明日(2020年1月26日(日曜日))は第32回介護福祉士国家試験の当日ですね。
月並みな台詞になりますが、受験される皆様は頑張ってきてください。
とは言え、緊張しますよね。
試験前日や当日の過ごし方が気になる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん、個人個人で過ごし方は変わってくるでしょうが、「普段通り過ごす」ことをおすすめします。
今回は、介護福祉士国家試験の前日~当日の過ごし方や持ち物や過去の合格基準点などについて記事を書きたいと思います。
※2020年3月25日 第32回の合格発表がありましたので合格点・正答率・合格率を追記しています。
介護福祉士試験前日の過ごし方
介護福祉士試験に限らず、どんな試験でも前日は緊張しますし、合格できるか不安になってしまいます。
勉強の進捗状況もひとりひとり違ってきますし、体調管理にも気をつけなければなりません。
ただ、何か特別なことをするよりも、冒頭でも述べたように「普段通り過ごすこと」がいいのではないでしょうか。
以下に試験前日の過ごし方の例をいくつかご紹介します。
とにかく勉強する
明らかに勉強が不十分な人は一夜漬けタイプの方法で前日にとにかく勉強して知識を詰め込もうとする人もいるかもしれません。
確かに、前日に勉強したところが出題されることもあるでしょうが、深夜や明け方近くまで勉強すると当日寝不足になってしまいます。
せっかく詰め込んだ知識も寝不足の状態では、頭がボーっとしてしまい上手く思い出せなかったり、そもそも体調不良になってしまう可能性がありますので無理をしないようにして下さい。
そもそも、今から新しい知識を詰め込もうと思っている人は、このブログを読んでいる場合ではありません。
時間との戦いになりますので、頑張って下さい。
軽く復習する程度
一通り勉強が終わっている人は、軽く復習程度で今から新しい知識や情報を詰め込もうとしない方がいいでしょう。
そもそも、勉強なんてやってもやってもキリがありません。
新しい知識を詰め込むよりも、今まで得た知識をしっかりと脳内に定着させるために軽く復習をする程度にして、心穏やかに過ごす方が精神的にもプラスに働きます。
普段通りに過ごして普段通りに寝る
「試験前日だから寝不足にならないように体調管理のために早い時間に寝る」という過ごし方もありますが、あまり張り切って早すぎる時間に寝ると、深夜に目が覚めてそこから寝れなくなってしまい、逆に寝不足になるという可能性もあります。
普段通りに過ごして、普段通りの時間に就寝するようにした方がいいでしょう。
介護福祉士試験当日の過ごし方
介護福祉士試験当日も「普段通り」過ごしましょう。
起床時間は余裕を持って
普段通りに過ごすとは言っても、試験会場まで行く時間を計算して余裕を持った時間に起床しましょう。
あまりギリギリだと忘れ物をしてしまったり、脳が覚醒しきらないまま試験に臨むことになってしまいかねません。
寝る前に目覚ましやタイマーをセットするのを忘れないようにして下さい。
とは言え、意外とタイマーが鳴る前に目が覚めてしまったりします。
朝食も普段通りに
朝食も普段通りのものを食べましょう。
「勝負に勝つ(カツ)!」という意味で朝からトンカツを食べると胃がもたれて試験に集中できない可能性もあります(胃腸が元気な人はいいですが)。
あとは、コーヒーやお茶の飲みすぎにも注意しましょう。
いつもの流れで朝からコーヒーを3杯も4杯も飲んでいると(私です…)、カフェインの利尿作用と試験の緊張が相まってトイレが近くなってしまいかねません。
試験会場までの道のり(交通機関)や試験中にトイレが近いと本調子が出なくなってしまうこともありますので、できればカフェインの入っていない水分を適度に摂取することをおすすめします。
トイレが近くなってしまうことを避けようと、朝から全く水分を摂らないのも良くありませんので適度に水分摂取して下さい。
最後まで諦めずに解答する
介護福祉士試験は、午前の部(10時00分~11時50分)と午後の部(13時45分~15時35分)という長丁場になります。
仮に午前の部で「全然解答できずもうダメだ~」と思ったとしても、最後まで諦めずに1問でも多く正答を拾っていきましょう。
試験なんて何が起こるかわかりませんし、合格基準点は60%程度を基準にしていますが、毎年難易度によって補正が入りますのでどっちにどう転ぶかは合格発表の日までわかりません。
昼休憩も1時間55分もあるため有効活用していきたいところです。
ただ、個人的には「2時間近くも休憩はいらないから早く試験を終えて帰りたい」という気持ちが強かったのを覚えています。
何だか2時間近くも休憩があると間延びしてしまうんですよね。
しかし、そういう試験なので文句を言っても仕方がありません。
最後まで諦めずに頑張りましょう。
