リアル介護現場の実情

【人間関係や職場環境】介護職員になってから学んだ5つのこと

投稿日:2019年12月22日 更新日:

 

介護職員になって色々なことを学びました。

学びがあることは良いことですが、特に印象深いものを思い浮かべてみると「良い学びもある中でネガティブな学びもなかなか多い」ということに気づきます。

今回は、「介護職員になってから学んだ人間関係や職場環境にまつわる5つのこと」をご紹介したいと思います。

ちなみに「介護知識や介護技術について学んだことは下記記事にまとめていますので、ご参照下さい。

【介護知識や介護技術】介護職員になってから学んだ5つのこと

 

 

 

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【人間関係や職場環境】介護職員になって学んだ5つのこと

 

 

それでは早速、「介護職員になってから学んだ5つのこと」をご紹介していきます。

 

学んだこと①「認知症がある高齢者のリアルな姿」

認知症にも人によって状態や症状が様々であったり、「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「血管性認知症」など色々な人がいます。

認知症の半数以上を占めるのがアルツハイマー型認知症で、その症状の中にも「周辺症状(BPSD)」と「中核症状」があります。

そういったことを事前(又は事後)に勉強したりはするものの、やはり自分が実際に接してみると想像を遥かに超えていたりします。

例えば、

  • 同じ話を朝から夜まで何度も繰り返し言う人
  • 叫び続ける人
  • 怒り続ける人
  • 泣き続けている人
  • 歌い続けている人
  • 出口を探して歩き回る人
  • 食べ物ではない物を食べてしまう人
  • 便を投げつけてくる人
  • 暴力を振るう人

などなど、教科書で理解していたつもりでも実際に接してみるとそのリアルな姿は「非日常」でした。

一人に時間を掛けて接していけば何とか対応可能であるものの、実際の介護現場では人員不足ということもあり、なかなか時間を掛けて一人一人に接することができません。

ワンオペ夜勤は本当に不安でした。

そういった「教科書と現場の温度差」を感じながら、当初は「非日常」であったことが「日常の通常運転」という状態になるまでにはそう時間は掛かりませんでしたが、介護職員にならなければわからなかった学びの1つと言えます。

ワンオペ夜勤を二人体制にすると良い事だらけ「デメリットもある?」

 

 

学んだこと②「上司がよくわからない」

上司は頼りがいがあって信頼できる管理能力の長けた人材であることが理想ですが、まぁそこまで完璧な人はなかなか居ないにしても「せめて常識が通じる人物」であって欲しいものです。

例えば、怒るにしても「会社のために」「あなた自身のために」という前提であれば理解ができますが、上司の印象は

  • 上司自身もよくわかっていない
  • 適当なことを言って誤魔化しているだけ
  • 会社のためではなく保身のため
  • 上司の指示が簡単に覆る
  • 最終的な責任は上司ではなく現場職員
  • 機嫌の良し悪しで言うことが変わる
  • いじわるなことしか言わない

という「よくわからない」感じです。

これであれば「上司の言うことは絶対!」「上司がカラスは白と言えば白」という体育会系のノリの方がまだマシに思えてしまいます。

そんな状況の中で、「よくわからない上司と環境の中で、よくわからないまま働いていくのだなぁ」ということを学びました。

「皆が愛想を尽かして辞めていく」介護現場の上司にありがちな3つのパターン

 

 

学んだこと③「他人を信用してはいけない」

介護職員になって学んだのは「他人を信用してはいけない」ということです。

これは、「人間不信になれ」と言っているわけではなく、「よくわからない上司と環境の中」で働いているわけですから、最終的には自分に責任が掛かってくるために「上司や同僚や他人の指示や言葉を鵜呑みにしてはいけない」という意味になります。

どんな指示や依頼やお願いであっても、必ず自分の目で確かめ頭で考えて「問題がない」という判断ができた上で実行に移していかなければ、自分の足もとをすくわれる結果になりかねないのです。

気が休まりませんが仕方がありません。

その他にも、「内緒の話」「ここだけの話」「プライベートな話」もいつどこでどういう形で筒抜けになってしまうのかわかりませんので、あまり口にしないようにしています。

【介護現場のリスク管理】目の前の業務を疑いながら働くことの重要性

 

 

学んだこと④「反論しないと窮地に陥る」

介護現場では理不尽なことを言われたり揚げ足を取られたりマウンティングが常態化している場合が結構あります。

この場合、「耐える姿が美しい」「言わぬが仏」「沈黙は金」などど考えて黙ったままでいると、状況が改善していくどころか益々悪化していき窮地に陥ってしまいます。

何故なら、介護現場は「言ったもの勝ちの世界」だからです。

言い返さないと

  • 自分の非を認めた人物
  • 自分の意見を持っていない人物
  • 理不尽なことがいいやすい人物
  • ストレスのはけ口にしやすい人物
  • 色々な場面でターゲットにしやすい人物

というレッテルを貼られてしまい、ずっと「フルボッコ状態」になってしまうのです。

そんな状況が続けば辞めたくなってしまうでしょう。

これを回避するには、突っかかってきた相手がぐうの音もでないほど反論するしかありません。

そうすることで、今後理不尽なことを言われないための抑止力にもなりますし、何か言ってくるにしても言い方がマイルドになるメリットもあります。

「黙ったままでいると損をする」ということを学びました。

介護業界は「言ったもの勝ち」の世界なので人間関係が良くならない「原因と改善方法」

 

 

学んだこと⑤「やりがいという言葉が大好き」

介護業界全体の風潮なのかはわかりませんが「やりがい」という言葉をアレルギーが出るほど何度も見てきました。

確かに介護の仕事はやりがいがあります。

ただ、もっと目を向けていかなければならないことが山積みのはずです。

例えば、

  • 人員不足
  • 賃金
  • 人間関係
  • 不健全な運営

などです。

ネガティブなものは覆い隠して見えないようにしてしまいたい心理はわかりますが、もう既に「隠しきれていないのにやりがいだけで押し切ろうとする姿そのものが不健全」です。

そういう状態を「やりがい搾取」と言います。

もちろんネガティブな問題も解決しようとはしているのでしょうが、とにもかくにも「やりがいという言葉が大好きな業界だなぁ」ということを学びました。

介護の仕事は「やりがいだらけ」の「やりがい搾取」それでは人材が集まらない理由

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員になって学んだ人間関係や職場環境にまつわる5つのことについて記事を書きました。

大半が人間関係についての学びでした。

常に介護職員の退職理由の上位に鎮座している人間関係ですが、確かに一筋縄ではいかないということを学びました。

事業所によりけりでしょうが、上司も同僚も選べませんし入職してみないとわからないこともたくさんあります。

人員不足の介護事業所は、まずは職場内の人間関係に目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

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