ニュースや報道などを見ていると「介護」というワードに敏感に反応してしまいます。
介護職員として介護事業所で働き、介護ブログを書き、介護業界全体の処遇改善を切望しているのですから当然そうなってしまいます。
先日見たニュースは介護業界とは関係がないのですが、新幹線の人身事故の遺体が「介護士だった」というものです。
「事故?」「事件?」「自殺?」「他殺?」
詳細は発表されていませんが、状況から見て「自殺」の線が濃厚な気がします(「撮り鉄だったのでは?」という憶測も飛び交っているようですが)。
今回は2018年6月にあった「新幹線のぞみと接触しお亡くなりになった男性介護士」について私が思うところを記事に書きたいと思います。
ニュース概要
遺体は52歳介護士=のぞみ人身事故-福岡県警
博多発東京行き山陽新幹線「のぞみ176号」の先頭車両が破損した人身事故で、福岡県警八幡西署は15日、博多-小倉間の北九州市八幡西区の線路上で見つかった遺体は同県直方市の男性介護士(52)と確認したと発表した。
同署は男性が自殺を図った可能性があるとみている。
同署によると、遺体の一部が発見された付近の路上には男性の軽自動車が止まっていた。
男性が線路に入った経緯などを詳しく調べている。
【引用元】時事ドットコムニュース
新幹線のぞみに接触し遺体で見つかったのは「福岡県直方市の男性介護士52歳」というニュースです。
「自殺」だと思った理由
私じゃなくても誰でも直感的に「これは自殺だろう」と思うかもしれません。
事件や他殺だとすればどう考えても「やり方が派手過ぎ」ます。
他殺の可能性は全くないわけではないにしても「自殺と考えるのが普通」だと言えます。
もっと詳しく理由を考えていくと
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という点に着目したいと思います。
近くに男性介護士の軽自動車が停まっていた
この事実から読み取れるのは、「自分でその場所まで行った」ということになります。
「死に場所を探し、その場所に決めた」と考えられなくもありません。
しかし「撮り鉄説」も捨てきれません。
52歳の男性介護士
「52歳の男性介護士」という点で、私はもの凄く哀愁を感じてしまいました。
介護業界の待遇や処遇や収入は地を這いつくばっています。
ましてや52歳の男性であるのなら、ある程度の収入が欲しいところです。
しかし、介護業界においては52歳だろうが40歳だろうが20歳だろうが関係ありません。
常に低空飛行を続けています。
将来的に状況が改善する見込みもありません。
「自分の将来を悲観して」という思考に行きつくことはとても容易です。
現状で介護士には夢も希望もないわけですが、わざわざ「のぞみに飛び込んだ」ということに意味があるような気もしてしまいます。
ただ普通に電車に飛び込む場合は、普通電車や快速電車などが通っている一般的な線路が考えられますが、新幹線って普通の電車よりも上の方に線路があります。
わざわざ「新幹線の線路」を選択するのは普通は思いつきません。
あえて新幹線を選択したことに何か意味があるのでしょうか。
自分の行く末に「望み」をかけていたのかもしれません。
しかしながら、やはり「撮り鉄説」も捨てきれませんね。
「撮り鉄」だった場合は事故
ひょっとしたらこの男性介護士は「新幹線(鉄道)マニア」「撮り鉄」だったのかもしれません。
新幹線を間近で見ようと近づきすぎた余り、接触や転落事故に至ったという可能性も否定できません。
なんせ、線路への飛び込み自殺で「新幹線」というのは今まで記憶にありません。
事故なら事故で大変残念なことですが、可能性が全くないわけではありません。
最後に
今回は「新幹線のぞみと接触して亡くなった52歳の男性介護士は、自殺なのか事故なのか事件なのか」ということについて記事を書きました。
ニュースでは「52歳の男性介護士」についてよりも、鉄道会社の運転士の
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などに焦点が当てられていますが、私は「職業が介護士であること」も気になりました。
一体、この男性介護士に何があったのでしょうか。
「たまたま介護士だった」ということもあるかもしれませんが「介護業界の事業所の多くは人間(介護職員)が思い詰めてしまうような環境がある」という事実も含んでおく必要があると感じました。