介護業界の異常性

介護職員退職者の出戻りを支援する「復職パスポート」とは?モヤモヤが止まらない5つの理由

投稿日:

 

以前、介護業界の復職という名の「出戻り」について記事を書きました。

詳しくは下記記事をご参照下さい。

介護職員の出戻り就職が多い理由とそれぞれの思惑

あまり他業界では聞かない出戻りですが、介護業界では結構多いようです。

さてそんな中、退職者に対して復職をしてもらいやすくなる「出戻りパスポート」なるものを発行している法人(事業所)があるようです。

この復職パスポートの実態はどのようなものなのでしょうか。

そして、その実態を聞いた時にモヤモヤした違和感を感じてしまったため、今回は記事に書いていきたいと思います。

 

 

 

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退職者の出戻りを支援する「復職パスポート」と5つの違和感

 

 

復職パスポートとその違和感について書いていきたいと思います。

 

復職パスポートとは?

私が聞いた情報によると復職パスポートとは、退職していく職員に復職を促す目的で渡す証書で、下記の条件などが明記されたものになるようです。

  • 退職後5年間有効
  • 退職時と同一条件(役職や給料等)の待遇にて無条件で再雇用を保証する
  • 貰えたアナタは超ラッキー

一見、斬新であり人材不足にあえぐ介護事業所であれば復職という名の出戻りがしやすくなるため、良い取り組みのように思えます。

しかし、詳しくその実態を聞いていくとモヤモヤとした違和感が芽生えました。

 

復職パスポートの5つの違和感

この「復職パスポート」の実態には以下のような違和感を感じました。

 

違和感①:全員に渡されるわけではない

この復職パスポートは退職者全員に与えられるものではありません。

もちろん、多くの人が「会社が嫌になって辞める」のでしょうから欲しいとも思わないでしょう。

しかし、「パスポートが欲しい」と思っている希望者に与えられるわけでもありません。

では一体どんな退職者に渡されるのかと言うと、「法人(事業所)が独自の基準で選んだ退職者」です。

欲しいか欲しくないかは別として、よくわからない基準で貰える退職者と貰えない退職者がいることには違和感を感じてしまいます。

もちろん、今までの貢献度や人間性や退職理由などで渡すか渡さないかを選んでいるのでしょうが、貰っても嬉しいわけでもなく、貰えなくても悲しいわけでもなく、「退職時まで法人のエゴを見せつけられる違和感」とでも言いましょうか、言い知れぬモヤモヤとしたものを感じてしまいます。

社風や会社そのものに対する不満があって辞める人は当然パスポートが貰えないようです。

「万が一、退職することになっても復職パスポートを貰えるように不平不満を言わずに一生懸命働いてください」ということなのでしょうが、「退職しなくてもいい環境づくりの方が先」ではないでしょうか。

意味があるのかないのかわからない妙な競争原理を作り出す法人には違和感だらけです。

 

違和感②:今の条件に不満があるから退職する介護職員が多い

退職理由の多くは、今の環境や待遇や条件に不満があるからです。

それなのに、復職パスポートの内容は「退職時と同一条件で再雇用」というものです。

つまり、「雇用条件や待遇は上げることはできないけど、それでも良かったら出戻ってきなさい」ということになります。

仮に出戻ってくるにしても、「同一条件」としっかり明記されている証書まで貰ってしまったら条件アップも切り出しにくくなりますし、そもそも「少しは待遇を良くしてあげるからいつでも戻っておいで」と言えない法人の甲斐性の無さには違和感を感じてしまいます。

 

違和感③:退職後も糸を引こうとする図々しさ

復職パスポートが与えられるのはごく一部の限られた職員のようですが、退職後も辞めていった職員に唾をつけ糸を引こうとするやり方には違和感と図々しさを感じます。

もちろん、こういったやり方もひとつの経営マネジメントなのかもしれませんが、違和感を感じてしまう部分が多くあまり効果的ではないような気がします。

 

違和感④:5年先の社会情勢は誰にもわからない

復職パスポートは「退職後5年間有効」という内容のようです。

しかし、流行り廃りが激しく目まぐるしい社会情勢の中で5年先はどうなっているのか誰にもわかりません。

同一条件の賃金では安すぎたり、反対に高すぎるということもあるでしょう。

5年後ともなれば職員の顔ぶれも相当変わっているでしょうし、同じポスト(役職)を保証されていてもそれが良いのか悪いのかさえわかりません。

どうなるかわからない先の条件や待遇まで明記してしまう復職パスポートには違和感を感じてしまいます。

 

違和感⑤:そもそもあってもなくても同じ

そもそも、今まで復職パスポートなど無くても出戻りしてきた職員が多数います。

当然、同一条件です。

もしこれからも、復職パスポートを持っていない過去の退職者が復職を希望すれば再雇用することでしょう。

つまり、「復職パスポートの存在価値自体が無意味」なのです。

結局は、その時の経営陣の気分やさじ加減ひとつでどうにでもなるため、あってもなくても同じでしょう。

わざわざ手間とコストを掛けて作成してしまう復職パスポートには違和感しか感じません。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員の出戻りを支援する「復職パスポート」に感じる違和感について記事を書きました。

復職を視野に入れながら退職する人にとっては多少はメリットがあるのかもしれませんが、なかなかそんな人は少ないことでしょう。

明後日の方向を向いた斜め上を行く取り組みのように感じてしまうのですが、法人の独自のエゴ基準を排除してほぼ全員の退職者に渡していればひょっとしたら一定の出戻り効果があるのかもしれません。

それをせずに「復職パスポートをブランディングしたがり貴重性と希少性をアピール」してしまうところにムラ社会の悪い部分が現れてしまっていると言えます。

 

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