ワンオペ夜勤あるある

介護施設のワンオペ夜勤の暗黙の了解「利用者を起こす時間帯は早朝」

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多くの介護施設の夜勤はワンオペ(一人体制)です。

1人の介護職員で約20人の利用者の介護を行う必要があるために、その過重な肉体的精神的負担と重責だけで大きなストレスを感じます。

これを2人夜勤にするだけで、「職員にとっても利用者にとっても良いことだらけ」であることは過去の記事でも書きました。

ワンオペ夜勤を二人体制にすると良い事だらけ「デメリットもある?」

しかし、人員配置基準でワンオペ夜勤が認められている以上、夜勤の配置を2人以上にする事業所はまず無いでしょう。

介護施設でのワンオペ夜勤では、夜勤者が朝食の時間までに利用者を起こしておく必要があるため、必然的に利用者を起こし始める時間帯は早朝になります。

「朝食時間までに利用者全員を起こしておく」という前提をやめて、早出や日勤帯の職員が出勤してから起床介助したり朝食を提供するような体制を考えたこともありましたが、

「日勤帯の業務を圧迫する」

「すぐに昼食時間が来てしまう」

「昼食時間を後ろにずらすと夕食時間もずれてしまう」

「利用者個々の食事タイミングに対応できない」

「業務がずれ込むことで結局は回り回って夜勤者にしわ寄せが行ってしまう」

という本末転倒な結果になってしまいます。

ですから、「朝食時間には利用者全員が揃っている前提」で話を進めますが、そうなると「利用者を起床し始める時間帯は早朝」になってしまうのも事実です。

今回は、介護施設の暗黙の了解「利用者を起こす時間帯は早朝」ということについて記事を書きたいと思います。

 

 

 

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利用者を起こす時間帯は早朝

 

 

「早朝に起こされる」ということは、「職員の勝手な都合」と受け取られてしまうかもしれませんが、「そうしなければ業務が回らない状態の中でやらざるを得ない」という実情があるため、突き詰めて考えれば「制度や体制や人員配置基準の問題」だと言えます。

確かに実際に行っているのは介護職員ですが、それは「与えられた制度や環境の中でベターな方法を選択」しているに過ぎません。

ベストでは無くベターなのですが、そもそも介護現場でベストなんて無いのではないでしょうか。

語弊が無いよう付け加えますが、職員の都合だけでなく「利用者の都合や状態」にも配慮したベターな方法が「利用者を早朝に起こすこと」になります。

 

利用者を起こし始める時間帯

「早朝」とは、そもそも何時頃を指すのでしょうか。

これは、夜勤をしている介護職員が「利用者の人数や状態や性格」などを見極めて、朝食時間から逆算して導き出された時間になります。

起床介助と言っても、声掛けをして移乗介助をして誘導するだけではありません。

他にも「排泄介助」「更衣介助」「義歯の装着」「整容(顔を拭く、髪の毛を梳かす等)」という直接的な介助や、「布団を整える」「カーテンを開ける」「最後にエアコンや電気を切る」などの環境の整備も含まれています。

自立度が高い利用者もいますし、全介助が必要な利用者もいます。

また、出来るだけ「起きていてもらってもリスクが少ない利用者」を先に起きてもらうような判断をしています。

全ての利用者の起床介助をするために掛かる1人当たりの平均時間が5分だとすれば

5分×20人=100分(1時間40分)

という計算ができるため、朝食時間が7時からだとすれば「5時20分前後」から起床介助をスタートさせることになります。

但し、全員に排泄介助が必要であれば1人5分ではまず終わりませんし、下剤を服用していて水様の排便が大爆発をしている利用者が居れば全更衣も含め、その介助だけで20分は掛かってしまいます。

介護施設のワンオペ夜勤の暗黙の了解「利用者を起こす順番」

 

 

利用者1人に掛かる時間で大きく変わる

前述のように、ワンオペで20人の利用者を起こす場合は、「1人の利用者にどれくらいの時間が必要か」によって大きく左右されます。

たった1分しか違わなくても20人居れば「20分の差」が出るのです。

ワンオペ夜勤の介護現場において20分は誤差とは言えません。

利用者がパジャマを着ていて、その更衣介助が必要か必要でないかも時間で言えば大きな問題になります。

パジャマに更衣することは大切なことという前提の上で「命に関わらないのなら省いてしまいたい」と考えるもの当然ですし、ひとつのリスク管理ではないでしょうか。

もちろん、パジャマに着替えたい利用者は着替えて貰えばいいと思いますし、ここで言いたいのは「絶対」ではなく「臨機応変」ということです。

介護施設のワンオペ夜勤の暗黙の了解「パジャマ更衣」

 

 

早朝の起床介助は不適切?

早朝に利用者を起こすことが不適切かと問われれば、冒頭にも書いたように「与えられた環境の中でそうならざるを得ないのであればベターである」と言えます。

但し、「必要以上に早く起こす(深夜3時等)」「利用者の状態や性格を考えず闇雲に起こす」という場合は不適切と言えます。

ワンオペ夜勤であれば「早朝5時からの起床介助」はあり得る話です。

利用者も自発的に早朝に起きて来る人もいますが、この場合は「転倒等のリスクがあるためもう少し寝ていて欲しい」と思ってしまうことも多くあり、「試行錯誤」「右往左往」しているのがワンオペ夜勤の実情となります。

また、そもそも利用者が就寝するのは遅出の職員が帰る前でしょうから、施設によって時間は異なりますが「19時~21時の間」には床に就いていることになります。

推奨される成人の睡眠時間が8時間だとすれば、「午前3時~早朝5時」がちょうど8時間睡眠になります。

「早朝に起こす」というと倫理的な不適切感を感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、睡眠時間で言えば「適切な時間を確保できている」と言えます(早寝早起き)。

また、日中にお昼寝(午睡)をすることも可能です。

言い方を変えれば「三食昼寝付きで早寝早起きの規則正しい生活」と言えるのではないでしょうか。

もちろん「早朝に起きたくない利用者も早朝に起こしている状況」「最初に起こされた利用者が長時間リビングで待機している状態」に不適切さの主旨があるのでしょうが、「介護士もやりたくて早朝に起こしているわけではない」「致し方なくやらざるを得ない状況と環境がある」ということを知って頂ければ幸いです。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護施設のワンオペ夜勤の暗黙の了解「利用者を起こす時間帯は早朝」ということについて記事を書きました。

介護施設の夜勤が一人体制である以上、同じような状況が全国の介護施設で行われているのではないでしょうか。

早朝5時前後から起こし始めなくてもいい方法があるとすれば「2人夜勤にする」「起床介助をする人員を増やす」という方法になります。

それをせずに現状のまま介護士に負担を押し付けたりしわ寄せをしようとすれば歪が出来てしまい「事故や事件」が多発していくでしょう。

ですから「現状で事業所も含め介護業界全体で黙認状態」と言えます。

介護現場で虐待や介護事件が続発する本当の理由

 

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