リアル介護現場の実情

【介護士と看護師】職種の違いでリスク報告書の要否が変わる違和感

投稿日:

 

介護事業所での介護職員は現場最前線で働いているので、リスク(アクシデントやインシデント)に遭遇する頻度が高いと言えます。

介護職員の次に現場の前線に立つのは看護師になります。

もちろん、お互い職種も違えば業務範囲や職業倫理も違います。

同じ利用者を支援しているチームですから、職種間で「優劣や貴賤」を意識することはナンセンスなのですが、所々で「あれ、それは違うんじゃないかな」と感じることが多々あります。

その一例が「リスク報告書の要否」です。

介護士の場合、些細なことでも「リスク報告書を書け」「インシデントだ、アクシデントだ」と言われ、せっせせっせと報告書を作成するわけですが、同じようなことを看護師が発見したり発生させても「介護士が報告書を書くことになる」「看護師の判断で報告書が不要になる」場合があるため、とても違和感を感じていました。

今回は、「介護士や看護師という職種の違いでリスク報告書の要否が変わる違和感」について記事を書きたいと思います。

※もちろん全ての事業所がそういう体質なのではなく、あくまで「ごく一部」の介護事業所での内容になります。

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職種の違いでリスク報告書の要否が変わる違和感

 

 

リスク報告書はリスクマネジメントのための材料ですから、介護職や看護師等の職種によって要否が変化することはあり得ないことです。

しかし、「パワーバランス」なのか「貴賤」なのかはわかりませんが、介護士の場合はリスク報告書が必要で、看護師の場合はリスク報告書が不要というような摩訶不思議な状態が常態化していることがあります。

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リスク①「服薬拒否の利用者」

介護士が服薬介助をしようとしても服薬拒否をする利用者がいました。

いくら声掛けをしたり時間を置いて介助を試みても拒否が続いています。

介護士はその状況を看護師に報告し内服薬を返却しました。

本来ならば、その状況を記録に残し「利用者本人の拒否により服薬できなかった」という結論になります。

もちろん、実際に看護師自ら服薬介助を試みて判断をしてくれたら良いとは思います。

看護師は「え~?介護士は服薬介助もマトモに出来ないの?仕方がないなぁ」などと言いながら、服薬拒否をした利用者の所へ行き服薬介助を試みました。

利用者と看護師は擦った揉んだしながら、看護師が何とか利用者の口内に薬を入れたのですが、その利用者は「プッ!」とその薬を吐き出し床に転がってしまいました。

こうなってしまうと普通に考えて「リスク報告書が必要」です。

床に転がった薬は破棄するしかないからです。

しかし、看護師は「あっ!」と言って転がった薬を拾い「仕方がないね」と言って薬を破棄し、「本人の拒否により服薬できず」という記録だけ残して終わりになりました。

同じことを介護士がした場合はリスク報告書が必要で、看護師がした場合は不要になるのでしょうか。

摩訶不思議な世界です。

このことを(介護の)上司に報告すると「職種が違うからね」「看護師長の判断次第だね」などと意味不明な返答しか返ってきません。

看護師長に報告すると「介護士の上司から言って来させろ(下っ端が言いに来るな)」「やいやい言うな」などと言われ人間関係が悪化したり、たらい回しにされます。

結果的に、このケースに関しては看護師がリスク報告書を書くことにはなりましたが、「誰かがやいやい言わないと看護師はリスク報告書を書かない体質」は違和感しか感じません。

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リスク②「利用者の内出血や外傷」

看護師が利用者の内出血や外傷を発見した場合は、当然看護師がリスク報告書を書く必要があります。

さすがに第一発見者でもない介護士に「リスク報告書を書け」とは言われないにしても、看護師はリスク報告書を作成する際に「内出血や外傷を発見した」という所までしか書かずに「あとの改善策は介護士さん達で考えて書いてね」ということになります。

リスク報告書で一番時間が掛かって頭を悩ます箇所が「再発防止策」なのです。

その部分を全て介護士に振られたら堪ったものではありません。

しかし、看護師の言い分は

「今後、実際に介護をして内出血や外傷が発生しないように対策して対応をしていくのは介護士さんなんだから介護士さんが考えるのが当たり前」

ということのようです。

「看護師が内出血や外傷を発生させるはずがない」という前提のもとで、現場で発生したリスクの大部分が介護士の責任となり報告書を作成する負担さえも被せられるのです。

但し、「どう考えても看護師の責任」「看護師が発生させたことが誰の目にも明らか」という場合は看護師がリスク報告書を全て完成させることになりますが、直接的に最前線で利用者に接する機会が多い介護士が発生させている可能性が高いことも否定はできません。

かと言って、責任や状況が不明なもの(不明なものが意外と多いのです)は、全て第一発見者でもない介護士に丸投げされるリスク報告書は違和感を感じてしまいます。

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最後に

 

今回は、「介護士と看護師という職種の違いによってリスク報告書の要否が変わる違和感」について記事を書きました。

介護士は現場最前線で働いているために、責任や負担を押し付けられやすい状況にあります。

同じことでも介護士がすればリスク報告書が必要で、看護師であれば不要だとか、看護師が発見した内出血なども最終的に介護士がリスク報告書を完成させる必要があるという状況は違和感しか感じません。

ただの責任のなすりつけ合いやパワーバランスで物を言うのではなく、「同じケアチームとして利用者のためにどうすることがベターなのか」ということを失念しないようにしたいものです。

 

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