ワンオペ夜勤あるある

介護施設のワンオペ夜勤の暗黙の了解「利用者を起こす順番」

更新日:

 

ワンオペ夜勤をしている介護施設では、早出職員が出勤してくるまで1人の職員で約20人の利用者の介護をします。

介護施設の夜勤での「タイムスケジュールと仕事内容」を詳細に解説します

このワンオペ夜勤で一番過酷な時間が「朝食前の離床介助」です。

過酷が故に様々なテクニックや「暗黙の了解」を駆使しなければ、リスクの確率が上がるだけでなくこちらの身がもちません。

今回はワンオペ夜勤の暗黙の了解(テクニックのひとつ)となっている「利用者を起こす順番」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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朝食時間に全利用者が揃っていて欲しい

 

現場職員(夜勤者や当日出勤の職員含む)としては、「全利用者が朝食時間には食堂やリビングに揃っていて配膳したらすぐに食べれる状態でいて欲しい」と思っています。

朝食は7時から盛り付け、配膳をします。

丁度その時間が早出職員の出勤時間でもあります。

早出職員が出勤してから利用者を起こし始めると、全利用者が揃うのは悠に8時を越えてしまうでしょう。

8時から配膳し食べ始めると、全員が食べ終えるのが9時を過ぎてしまい、その後の排泄介助や入浴介助の開始時間が遅れ、今度は昼食時間を圧迫してしまいます。

「起床介助の遅れは日中業務を圧迫する最大の要因」となるので、朝7時には出来るだけ全利用者が揃っていて欲しいというのが最大の理由です。

もうひとつの理由は「朝食開始時間が遅くなると夜勤者が退勤できない」可能性が高くなってきます。

定時になっても夜勤帯でやっておく必要がある業務が終わらなくなるからです。

そうならないように、夜勤者は全利用者が朝食時間に揃うように必死で離床介助を行います。

しかし、これらは完全に「職員の一方的な都合」です。

そこに

  • 利用者の意思
  • 利用者の希望
  • 利用者の都合

は存在しません。

ですから、本来はこういう職員の都合だけで行うケアは良くないのですが、「良くないとわかった上でやらざるを得ない状況」がワンオペ夜勤には存在するのです。

 

 

 

既に破綻している個別ケア

 

以前「ユニットケアは既に破綻している空想理論」という記事を書きましたが、ユニットケアの主軸である個別ケアも破綻してしまっています。

ユニットケアは「既に破綻している空想理論」である理由をわかりやすく解説

 

食事時間も本来ならば

  • 利用者が食べたい時間に提供する
  • 時間もメニューも個別に対応する

ということが出来るのがより良い姿だと言われています。

しかし、現実問題として不可能なのです。

簡単に「不可能」と言ってはいけないのでしょうが、介護施設のユニットにレストランのようなものが内在しているような状況を作り出すのは人員的に困難と言えます。

仮に外注でレストランや喫茶のような形で成立させたとしても、それではユニットケアが目指す「家庭的な雰囲気」とはまたかけ離れてしまいます。

「家庭的な雰囲気」と簡単に言いますが、もし在宅で生活をしているとして「家で好きな時間に食事を要求され、好き勝手な注文をされたら堪らない」のではないでしょうか。

家庭でも対応困難な事を赤の他人である介護職員に要求する時点で「無理」なことであり「破綻」しているのです。

 

 

 

暗黙の了解「利用者を起こす順番」

 

「出来るだけ朝7時に全利用者が揃っていて欲しい」という現状があることをお伝えしましたが、実は利用者を起こす順番はほぼ決まっています。

「目覚めが早い利用者?」

「部屋が遠い利用者?」

「介助量が多い利用者?」

違います。

 

答えは…

「自分では移動が出来ない利用者」を最初に起きてもらいます。

その理由は、ワンオペ夜勤なので起床介助をしてリビングに誘導したあとにまた次の利用者の離床介助をする必要があるため、離床させた利用者の見守りができないからです。

見守りが出来ないのでリスクが発生する確率が低い利用者から起きてもらうということになります。

リスクとは、

  • 転倒や転落
  • ユニットから出て行ってしまう
  • 異食

などになります。

これらのリスク発生の可能性が高い利用者を先に起こしてしまうと、他の利用者の起床介助を行っている間に、何らかのアクシデントが発生する確率が高くなります。

アクシデントが発生すると、起床介助だとか朝食だとか言っていられなくなります。

それこそ日中業務を圧迫してしまうでしょう。

したがって、ワンオペ夜勤の暗黙の了解として「リスク発生確率が低い自力で移動できない利用者」から起床介助をするのです。

いつも早朝一番に起こされている利用者には大変申し訳ないのですが、「それがワンオペ夜勤者の苦肉の策」なのです。

 

 

 

最後に

 

今回は「ワンオペ夜勤者の苦肉の策である利用者を起こす順番」について記事を書きました。

どこの介護施設でも似たような状況ではないでしょうか。

我々現場職員は利用者により良いケアを提供したいと思っています。

しかしそのためには、まずは自分を守らないと共倒れになってしまいます。

こういった現場での「苦肉の策」には賛否両論あるかとは思いますが、まずは実際の現場を知って頂くことが大切ではないでしょうか。

そして、そこから「介護職員の自己犠牲以外の対策」を検討していって欲しいと思います。

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