介護の経営学

退職者続出の介護事業所の経営者が無能な5つの理由

投稿日:2019年6月11日 更新日:

 

退職希望者が後を絶たない介護事業所の話を沢山聞きます。

入職希望者は全然いないのに、退職を希望する職員は山のように存在する介護事業所は経営者が無能であると言えます。

何故なら、人材を確保したり定着率を上げる努力や手腕が無い時点で、経営者としての資質を疑わざるを得ないからです。

今回は、「退職者続出の介護事業所の経営者が無能な5つの理由」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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退職者続出の介護事業所の経営者が無能な5つの理由

 

 

介護事業所の中でも比較的定着率の良い事業所もあれば、退職者が後を絶たない事業所もあります。

退職理由は個々で様々でしょうが、続出してしまっている状況であれば「経営者が無能」に間違いありません。

では、どのように無能なのでしょうか。

 

無能①「退職理由を突き詰めて考えていない」

退職理由の上位は大体決まっています。

  • 低賃金
  • 過重労働
  • 人間関係

ほかにもネガティブな退職理由があるでしょうが、その退職理由を突き詰めて考えて改善していくことが出来れば退職者を引き留めることも可能です。

しかし、それをしないから退職者が続出してしまうのです。

経営者には安全配慮義務があり、職場環境健全化に努めなければなりません。

それを怠っているから退職者が続出することになり、ひいては経営者が無能であると言えます。

 

 

無能②「考えるだけで実行に移さない」

表面上の体裁を取り繕って、「安全衛生委員会」を設置したり「職員全員にアンケート」を実施している事業所もあります。

しかしそれでも退職者が続出するということは「それらが全く意味を成していない」と言えます(名前を書かなくてならないアンケートであれば本音が書きづらいということもあります)。

改善を考えているだけで実行に移さないから、結局は何も変わらないのです。

また、委員会の設置やアンケートは「改善する努力をしていた」という証拠を残す目的でしかなく、「経営者自身の保身のため」となってしまっているために余計に悪質です。

 

 

無能③「法人を私物化している」

熊本県の介護施設で4か月間で入所者11人がお亡くなりになったニュース報道が最近ありましたが、その後その社会福祉法人の理事長が法人を私物化していることがわかり解任されています。

ひどい話だと思いますが、実はこういう「法人の私物化」は氷山の一角ではないでしょうか。

今回はたまたま入所者が11人もお亡くなりになったために表面化しましたが、全国の介護事業所で同じような状況があるように思います。

同族経営の社会福祉法人では、上層部は血縁者であったり縁故者ばかりです。

経営方針もワンマンになりがちで、血縁であれば努力や苦労をしなくても時が来れば幹部になれるのです。

同族経営が悪いのではなく、経営者としての能力や資質がなくても人の上に立ててしまうことで法人を私物化してしまうことが問題なのです。

法人が私物化されている事業所では、嫌気が差してしまう職員が多く退職者が続出することになります。

既得権益の上に座り「自分は特別な存在」と悦に入っているような経営者は無能だと言えます。

 

 

無能④「働かせてやっていると思っている」

未だにこういう時代錯誤の考え方をしている経営者がいます。

「働かせてやっているんだからありがたいと思え」

「給料を出しているんだから感謝しろ」

そういうことを恥ずかしげもなく言ってしまう人は、やはり法人を私物化したワンマン経営の事業所に多い印象ですが、こちらが

「働いてやってるんだからありがたいと思え」

「薄給で我慢しているんだから感謝しろ」

と言えないことをいいことに、上から目線で大人げないことを言ってきます。

あくまでこちらは「労働契約」を結んでいるだけであって、経営者の奴隷でもなければ召使いでもありません。

未だにそういう所を勘違いしてしまっている経営者が介護事業所には多く存在します。

だから退職者が後を絶たず、経営者が無能なのです。

 

 

無能⑤「そもそも低賃金」

介護事業所の給料は同じ事業所形態でも事業所ごとに大きく違ってきますし、地域差も大きいのが現状です。

基本的に都市部の賃金は高めで、田舎の賃金は低めなわけですが、都会の賃金の方が高いと言っても手取り30万円もらえるところはまず無いでしょう。

要はそういう低空飛行の水準の中で働いているわけですが、いくら地域格差があるからと言って「手取り20万円もない事業所」は退職者が続出して当然です。

介護施設であれば夜勤が月に5回程度あるでしょうが、夜勤手当を含めて「手取り20万円以下」は経営者が無能です。

財源に限りがあるとか、介護保険の単位に地域差があるとかは言い訳でしかありません。

事業所が「中間搾取をしている金額の差」が問題なのです。

正に「中間搾取でやりがい搾取」のやり方であり、同じ働くのなら1円でも給料が高い所に行きたいと思うのは当然です。

欲をかいて中間搾取の幅が大きい事業所は退職者が後を絶たないため、経営者は無能だと言えます。

介護職員の人員を削って無理な労働を強要する介護施設への対応方法

 

 

 

最後に

 

今回は、退職者が続出する介護事業所の経営者が無能な5つの理由について記事を書きました。

皆様の事業所経営者に当てはまる項目はあったでしょうか。

経営者には健全な事業所運営をして頂きたいところですが、「よし、明日から同族ワンマン経営をやめよう!」とはならないのはわかっています。

まずは、今自分の所で働いてくれている従業員を大切にすることから始める必要があります。

「退職者が続出している事業所=経営者が無能」という方程式は間違いありません。

 

介護事業所は「マグロ漁船」だと思え

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