以前、「人員不足の介護事業所」に求人応募が来ない原因について記事を書きました。
その記事の中で、求人応募が来ない原因の1つとして「辞めていった職員の口コミ」という項目について書いたのですが、業界内や地域内における「口コミ」だとか「評判」というのはとても重要です。
また、どちらにしても「良くも悪くも評判はすぐに広まる業界」ということも事実です。
その中でも特に気になるのが「経営者や施設長や管理者がどんな人なのか」ということではないでしょうか。
何故ならば、介護事業所の多くは経営者や管理者の人となりや人格や方針によって善し悪しが左右されるからです。
今回は、「介護事業所の経営者や管理者が目立ちすぎるとヤバい3つの理由」について記事を書きたいと思います。
経営者や管理者が目立ちすぎるとヤバい3つの理由
「目立つ」ということは、顔や名前や人格や経営方針などが業界内や地域内では「ある程度有名」ということになります。
良い意味で有名ならばまだマシでしょうが、悪い意味で有名であれば「それだけで色々ヤバい」ということは明らかです。
良い意味も悪い意味も含め「介護事業所の経営者や管理者が目立ちすぎるとヤバい理由」について解説していきたいと思います。
理由①「良い評判は広まりにくい」
そもそも、人の噂や評判は悪いものの方が多く、良い評判は広まりにくいという習性があります。
「3対33の法則」というものがあり、「サービスや何かに満足した人は3人にそのことを話し、不満を持った人は33人にそのことを話す」というものです。
このことからわかるのは「良い評判は広まりにくく、悪い評判は広まりやすい」ということになります。
つまり「良い評判は目立たず、悪い評判は目立つ」ということになるため、目立っている状況の大半は悪い意味であると言えます。
また、介護業界では事業におけるサービスの提供内容がデリケートで秘匿性が高かったり、プライバシーに関わることが多いため、具体的な内容は本人が話さない限りは広まることはまずありませんし、経営に関しても従業員が「うちの経営者は素晴らしい」と言っている人もあまり見掛けません。
仮にそういう人がいたとしても、良い評判はあまり広まることはなく目立つこともないでしょう。
そうなると、介護事業所の経営者や管理者で「目立っている人」というのは、「自画自賛して目立とうとしている経営者」か「悪い評判で目立ってしまっている人」か「自画自賛に失敗して目立ってしまった人」のいずれかになるためヤバいのです。
理由②「特別感を出し過ぎている」
経営者や管理者は、会社組織の中では上に立つ位置にいる人ですが、そうであるが故に責任も大きく十分な能力も必要です。
人の上であぐらをかき、神輿の上で下々を見下ろして「特別感や優越感に浸っている」だけではすぐに悪い評判が広がってしまいます。
例えば
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などがあれば、すぐに「悪い意味で」目立ってしまうでしょう。
そもそも「堅実に仕事をしていれば目立たないはず」ですし、「目立つ必要もない」わけです。
ですから、介護事業所の経営者や管理者が目立ちすぎている場合はヤバいと言えます。
理由③「目立ちすぎると評価をされやすい」
目立てば目立つほど、色々な人の目に触れ耳に届くことになり、各々の価値観で評価をされやすくなります。
一種の「有名税」とも言えますが、経営者や管理者はそんな有名税と戦う前にもっとやらなければならないことがあるのではないでしょうか。
事業所の収支を気にするだけでなく、人員の確保ができるように対策したり、従業員を大切にしたり、利用者の顔と名前を一致させたり、やることは尽きません。
そういった地道な努力で経営をしていれば、目立ちはしませんが「健全な運営」はできます。
逆に、そういった努力をせず、世間体や特別感だけを胸に抱いている勘違い経営者が目立ってしまうのが介護業界です。
そんな経営者が目立ちすぎて多くの人の評価を受けた時に、当たり前のように悪い評価を受けてしまうことが多いためヤバいのです。
最後に
今回は、「介護事業所の経営者や管理者が目立ちすぎるとヤバい3つの理由」について記事を書きました。
地域内で「〇〇施設の△△施設長はヤバい」という評判を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、ネット上でも「目立ちすぎる経営者」は似たような状況にあるのではないかと思っています。
初めて介護業界に飛び込もうと思っている人や、業界内で転職を考えている人は「既に働いている人の口コミや評判」は最重要の判断基準であると言えます(但し、鵜呑みにしてしまうのも危険なので取捨選択が必要です)。
そもそも、名の通った有名な目立ちすぎる経営者よりも「噂も評判もあまり聞かないような名も無き経営者の方が有能」と言えるのかもしれません。