PR】


かいご畑アフィリ




【働きながら無料で資格取得できる制度のご紹介】



★介護職員初任者研修
★介護職員実務者研修
★介護福祉士国家資格受験対策講座(短期集中講座)

などの講座を「働きながら」「無料」で受講することができるのが「キャリアアップ応援制度」です。

【こんな人におすすめ!】

★介護のお仕事が初めての方
★無資格で働きながら、資格取得をしたい方
★ブランクがあり、介護の仕事復帰を考えている方
★すでに介護職として就業していて転職したいと考えている方
★経験や資格があり、好条件で転職をしたい方
★30秒で登録してすぐに利用開始したい方

>>>働きながら無料で資格取得できる「かいご畑」はこちら



おすすめ記事5選

1

  介護現場で働いていると、 「あの新人使えないな」 などというセリフを耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。 それは、今現在新人職員である自分に対してであったり、他の新人職員に対 ...

2

  どの業界にも、大なり小なり「新人いじめ」「新人いびり」が存在するかとは思いますが、介護業界は特にそういった「新人へのつらい仕打ち」が深刻化しています。 人材不足が深刻な業界なのに、何故、 ...

3

  前回の記事で、「言いたいことが言えない介護職員の5つの特徴と原因」についてご紹介しましたが、今回はその続きで「改善方法や解決方法」についてご紹介したいと思います。 解決方法は大きく分けて ...

4

  今まで何度か発信してきていますが、給料(収入)は年収で考えることが重要です。 例えば、 「特定処遇改善加算手当で月2万円アップしました!」 「月給30万円の求人募集があります!」 という ...

5

  以前、自分の職業を聞かれた時に「介護士です」と言いたくない理由について記事を書きました。 【1分で読める】職業を聞かれた時に「介護士です」と言いたくない理由「恥ずかしいから?」 これには ...

-介護職員の特徴
-, , ,

Copyright© 介護職員Aのひとりごと , 2023 All Rights Reserved Powered by STINGER.