試験終了後には格別の「解放感」が待っています。
試験終了後は解答速報で自己採点を
試験終了後の夕方から夜にかけて、各試験指導校や予備校などから解答速報が出ます。
「自己採点するのが怖い」「自己採点してもしなくても結果は変わらない」という人もいらっしゃるかもしれませんが、自己採点することで「自分がどれだけ正答できたか」「自分が合格水準の範囲かどうか」というモヤモヤをひとつ払拭できるので、精神衛生上、自己採点をすることをおすすめします。
介護福祉士試験当日の持ち物
介護福祉士国家試験当日の持ち物をまとめておきます。
①筆記試験受験票
とても重要です。
受験票は忘れずに持参しましょう。
②HBの鉛筆又はシャープペンシル
マークシートを塗りつぶすために必要です。
予備として3本程度は準備しておきましょう。
必要に応じて、簡易の鉛筆削りも持参しましょう。
③プラスチック消しゴム
間違えて書いたり塗りつぶした箇所を消して書き直すために必要です。
予備で2個ほど持っていくと良いでしょう。
④腕時計、フタのない懐中時計
計算機や通信機能などがついていない「時計機能のみの腕時計と懐中時計」が認められています。
懐中時計はフタがあるものは認められていないのでご注意ください。
⑤ひざかけや防寒対策
足が冷えるのが心配な人はひざかけを持参しましょう。
また、試験会場の室温がどのようになっているかわかりませんので、できるだけ脱いだり着たりできるような服装で、防寒だけでなく室温が暑い時にも対応できるようにしておきましょう。
⑥昼食や飲み物
昼食は各自が用意することになっています。
近くの飲食店に行って食べたりコンビニで買うのもひとつの方法ですが、「近くに飲食店もコンビニもない」「すごく混んでいる」ということもあり得るので、おにぎりやパンなどを持参するのをおすすめします。
飲み物も忘れずに準備しましょう。
⑦参考書など
使い慣れた参考書を1冊程度持っていきましょう。
2冊でも良いですが、あまり多いと重いです。
「持って行っても使わない」という人もいるかもしれませんが、昼休憩が2時間弱もあるため意外と暇です。
その暇つぶしも兼ねて1冊程度持参してみてはいかがでしょうか。
⑧マスク
今の季節はインフルエンザやノロウイルスなどの感染症が流行しやすい季節です。
また、中国での新型肺炎コロナウイルスも話題になっています。
感染症予防のためにマスクを持参したりつけていきましょう。
介護福祉士試験の過去の合格基準点
最後に、介護福祉士国家試験の過去の合格基準点をご紹介しておきます。
基本的な基準は、
- 総得点125点の60%(75点)を基準として、問題の難易度で補正された点数以上が取れていること
- 上記を満たした者のうち、全ての試験科目(項目)で1点以上の点数が取れていること
になります。
過去の合格基準点は以下になります。
※2020年3月25日追記 第32回の合格発表がありましたので合格基準点と正答率を追記しています。
介護福祉士試験実施回(年月日) | 筆記試験合格基準点(総得点) | 正答率 |
第32回(2020年1月26日) | 77点(125点) | 61.6% |
第31回(2019年1月27日) | 72点(125点) | 57.6% |
第30回(2018年1月28日) | 77点(125点) | 61.6% |
第29回(2016年1月24日) | 75点(125点) | 60% |
第28回(2015年1月25日) | 71点(120点) | 59.17% |
第27回(2014年1月26日) | 68点(120点) | 56.67% |
第26回(2013年1月27日) | 68点(120点) | 56.67% |
明日実施される第32回はどうなるのでしょうか。
ネット上では合格発表(2020年3月25日(水曜日))を待たず合格基準点の予想が飛び交うことでしょうが、上記の過去6年間の基準を見ると、総得点の65%(81点~82点)あれば合格安全圏と言えます。
但し、「何があるのかわからないのが試験」ですから、予想に振り回されないようにはしたいところです。
※2020年3月25日追記 第32回の合格発表により「合格基準点は77点」「正答率61.6%」「合格率69.9%」でした。
最後に
今回は、介護福祉士国家試験の前日~当日の過ごし方や持ち物や過去の合格基準点などについて記事を書きました。
泣いても笑っても明日が本番です。
受験される皆様が合格されることを心からお祈り申し上げます。
コメント
介護福祉士は、受験料とかだけならそんなに費用もかからないし、国家資格なので簡単になくなったりしないのでいいかな~と思います。
民間の資格だと、費用が高い上に、なくなったりしますからね。ヘルパー2級みたいに。
