リアル介護現場の実情

介護施設の「翌月の勤務表の完成」が遅い6つの理由

投稿日:2019年4月4日 更新日:

 

介護施設は24時間体制で介護職員が勤務しているため、勤務表はシフト制になります。

勤務時間は施設によってまちまちですが基本的に

  • 早出
  • 日勤
  • 遅出
  • 夜勤

になるかと思います。

様々な事業所でもよく聞くのですが「翌月の勤務表の完成が遅い」ことが常態化しています。

毎月25日になっても完成しておらず、翌月のプライベートな予定も入れられません。

希望休の締め切りは月の中頃と早いのに、何故早く勤務表を完成させられないのでしょうか。

今回は「介護施設の翌月の勤務表の完成が遅い理由」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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理由①「作成後に希望休の変更を言う職員がいる」

 

翌月の希望休の締め切りを過ぎているのに、その後に「どうしても抜けられぬ用事」が入ってしまい、希望休の変更を言う職員が出てきます。

例えば

  • 自治会の行事
  • 子供の学校の行事
  • 運転免許の更新

などです。

これは致し方のないことなのですが、職員の希望休や勤務を変更すると、既に勤務表をある程度作成していた場合、手直しすることになります。

その時間が勤務表の完成を遅らせる理由のひとつになります。

 

 

 

理由②「作成する時間がない」

 

勤務表を作成するのは、大体が上司とか役職のついた人になるかと思います。

そういう「お偉いさん」は、忙しくて勤務表の作成まで手が回っていない、という理由が考えられます。

小間切れの時間を見つけては、ちょっとずつ作成しているのでしょうが、シフトを組む時はまとまった時間で一気に作成してしまわないと

「あれ、どこまで作ってたっけ」

「ここをこうしていた理由は何だったっけ」

となってしまい、質の高いシフトが組みづらくなります。

小間切れの時間で作成する場合は、都度「記憶を思い返したり、最初から確認をしながら」になるので余計に完成が遅くなってしまいます。

 

 

 

理由③「翌月の行事日程が未定」

 

介護施設では様々な「行事」や「会議」や「委員会」などがあります。

その日程に合わせて出勤者を決めていくことも必要になってきます。

ですから、翌月の行事日程が決まっていない場合は勤務表を完成させられません。

翌月の日程が未定のために、勤務表の完成が遅くなっている可能性があります。

 

 

 

理由④「希望休以外は期待するな」

 

翌月の勤務表には、自分が希望する休日を3日まで指定できます(事業所によって日数が違うかもしれません)。

希望した休日以外は「出勤になるか休みになるかは勤務表作成者に委ねる」しかありません。

つまり「希望休を入れさせてやっているんだから、あとの日が出勤になろうと休日になろうとこっちの都合次第だ」という上司の考え方が完成を遅くしている場合もあります。

確かに、会社組織に所属している以上、出勤日は会社の都合に合わせる必要があるのは理解できるのですが、「だからと言って完成がギリギリで良いはずがない」のです。

その辺の配慮が足りない上司が介護業界には多いように感じます。

翌月の勤務がわからなければ予定も立てられませんし、自分が翌月どのような勤務体制になるのかを早く知りたいのは当たり前のことです。

上司の傲慢な考え方が勤務表の完成を遅くしている理由かもしれません。

 

 

 

理由⑤「人員不足でシフトが組めない」

 

勤務表作成は一種のパズルのようなものです。

まずは夜勤者を全ての日に配置できるように埋めていき、残りの人員で日勤枠を埋めていきます(私の場合)。

しかし、常に人員不足の事業所では、夜勤を全ての日に配置してみると、残りの日勤枠がどう考えても埋まらない日が出てきます。

「この職員をこっちに動かしてこれをこうして…」

などと試行錯誤を繰り返していたらいつまで経っても完成しません。

公休が規定数入っていなければなりませんし、職員一人ひとりのパワーバランスも考えなければなりません。

人員不足の事業所の勤務表ほど作成に時間が掛かります。

全く何も考えず作成するよりはマシですが「埋まらないパズルをいつまでも眺めている時間も無駄」です。

翌月の勤務表の完成が遅い理由は、人員不足で明らかに「パズルのピース」が不足しているのに、「決して埋まることのないパズルを眺めている時間が長いから」なのかもしれません。

 

 

 

理由⑥「そもそも決裁が遅い」

 

勤務表を完成させたあと、更に上席の人へ回覧して決裁を貰わないといけない事業所もあるのではないでしょうか。

その場合、「回覧や決裁印が遅いために、勤務表が確定するタイミングが遅くなる」という可能性もあります。

我々には期限や締め切りを口うるさく言う人に限って、回覧や決裁が遅かったりします。

勤務表の完成が遅いのは「そもそも決裁が遅い」のかもしれません。

 

 

 

最後に

 

今回は「介護施設の翌月の勤務表の完成が遅い6つの理由」について記事を書きました。

介護施設といえども、勤務表の完成が遅いところばかりではなく、ちゃんと早めに完成させて職員の手元に配布されている事業所もあるかと思います。

それは「運営努力」をされている証拠です。

職員に対しても配慮ができる職場であれば働きやすさを感じます。

勤務表の完成が遅い事業所は「人員不足になるべくしてなっている」のかもしれません。

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