介護の経営学

介護職員が職場に定着するために(2)「採用人材の研修とOJTのポイント」

投稿日:2019年9月25日 更新日:

 

介護職員として採用が決定し介護現場で働き始めることになると、まずは新人研修や雇い入れ研修及びOJT(現場業務を通して上司や先輩から指導を受ける教育訓練)が必要です。

しかし、介護事業所の中には、こういった研修がプログラム化されていなかったり、OJTもその日に出勤している先輩職員が日替わりで、採用人材の習得度も進捗状況もわからぬまま闇雲に行われている場合が多々あります。

新人研修も職能団体等が行う外部研修を受講することで済ませようとするため、「その研修時期が来るまでは受講しないまま働き始める」ということになります。

こういった体系化されていない研修やOJTを行っている事業所で働く新人職員は、混乱してしまったり、あまりにもどんぶり勘定すぎて呆れてしまうことになります。

そんな状態が職員が職場に定着しにくい一因になっていると言えます。

今回は、介護職員が職場に定着するための第2弾として「採用人材の研修とOJTのポイント」について記事を書きたいと思います。

介護職員が職場に定着するために(1)「採用面接のポイント」

 

 

 

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採用人材の研修とOJTのポイント

 

 

採用人材への研修とOJTのポイントをご紹介していきたいと思います。

まずは座学で「事業所の組織体系や設備や備品や各種届けの提出の仕方などについて」「高齢者に多い疾病や障害の特徴や認知症の理解について」「介護業務に関わる各種制度や関係法令について」などの説明や事前学習の場が欲しいところですが、そういったものをすっ飛ばして「全ては現場の上司や先輩から学びなさい」というOJTに全てを包括させてしまう事業所は注意が必要です。

 

ポイント①「新人研修やOJTの内容は過不足なく行う」

新人研修やOJTのプログラムや内容がはっきりと決められていない事業所では、上司や先輩が本人を指導しながら順序も時間配分も関係なく行われています。

また、本人の習得度や人間性によって、内容が省略されたり必要以上に長い時間が割かれたりします。

それだけでなく、毎回教える上司や先輩が変わるため、同じ内容が重複したり同じ内容でも人によって違うことを言われたりするために混乱させてしまうことにもなりかねません。

新人研修やOJTは、内容と順序を事前に決めておき、統一された内容で過不足なく一通り教育していく必要があります。

その上で、本人の習得度や得手不得手などの問題は、OJTを延長させたり周りの職員がフォローしていくことで、介護職員が職場に定着しやすくなります。

 

 

ポイント②「教育係の能力と人間性」

採用人材を育てていくためには、教育係をつけて研修やOJTでおいて1から指導していき、周りの職員のフォロー体制も確立されていることが重要です。

しかし、多くの介護事業所では教育係そのものの人材が育っていません。

「介護経験や知識が豊富」「介護技術を習得している」というだけで、「人に教える能力」「人間性」が優れているというわけではありません。

「経験や知識が豊富で技術が優れている」ということと「人に教える能力と人間性」は全く別問題なのです。

教育係の職員にきつい言葉で注意されたり、嫌味を言われながら指導を受けるのは精神的苦痛そのものでしかありません。

介護事業所は、新人職員を育てる前に教育係の能力を育てていく必要があります。

人格や人間性を変えることは難しいかもしれませんが、そういう人は教育係や人を指導する立場にしないように配慮することで、新人職員も含め介護職員が職場に定着しやすくなります。

多くの介護事業所にお局職員が存在している理由

 

 

ポイント③「いきなり独り立ちさせない」

介護経験者が新人として入職してきた場合にありがちなのが、「経験者だからわかるでしょ」「経験者だから出来るでしょ」と言っていきなり独り立ちさせてしまうことです(ワンオペ夜勤等)。

ポイント①にも書きましたが、未経験者であろうと経験者であろうとまずは過不足なく研修とOJTを実施する必要があります。

介護知識や技術を持っていれば、いきなり独り立ちをさせられても何とかこなすことが出来るかもしれません。

しかし、利用者の状態の把握や情報収集が不十分であればとても大きな負担と不安に襲われますし、利用者にも迷惑や不手際が発生してしまう可能性も高くなります。

その「独り立ち」が、新人研修やOJTを済ませ、十分な期間を得て、試用期間も終わる直前や既に終わっている状態であればわかりますが、数日や数週間で独り立ちをさせてしまうことは本人にも利用者デメリットでしかありません。

メリットがあるのは、「人員不足の介護事業所だけ」です。

もし何かアクシデントが発生すれば、「独り立ち」を理由に新人職員に責任が重く圧し掛かってきます。

そこには「独り立ちの時期を見誤った教育係や事業所の責任はスルーされる世界」があります。

そんなやり方では、介護職員が職場に定着することの方が異常です。

「いきなり独り立ちさせないこと」と「末端の職員に負担や責任を押し付ける体制をやめること」ができれば、介護職員が職場に定着しやすくなります。

介護現場で「ミスや事故が多発する3つの理由」と「過剰な責任追及から身を守る方法」

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員が職場に定着するための第2弾として「採用人材の研修とOJTのポイント」を3つご紹介しました。

実は書いている内容は全て「当たり前のことばかり」なのです。

介護職員の定着率が低い原因は、「介護事業所が当たり前のことが出来ていないから」だと言っても過言ではありません。

新人研修でインプットしたものをOJTでアウトプットし、その後の実務で発揮できるような体制づくりが必要です。

介護職員が職場に定着するために(3)「良好な人間関係を保つポイント」

介護職員が職場に定着するために(4)「労働法規の遵守のポイント」

介護職員が職場に定着するために(5)「連鎖退職を断ち切るポイント」

 

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