尿取りパッドは濡れていないのにリハビリパンツが濡れている介護現場の謎

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介護現場で利用者の排泄介助をしていると時々遭遇するのが「尿取りパッド(以下、パッド)は濡れていないのにオムツやリハビリパンツ(以下、リハパン)が濡れている」という不思議な状態です。

この状態が何故不思議なのかと言うと、パッドはオムツやリハパンの内側(人体に近い側)に使用するものなので、「濡れるとしたらまず先にパッドが濡れていなければおかしいから」です。

この状態を発見した時に、真っ先に考えてしまうことは「最後に排泄介助の対応をした介護職員がリハパンが濡れているにもかかわらずリハパンの更衣をするのを怠ってパッドだけ交換した」という予想が立てられます。

尿を吸って濡れたリハパンは重いですし、においもしますし、そもそも不衛生です。

こういった不思議で不衛生な状態にならないように、最後に対応をした職員には改めてもらう必要があるのですが、「自分が介助した時はリハパンは濡れていなかった」という返答が返ってくることも往々にしてあります。

今回は、「パッドは濡れていないのにリハパンが濡れている介護現場の謎」について記事を書きたいと思います。

パッドは濡れていないのにリハパンが濡れている原因

パッドが濡れていないのにリハパンが濡れている場合の原因を考えていきたいと思います。

原因①「最後に対応した職員の怠慢」

この不思議な状態の理由は、十中八九「最後に対応をした職員が濡れているリハパンを交換しなかったから」です。

前開きのオムツならズボンなどを脱がなくても交換できますが、履くタイプのリハパンだとズボンなどの下衣類を脱いでから新しいリハパンを履いてもらう必要があるため、多少の手間と時間が掛かります。

この手間を掛けることが面倒臭く感じたり煩わしく感じ「見なかったことにしよう」「省いてしまおう」という悪魔の囁きによって、リハパンが濡れたままパッドだけ交換する職員がいた場合は、こういった不思議な現象が起こります。

しかし、介護職員として「そこは省いてはいけない業務」です。

指摘されたり注意をされたら素直に認めて、今後は悔い改めていきましょう。

原因②「最後に対応した職員が気づいていない」

最後に対応をした職員に確認しても「自分が対応した時は濡れていませんでした」などと言われると、不思議な状態の原因が迷宮入りしてしまいます。

その職員が嘘をついているか、気づかなかったか、他の原因があるかのどれかになります。

平然と嘘をつくような職員は「ちょっと怖い」です(サイコパスかもしれません)。

サイコパスとは「精神病質者」「反社会的人格の一種」のことを指す言葉です。 アメリカ精神医学会ではサイコパスの分類と診断基準を「...

あり得るのが、「濡れていることに気づかないまま介助を終えた」というパターンです。

排泄介助をする時に、パッドの濡れや汚ればかりに目が行って、リハパンの状態は気にも留めずに対応をした場合は「自分が対応した時は濡れていなかった」という思い込みが発生するのかもしれません。

しかし、厳密には「濡れていなかったのではなく気づかなかった」ということになります。

介護職員の大切なスキルのひとつが「気づき」ですから、排泄介助をする時はせめてパッドだけでなくリハパンや衣類の状態は確認したり気づけるようにして欲しいところです。

但し、「気づき過ぎると業務負担が増えてしまう」という問題もあります。

「気づき」というのは介護職員にとって、とても大切なスキルであり専門性のひとつです。 利用者の表情・顔色・行動・言動を見ていち早...

原因③「パッドが上手く当たっていない」

余程のことが無ければあり得ませんが、パッドが上手く当たっていなければパッドは濡れずにリハパンだけが濡れるということも考えられます。

しかし、この状態になるには尿を上手くよけれるように大幅にズレていないと普通はパッドも多少は濡れるはずです。

介護職員がパッドを大幅にずれた当て方をするのは介護技術が不足しています。

というか、わざとそうしようと思わないとそんな状態にはならないでしょう。

しかし可能性がゼロとは言い切れません。

原因④「利用者自身がパッドをずらした」

ある程度自立していて、自分でトイレまで行けるけど排泄動作や後始末などが不完全な状態の利用者の場合、自分でパッドをずらしていたり、濡れたリハパンの上に自分で新しいパッドを当てる等の行為をしている可能性も考えられます。

利用者の状態を把握していれば「本人がした可能性」もある程度予測はできることでしょう。

自分(利用者本人)でそんなことをする可能性があるかないかを考えて、もしあり得るのなら最後に対応した職員が「自分が対応した時は濡れていなかった」という返答をしたのは、嘘でもなければ気づかなかったわけでもなく、「ちゃんと確認して適切な対応をしていた」「真実だった」ということになります。

ですから、利用者の状態によっては「最後に対応をした職員の責任とは一概に言えない」場合もあります。

原因⑤「超常現象」

最後に排泄介助を対応した職員も実際ちゃんと確認も対応をしていて、上記に書いたような理由も当てはまらない場合は「超常現象か」と思ってしまうパターンもあります。

何かの化学反応か人智を超えた現象が起こり、「パッドを濡らさずにすり抜けてリハパンだけを濡らす」というワープのような摩訶不思議な状態が発生したとしか思えない場合です。

しかし、恐らくどこかに何らしかの理由や原因はあるはずです。

超常現象を超常現象のままにしておかず、原因を探って改善していけるようにしていくことが大切です。

最後に

今回は、「尿取りパッドは濡れていないのにオムツやリハビリパンツが濡れている介護現場の謎」について記事を書きました。

最後に対応をした職員の怠慢であったり、その他何かしらの原因があるにせよ、「そんな状態を放置しているのは介護職員の恥」です。

もしこういった不思議な状態が続くようであれば、上司に報告をしたり職員介護やユニット会議などで議題として皆で話し合ってみるのが良いかと思います。

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コメント

  1. とも より:

    こんばんは
    私のフロアでは、まず当て方がドヘタクソな職員が一人います。当然、その人は気づく力もとんと欠けています。注意しても、会議で話題にしても、申し送りノートに書こうが気にしません。と言うよりも「自分のこと」と思ってません。ほんとに芸術的な当て方です。
    その方のシフトの後に入るのは嫌です(笑)余分な仕事が増えるから
    余分な仕事が増え続けると「いつも何で私ばっかり」という気持ちが芽生えます。そこでリハパンが濡れていたら…。あとはお察しください。
    余分な仕事を生み出す職員のために、悪循環に陥ることもあると思います。

    • アバター画像 介護職員A より:

      >ともさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      ご心労お察し致します><
      ヤバい職員による業務負担の増加で「悪循環」…お察しします><
      尻ぬぐいばかりしているとそういう気持ちも湧いてきてしまうでしょうね。
      悲しい現実ですね。