介護職員の求人

介護職員を錯誤させる「高収入求人」の3つの特徴「時給や月給の表示方法に注意」

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最近は徐々に介護職員の処遇(給料)も改善されてきたと言われています。

「介護職員の平均月収が30万円を超えた」という統計を持ち出したり、2019年10月から新加算が開始されることで、国や事業所も

「介護職員の処遇は着実に改善しています」

「高い時給や月給を支払っています」

とドヤ顔をしている姿もよく見掛けます。

しかし、確かに徐々には改善してきているとは思いますが、統計でもわかるように他の業界に比べればまだまだ格安で低水準な収入であることには間違いありませんし、改善していく必要があるのは当然のことなのでドヤ顔をしている場合ではないのです。

そんな中、一見高額な時給や月給が掲げられている求人募集も増えてきました。

しかし、その内訳をよくよく確認してみると、「今までとそんなに変わらないのに高収入かのように錯誤してしまう賃金表示の仕方」がしてあることに気づきました。

今回は、「介護職員を錯誤させる高収入求人の3つの特徴」について記事を書きたいと思います。

「介護職の平均月給が30万円突破?」現役介護士が心中穏やかではない5つの理由

 

 

 

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錯誤を誘う高収入求人の3つの特徴

 

 

そもそも、「高収入」とはどの程度の金額を指すのでしょうか。

職業や個々の価値観によって、その金額には大きな幅があるでしょうが、一般的に介護職員の求人で「高収入」と言われているのは

  • 月給30万円以上
  • 時給1500円以上

ではないでしょうか。

しかし、介護職員の平均年収が360万円と言われているので、年収360万円は高収入とは言えません。

ハッキリとしたモノサシはありませんが、肌感覚で「年収400万円以上」であれば介護職員にとって高収入であると定義しておきたいと思います。

「介護福祉士の年収360万円?」それでは求人応募が来ない理由

 

特徴①「月給に諸手当が含まれている」

一番ありがちなパターンです。

表示された月給に手当諸々が含まれている場合が多々あります。

しかもカッコで小さく書かれていたりして、目を皿のようにして確認しないと見落としてしまいます。

諸手当とは

  • 処遇改善手当
  • 資格手当
  • みなし残業手当
  • 夜勤手当(月5回相当)

などになります。

注意しなければならないのは「みなし残業」です。

月に定められた一定時間内の残業をしようがしまいが支払われる手当なのですが、みなし残業手当をつけている介護事業所は十中八九残業があります。

そして、「みなし残業手当を支払っているんだから」と言われ、残業を断りにくい環境があります。

実際働いてみて、数えてみると「残業時間が一定時間数を超えていた」ということになる可能性があります。

もちろん、労基署に訴えれば未払い分の残業を請求することは可能ですが、わざわざ労働問題に巻き込まれるリスクが高い会社に入職するのも本末転倒です。

そして、諸手当込々であれば月給30万円は決して高収入ではありません。

 

 

特徴②「賞与込み」

諸手当込々どころか、賞与まで時給や月給に組み込んでいる求人があります。

「時給や月給に賞与分を上乗せしてお支払い」ということなのでしょうが、簡単に言えば「ボーナスが無い」のです。

ボーナスが無いのなら、時給や月給が多少高くなっていても不思議はありません。

年間で考えれば、賞与込みの方が人件費がお安く済むという事業所の魂胆が見え透いてしまっています。

賞与が無い時給1500円や月給30万円は決して高収入ではありません。

 

 

特徴③「昇給や退職金がない」

昇給が全くなかったり、年間数十円や数百円単位の微々たる昇給しかない可能性があります。

また「退職金制度」や「退職金共済」が無い場合もあります。

どの程度昇給するのかについては、面接で聞くのもひとつの方法ですが、聞きにくかったり「経験や能力によって様々です」などと言って誤魔化されてしまう可能性もあります。

退職金については、面接でも聞きやすいでしょうし求人にも明示されているかと思います。

自社の査定で支給される退職金制度は事業所によって金額が様々でしょうが、退職金共済の場合は毎月天引きされる共済会費によって大体の退職金支給額がわかります。

私が把握している共済会の退職金は勤続7年で約110万円、勤続8年で約130万円、勤続10年で約180万円支給されます(共済会員の退職者を独自調べ)。

この退職金があるとないでは雲泥の差があります。

仮に退職して無職になってしまっても、退職金が100万円以上あれば、数か月は凌ぐことができます。

昇給にしても退職金にしても、実際に働いている人や過去に働いていた人の口コミが聞けたら一番良いでしょう。

年収400万円以上あればまだマシですが、その水準にも届かないのに昇給も退職金もないのだとすれば高収入求人とは言い難いです。

 

 

錯誤しないために「収入は年収で計算しよう」

求人の多くは、時給か月給で賃金が表示されています。

そうなると、書き方次第で誤解や錯誤をしてしまう可能性が出てきてしまうので注意が必要です。

ですから、必ず求人の賃金は「年収に換算してみる」ことが重要です。

もちろん、「経験や能力による」というような不確定要素が大きい場合もありますが、そもそも「年収400万円以下の求人を高収入求人と表示している時点で怪しすぎる」のです。

介護業界にはそんな怪しい求人募集が増えてきました。

年収で表示してしまうと「高収入ではない」「ボロが出てしまう」「実はまだまだ低水準」だということが著明になってしまうのが介護業界の求人の特徴と言えます。

 

 

 

最後に

 

今回は、介護職員を錯誤させる「高収入求人」の3つの特徴について記事を書きました。

「うまい話には裏」があったり、「綺麗な薔薇にはトゲ」があったりします。

そもそも、夜勤手当込みの月給30万円が高収入に見えてしまう時点で「まだまだ低水準な収入の仕事」だと言えます。

求人の賃金表示は、時給や月給表示だけを鵜呑みにしないで、年収に換算してみることが重要なポイントになります。

 

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