私は介護職員です。
介護職になってからずっと感じていたことがあります。
それは、「私は近所の人から見たら無職だと思われているんじゃないだろうか」ということです。
ご近所や他人にどう思われようが構わないのですが、介護職のプライベートを傍から見れば「無職」か「遊び人」に見えなくもないなぁと思うわけです。
今回は「介護職員の私がご近所から無職に見られているのではないか」ということについて記事を書きたいと思います。
介護職が無職に見える理由
介護職員だって立派な仕事です。
何故、介護職の私が無職のように見えてしまうのか、理由を書きたいと思います。
理由①「出勤は私服」
介護施設などでは、制服や作業着を着て出勤する事業所はあまりないと思っています。
実際は制服を着たまま出勤可能な事業所も結構存在するのかもしれませんが、私の勤務している事業所では禁じられています。
その理由としては、感染症対策で菌やウイルスを「持ち込まない」「持ち出さない」ようにするためです。
私服にはウイルスや菌が付着している可能性があるので更衣室で制服に着替えて極力介護現場には持ち込まないような対応をしています。
そして、退勤時は制服から私服に着替えて帰ることになります。
つまり、出勤する時も、帰宅する時も私服なので、ご近所から見れば「制服姿やスーツ姿を見たことがないこの人(私)は無職なんじゃないだろうか」と思われているのかもしれません。
理由②「月に5回程度の夜勤で朝帰り」
介護施設で働いていると月に5回程度の夜勤があります。
夕方に私服で出勤し、翌日の午前中に帰宅します。
実際は夜勤後でクタクタでヨレヨレなのですが、ご近所から見れば「月に何度も朝帰りをする無職の人」と見られているかもしれません。
理由③「不定休や夜勤で平日の昼間に在宅」
介護職のシフトは不定休で盆も正月も平日も祝日も関係ありません。
パートさんが土日祝に休むことが多いので、正職員は土日祝に出勤して平日が公休となることの方が多いのです。
また、夜勤入りの日も夜勤明けの日も昼間に家にいます。
介護職をしていると平日の昼間に結構在宅しているのです。
平日の昼間に家にいることの多い私は、ご近所から見れば「自由気ままな無職の人」に見えてもおかしくありません。
無職と思われていそうな他の職業は?
一見、無職に見える職業が他にあるでしょうか?
「私服」「朝帰り」「平日休み」に当てはまる職業を考えてみると以下の職業に当てはまります。
ホスト、ホステス
確かに私服で出勤し、朝帰りで平日に休みがあることも多いでしょう。
しかし私服と言っても商売用の私服でしょうから、着飾り方が違います。
ご近所の人も「雰囲気」でわかるのではないでしょうか。
大学生や専門学生
確かに大学生なども私服で通学したり、朝まで遊んで朝帰りをしたり、平日に休みがある場合もあります。
しかし私の場合、どう考えても年齢的に学生には見えないでしょう。
警察官や消防士
警察官や消防士も出勤する時は原則、私服のようです。
泊まりの勤務もあるので朝帰りする時があるでしょうし、平日休みとなることもあるでしょう。
介護職員の勤務形態に非常に良く似ていますが「オーラと社会的地位と待遇」が全く違います。
警察官や消防士であれば、私服で出勤していてもご近所の人は既に職業を知っている場合が多いような気がします。
「あそこの〇〇さんは警察官(消防士)なのよ」
などと言われ周知の事実となっている場合が多いのではないでしょうか。
「あそこの〇〇さんは介護士なのよ」
と言われることのない私は無職に見られているのではないでしょうか。
自分から「介護士です」とは言わない理由
「実は私、介護の仕事しています」なんてことを自ら口に出して言うつもりはありませんし機会もありません。
仮に言ったところで
「まぁ大変なお仕事ねぇ」
「男の人なのに大変ねぇ」
などと言われるのがオチです。
上辺だけの会話の奥底には
「うちの子供(孫)には絶対なって欲しくない仕事」
「3K(実際には10K以上)の仕事をやらざるを得ない可哀想な人」
「低所得の人間」
「人生の罰ゲームをやっている人」
という本心が見え隠れするからです。
被害妄想甚だしいと思われるかもしれませんが、残念ながら現状の介護職員の印象や社会的地位なんてそんなものです。
最後に
今回は「介護職である私がご近所から無職に見られているであろう理由」について記事を書きました。
「私服で出勤」「朝帰り」「平日休み」という三拍子が揃っている介護職員の私は無職に見られても仕方のない状況です。
別に無職だと思われていても構わないのですが、他に同じように無職に見られるような職業がないのが特徴的です。
あるとするならば「在宅で仕事をしているような内職やフリーランス等」でしょうか。
介護職をされている皆様の中には「近所の人に無職に見られているかも」ということに当てはまる人もいれば、周知の事実となっている人もいることかと思います。
介護職員も世間の羨望の的になるような職業であれば「自分から言わなくてもご近所の知るところ」になるのではないでしょうか。