介護職の職業分類は「サービス業」か「専門職」かどちらになるのか

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介護職として働いていて、自分の職業が「サービス業」か「専門的・技術的職業(専門職)」か悩む場面があります。

介護サービスを提供する職業であるため「サービス業」なのでしょうが、業界や職場やケアチームの中では「ひとつの専門職」という扱いになります。

普段からそんなことばかり考えて思い悩んでいるわけではないのですが、例えば「クレジットカードの申し込みの職業欄」や「ハローワークなどでの職業検索」をする際に、「どちらを選択すればいいのだろう?」と迷ってしまう時があります。

ちなみに、ハローワークの求人検索では、「サービス職業」と「専門的・技術的職業」のどちらで検索しても「介護士の求人募集」が出てくることがあります。

募集をする方(事業所側)もよくわかっていないのか敢えてそうしているのかはわかりませんが、求職者としては「統一されていないので探しにくい」という弊害もあったりします。

そこで今回は、介護職の職業分類は「サービス業」か「専門職」かどちらになるのかについて記事を書いていきたいと思います。

介護職はサービス業なのか専門職なのか

現状では、介護職の中には「無資格者」「初任者研修修了者」「実務者研修修了者」「介護福祉士資格者」など様々な人がいて、それらを含め「介護現場で介護サービスを提供している職業の人を介護職」と呼んでいます。

介護職は「サービス業」なのでしょうか、それとも「専門職」なのでしょうか。

総務省統計局 日本標準職業分類〔PDF〕」をもとに確認していきたいと思います。

サービス職業従事者の中分類と小分類

「サービス職業従事者(大分類)」の中分類と小分類を見てみると、以下のようになっています。

中分類 小分類
介護サービス職業従事者 介護職員(医療・福祉施設等)、訪問介護従事者
保健医療サービス職業従事者 看護助手、歯科助手、その他の保健医療サービス従事者

小分類にはっきりと「介護職員」と明記してあるため、この時点で「介護職はサービス業」という結果であることがわかります。

専門的・技術的職業従事者の中分類と小分類

念のため「専門的・技術的職業従事者(大分類)」の中分類と小分類も確認してみます。

中分類 小分類
社会福祉専門職業従事者 福祉相談指導専門員、福祉施設指導専門員、保育士、その他の社会福祉専門職業従事者

高齢者福祉施設の「生活相談員」や児童福祉施設の「児童指導員」や障害者施設の「職業指導員」などのソーシャルワーカー・ケースワーカー及び「保育士」は「専門職」ということになるようです。

「その他の社会福祉専門職業従事者」に介護福祉士も含まれるような気はしますが明記はされていませんでした。

結論「広義ではサービス業、狭義では専門職」

総務省統計局 日本標準産業分類〔PDF〕」によれば、介護職の産業は「医療、福祉(大分類)→社会保険・医療、介護事業(中分類)→老人福祉・介護事業(小分類)」になります。

同じ産業区分の中でも、生活相談員や栄養士や看護師は職業分類上は「専門職」ということになりますが、介護職は広義では「サービス業」ということになります。

しかし、業界や職場などでは「専門職」と言われるため混乱してしまいがちですが、つまり介護職は狭義では「専門的サービス業(専門職)」ということになります。

現状でその辺の明確な基準がなく曖昧なので、ハローワークで求人検索をする際に「サービス業でも専門的職業でも検索に引っ掛かり別の求人が出てくる」というような現象もみられます。

どちらの職業区分の方が上とか下とかではありませんが、曖昧なままだと求人募集をする事業所の価値観の違いで分類が変わってきますし求人検索もしづらいため合理的効率的ではありません。

また、クレジットカードなどの申し込みの際の職業区分を選択する際も、特に基準がないため「介護福祉士資格を持っているから専門職かな」「無資格だからサービス業かな」「いずれにしても介護職の場合はサービス業かな」と一瞬悩んでしまうことになります。

現状では、介護職は広義では「サービス業」、狭義では「専門職」ということになりますが、専門的・技術的職業従事者の中の「その他の社会福祉専門職業従事者」に介護福祉士が含まれるような含まれないようなよくわからない状態、という結論になります。

「介護の仕事は誰でもできる」などと言われたことが介護業界に波紋を広げたこともありましたが、実際問題「介護職の専門性」とは一体なんなの...

