発熱がありデイサービスなどを利用できない場合は訪問介護を検討?ヘルパーの感染リスクをどう考えるか

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新型肺炎コロナウイルスの蔓延や集団感染を防ぐために、先日(2020年2月24日)厚生労働省(以下、厚労省)が介護サービス事業所向けに感染拡大防止などの留意点を記載した通知を各都道府県・指定都市・中核市に出しています。

2月24日発出の厚労省からの通知は以下の通り「入所や入居系の施設介護サービス向けのもの」と「入所や入居系以外の居宅系介護サービス向けのもの」の2つあります(PDF)。

  1. 社会福祉施設等(入所施設・居住系サービスに限る)における感染拡大防止のための留意点について(介護保険最新情報Vol.768)
  2. 社会福祉施設等(入所施設・居住系サービスを除く)における感染拡大防止のための留意点について(介護保険最新情報Vol.769)

既に各介護事業所で実施されているのではないでしょうか。

この入所系施設以外に向けた通知(Vol.769)には、以下の内容があります。

発熱により利用を断った利用者については、社会福祉施設等から当該利用者を担当する居宅介護支援事業所又は相談支援事業所等(以下「居宅介護支援事業所等」という。)に情報提供を行い、当該居宅介護支援事業所等は、必要に応じ、訪問介護等の提供を検討する。

【引用元】介護保険最新情報Vol.769

要は、「利用者に発熱がありデイサービスやショートステイなどの利用を断った場合は、介護サービス事業所は担当ケアマネなどに報告し、報告を受けた担当ケアマネは必要に応じて訪問介護の利用を検討してください」という内容になります。

これについては、「訪問介護員(ホームヘルパー)は濃厚接触することになるけど大丈夫なの?」と思われた人も多いのではないでしょうか。

もし仮に自分がヘルパーの身であれば戦々恐々としてしまいます。

ヘルパーの感染リスクをどう考えるか

発熱でデイサービスなどを利用できない場合は家にいるしかありません。

介護が必要であるからデイサービスやショートステイを利用していたわけで、利用できないとなると誰かが介護をしなければならないため他の方法を検討することが必要であるということも理解ができます。

しかし、この時期に発熱のある利用者のところへ介護をしに行かなければならなくなったヘルパーや訪問介護事業所としては複雑な気持ちになってしまうのではないでしょうか。

何故なら感染リスクがあるからです。

ヘルパーだって感染したくない

もちろん、発熱の原因が必ずしも新型肺炎であるとは限りませんが、かと言ってそうではないとも限りません。

福祉業界に従事する以上、介護が必要な人を放置するわけにはいかないにしても、自分を犠牲にしてまで奉仕する必要もありません。

ヘルパーだって感染したくないと思うのは当然なのです。

もしも自分が感染することになってしまえば仕事を休まなければならなくなってしまいますし、自分の家族や身の回りの人へ二次・三次の感染リスクさえあります。

休業補償は事業所の判断に委ねられている

万が一、感染して仕事を休まなくてはならなくなった場合、その間の給料が発生しなくなり収入が途絶えてしまいます。

それでは生活ができません。

休業補償をするかしないかは事業所の判断や自助努力に委ねられていますが、それではあまりにも酷というものでしょう。

何故なら、介護事業は介護保険で成立していて、その介護保険の手綱を握っているのは国なのですから、ここは国が介入しなければヘルパー本人にとっても事業所にとっても酷な話になるのです。

ヘルパーがウイルスを媒介させるリスク

多くのヘルパーは時間給で働いているのではないでしょうか。

発熱のある利用者の訪問介護を終えたあとは、また別の利用者の訪問介護へ行くとすれば、万が一のことを考えた場合「ウイルスを媒介させるリスク」があります。

施設介護のように、感染対策として出来るだけ同じ利用者や同じユニットを担当するということもできません。

かと言って、訪問介護で1日に1人の利用者しか介護をしない場合は、ヘルパーとしては収入が激減してしまうことになります。

その分は一体誰が補償してくれるのでしょうか。

恐らく、誰も補償することができないため、普段と同じように発熱者のあとに別の利用者宅を訪問するという形になるかと思われます。

万が一のことを考えると、その状況は大変危険なリスクをはらんでいると言えます。

益々ヘルパー不足の懸念

ホームヘルパーの人材不足は施設系介護職よりも深刻です。

その背景には、

  • 仕事や収入の不安定さ
  • 収入の少なさ(他の介護サービス事業所で働いている介護職員よりも少ない)
  • 常にマンツーマン対応となり利用者などからのハラスメント被害に遭いやすい

などの理由があります。

そんな中、今回の新型肺炎の対応としてデイサービスなどを利用できなくなった発熱者の介護までしなければならないとしたら、ギブアップしてしまう人もいるでしょうし「ヘルパーをやりたい」と思う人は益々居なくなってしまうことでしょう。

今後益々のヘルパー不足が懸念されます。

どうすればいいのか

今回の新型コロナウイルスの件で、国の対応については賛否両論が飛び交っています。

大切なのは、一方的に批判したり、反対に完全擁護するのではなく「自分自身が冷静に判断していくことが重要」です。

ヘルパーの感染リスクについて色々述べてきましたが、発熱があり感染がグレーな利用者にも介護が必要なことは事実です。

では、どうすればいいのでしょうか。

まずはヘルパーに対して、休業しなければならなくなった場合の補償と、特別な手当をつけるなどの「収入の保証」が必要だと考えます。

最後に

今回は、新型コロナウイルスに対する厚労省の通知について記事を書きました。

利用者に介護が必要な以上、ヘルパーが対応をしていくしかないのだとすれば、それなりの補償を保証する必要があるのではないでしょうか。

過剰な心配をしたり不安を煽ったりしないようにすることが大切ですが、政府や官僚があまりにも後手後手になれば不満が噴出するのは世の常でしょう。

本当に早く終息して欲しいですね。

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