介護業界の異常性

イメージアップキャンペーンで介護の魅力を伝える前に必要な3つのこと

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介護現場は今日も明日も人員不足です。

人員の確保のために、様々な「イメージアップキャンペーン」が行われています。

介護の仕事をやりたい人を増やしていくためです。

介護の魅力を伝えていくことも大切ですが、そもそも大体の人が大体わかっていることでしかありません。

【大体わかっている介護の魅力】

  • やりがいのある仕事
  • 利用者を支援する仕事
  • 社会に貢献する仕事
  • 誰でもチャレンジできる仕事
  • 感謝をされる仕事
  • 利用者から学びを得られる仕事

問題なのは、「そういう「魅力」は重々承知の上で、何故それでも人材確保が進まないのか」ということではないでしょうか。

今回は、「イメージアップキャンペーンで介護の魅力を伝える前に必要な3つのこと」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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イメージアップの前に必要な3つのこと

 

 

イメージが悪いよりも良い方がいいのは当然です。

しかしイメージアップばかりが先行してしまうと、現実との乖離(かいり)が大きくなってしまいます。

ですから、イメージアップキャンペーンを行う前に、もっと必要なことがあるのです。

 

①現実もしっかりと伝える

どんな事にも言えますが、メリットがあればデメリットもあります。

デメリットを隠したり伝えずに情報を発信することは健全とは言えません。

ポジティブな内容だけを信じて介護の仕事を始めた人にとっては、現場に立って初めて知る「現実」があります。

事前に聞いていた「介護の魅力」を打ち消してしまうくらいの現実を知った時に

「こんなはずじゃなかった」

「騙された」

と感じてしまう人もいるのではないでしょうか。

その結果、結局介護の仕事を辞めてしまうことになれば元も子もありません。

メリット(理想)だけでなくデメリット(現実)もしっかりと伝えた上で、「それでも介護の仕事を頑張っていきたい」という人を増やしていくことが必要です。

 

 

②辞めない環境づくり

新しい人材や未経験の人材を発掘したり雇い入れるためにイメージアップキャンペーンが行われているわけですが、人材不足のそもそもの原因は「辞めていく職員が多いから」です。

つまり「定着率が低い」のです。

仮に入職者が1人もいなくても、誰も辞めていかない職場であれば最低限今よりも人員不足になることはありません。

その上で1人でも入職してくれたら御の字です。

しかし、現状の介護現場では、どんどん職員が辞めていくために、それを補うために新たな人材を求めているに過ぎません。

誰も辞めていかなければ補う必要はないのです。

つまり、介護の仕事をやりたい人を増やす前に「現に介護の仕事をやっている人が辞めていかない環境づくり」の方が先なのです。

そこになかなか着手しないまま、新たな人材を求めてポジティブキャンペーンをするからいつまで経っても人材確保が進まないのです。

外に目を向ける前に、内部に目を向けて現場の声を拾い上げて、もっと大切にしていく姿勢が重要です。

 

 

③実際に介護現場で働く

イメージアップキャンペーンを行っている人の多くは、実際に介護現場に入っていない人が多い印象です。

そもそも

  • 介護業務を実際にやったことがない人
  • 介護現場の実情を知らない人

というような人さえ居たりします。

そんな人達に介護現場の何がわかるというのでしょうか。

介護職員といえども、介護保険制度についての勉強をすることは自分のためにも大切なことです。

最近は、制度の仕組みや人員及び運営に関する基準などについて勉強している介護職員も増えてきました。

問題なのは「介護保険を作っている人」や「ポジティブキャンペーンをしている人」が、もっと介護現場のことを知る努力をする必要があるということです。

ですから、実際に介護現場に入って介護職員と同じ業務をしてみてはいかがでしょうか。

多少なりともそういう人達が介護現場に入ることで人員不足もマシになりますし、現場の実情を勉強する良い機会にもなります。

自分は現場に入らずに「人材確保がしたい」と言うのは少々虫が良すぎます。

 

 

 

最後に

 

今回は、「イメージアップキャンペーンで介護の魅力を伝える前に必要な3つのこと」について記事を書きました。

介護現場には労働環境や人間関係や賃金水準などの問題が山積みです。

そこを改善もせず、臭いものには蓋をするようにイメージアップを先行させても全く意味がありません。

せっかく入職してきた人材も辞めていくことになり、「使い捨てのサイクル」では悪循環でしかありません。

ネガティブなものから目を逸らさず、今いる職員を大切にしていく環境づくりが最重要です。

 

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