私は「もう実務経験だけでは介護福祉士試験は受けれなくなる」となって(実際は期間が数年延長された)、会社が「今なら実務者研修をタダで受けられる」(訪問のS責はヘルパー2級ではダメになるから)と言ってたので申し込もうとしたらもういっぱいで、「だったら介護福祉士とった方がいいかも~」と、確か2011年?にとりました。
実技試験で落ちたらヤバいと思って、実技講習会を申し込んだんですが、もう毎日介護劇の練習で大変だった覚えがあります。
「〇〇さんこんにちは。〇〇と言います。今日はよろしくお願いします。お食事はすみましたか?おいしかったですか?それはよかったですね。」とかおぼえるセリフが長いの。
で、麻痺がある利用者さんが、椅子から立ち上がりをして、歩行するっていうのをひたすら練習しましたね。「少し前によっていただいて、右足はひけてますね?ではこの杖をもっていただいて、おじぎをするように前にたおれてゆっくりと立ちましょう。大丈夫ですか?ひざの痛みはありませんか?ではゆっくりと杖を前に出してもらって、左足右足、杖、左足右足、上手に歩けていますね?」とかとか。
で、最終日の前日に練習した課題が試験問題で、最後日に試験があって、合格するまで試験してくれるの。
筆記試験は108点でした。100点が目標だったからまあまあ良かったです。過去問では胃の幽門と噴門とか、医療的な知識問題が多くてビビりましたが。特定16疾病の内容を問う問題が多かったですね。
筆記試験は、何回受けても受からない人、いましたよ。常勤で。ww
>デイちゃんさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
そうですね、その辺は国家資格の強みかなと思います。
実技講習を受けられたのですね。
私も受講しようか悩みましたが、最安値で受講料5万円という高額さ、かつ、時間的な問題で受講せずに直試験に臨みました。
直試験では極寒の待合室と長時間の待ち時間、そして流れ作業のような扱いの中、「なるほど、これが介護や福祉の国家資格の実情なのだな」と別の意味で心に響くものがありました。
筆記試験は受けても受けても受からない人がいますね~
実技試験はたいていは簡単で誰でも受かると思うのですが、2006年?くらいの実技問題で「片麻痺の利用者さんが床に座っていて、ちゃぶ台だけが近くにあって、その方に立ってもらって歩行してもらう」とかいうとんでもない実技問題があって、できない人続出だったそうです。
「試験に落ちたらヤバい、もう受けれないし・・」って、実技講習会受けてる人、まあまあたくさんいました。
実技試験の問題で、わざわざ「〇〇さんは変形性膝関節症です」と書いてるのは、動作をするたびに、「膝の痛みは大丈夫ですか?」と確認しろって意味だそうです。
「〇〇しますね」じゃなくて、「〇〇してもいいですか?」と、本人に選択させるような声かけをしなきゃいけないらしいです。
実際にはできないですけど。ww
でもその後から私は、入浴の誘導など、「〇〇さん、お風呂にはいってもらってもいいですか?」と言うようになった気がします。他のカスタッフは「〇〇ちゃん、風呂行こう~」ですけど。www
利用者の手足を持つときは卵を持つように下から支えろとか、布団をのけるときにすーっと寒くないようにのける方法とか、結構ためになる内容もありました。
介護福祉士だからじゃないけど、仕事でも丁寧な人がいますよね。それはこういう細かいやり方の違いからくるのかな~と思いました。
移乗の時、利用者のズボン引っ張り上げて、講師に怒られてる人いました。ww
実技講習会を受ければ実技は免除されるけど、筆記試験に合格しないと意味がないんですよね。
ちょっと頭が?な常勤が実技講習会受けてたけど、あんた筆記試験受からんから金が無駄じゃない?って感じでした。残念~!!!!
>デイちゃんさん
こんばんは~
返信ありがとうございます^^
床に座っている状態からの立位介助はなかなかですね。
確かに講習で勉強になる部分もありますよね。
細かいやり取りの違い、あると思います。
僕が介護福祉士の試験受けたのは平成15年です。正直あまり勉強しないで受かってしまいました。あきらめてはいたんですが受けるだけ受けてみようって思いまして。試験前日はホテルでくつろいでました。後日実技試験の案内が来て、その時自己採点したら85点でした。実技も声かけしまくってなんとか受かりました。
ほんと運が良すぎた感じです。
受かって『これで潰しが効く』って思いました。
>かずさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
私は7年か8年前に受験しました。
介護福祉士試験は「簡単」だとか「勉強しなくても受かる」などと言われがちですが、逆にその言葉や風潮がプレッシャーになったりするんですよね。
実技試験はたった数分の試験を受けるために何時間も寒い待機所で待ち続けた印象が強いです。
名称独占の資格であろうと受験する以上は受かりたいですし、取得しておいて損はありませんものね。