最後に

今回は、介護職の職業分類は「サービス業」か「専門職」かどちらになるのか、ということについて記事を書きました。

サービス業は、有形のモノや無形の情報や便利さや満足感を提供する職業のことです。

ですから、広義では弁護士や税理士や医師や看護師もサービス業になります。

それらの職業は「総務省統計局 日本標準職業分類〔PDF〕」では「専門的・技術的職業従事者」に分類され明記されているため、「明らかな専門的サービス業」ということになりますが、介護職の場合は「狭義での専門的サービス業」ということになります。

どっちつかずの中途半端な分類にはモヤモヤしてしまいますが、これが「介護には正解はない」ということなのでしょうか(違う)。

上司の発言や介護の研修などで「介護に正解はない」というセリフをよく聞きます。 これの意味するところは、「正解はひとつではない」...

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コメント

  1. デイちゃん より:

    こんにちは。
    株式だと、介護サービスの会社は、業種は「サービス」に分類されます。
    介護職とは、介護サービスを提供する専門職、ということなんでしょうね。
    私は思うのですが、介護職の中にも、高い専門的な知識・技術・技能を持っていてそれを仕事で発揮している立派な介護職と、専門知識も技術もなく適当であやしげな仕事をしてるいい加減な介護職がいるんだと思います。
    前者に該当する人を見たら「きっちりしてるな」「介護は専門職だ」と思いますし、後者を見たら「あいつ本当にクソバカだ」「介護なんて誰でもできる」と思いますね。
    どんな仕事にも専門性はあり、資格の有無関係なく、仕事のスキルが高い人、勤労意欲の高い人がいますけど、その逆もいますもんね。
    介護職の待遇がよくなって給料がめちゃ高くなっていい人がたくさんくる・・となれば、介護は専門職だと言われるようになるんでしょうね。看護師みたいに。

    そうそう、記事に書いてほしい内容なのですが・・
    (1)特定処遇改善加算で介護職の給料はどれだけ上がったのか?
    これ、結構タイムリーだと思いません?ちなみに私の会社は1月から上がるそうですが、全く昇給の話はないです。ww
    (2)足し算で仕事を増やしていく働き者の介護職と、引き算で仕事を減らしていく怠け者の介護職
    何も仕事しないサボりは、「これもしなくていい」「ならこれもしなくていい」とどんどんサボっていく・・・という、私のデイのカスタッフのお話。ww
    (3)介護施設の行事って本当に必要?看護師やリハ職ってなぜ行事をしないのか?
    ナースとか行事しないとこありますよね?なぜしないんだい?給料高いのに。
    (4)エヴァの使徒レベルの恐怖の新人が介護現場に投入されたとき、どう対応するか?
    利用者に逆に靴をはかせて転倒させる、ドライヤーの使い方がわからない、女性利用者の顔をいきなりひげそりでそりはじめる、などの使徒レベルの新人がやってきました。さあどうすればいいんでしょう?あっ、常勤さんが注意したら逆切れした。ww

    ブログ毎日書くの大変ですね。ネタが・・・。

    • アバター画像 介護職員A より:

      >デイちゃんさん

      こんにちは~
      コメントありがとうございます^^

      まぁそうでしょうね~。

      リクエストありがとうございます^^
      (1)に関しては、「厚労省が特定処遇改善加算の実態調査を来春に実施「大切なのは期待しないこと」」という記事で少し触れたので現状では他にあまり書くことがない感じです。
      https://kaigo2025.xyz/tokuteisyogukaizen/
      また新しい情報が入手できれば書いてみますね。

      (2)~(4)に関してはまた近々書かせて頂きますね。

      ブログのネタがないというか時間が無くなってきました><
      調べながら記事を書いていくと大体1000文字書くのに1時間掛かり、2000文字の場合は2時間ほど掛かります。
      この2時間がなかなか捻出できなくなってきました><
      もちろん、ネタが無ければネタを考える時間も更には掛かってしまいますが。

      • デイちゃん より:

        (1)ですが、他の施設ではもうすでに給料アップしてる人がいるんです。「8万じゃなかったけど、4万上がった」とか。
        管理人様は給料アップしましたか?私はアップするかな~。
        そういう、「給料が上がってる人がいる」「〇万円上がった」って情報、結構貴重かもです。ww

        そうですね、文章を書くのも時間がかかりますね。
        管理人様の記事は一つの記事の内容が濃いと思うので、それを分割して書いてみてはどうでしょう。あら?昔、続き物の記事があったような??
        問題提起みたいな記事を書いたら、たぶん数人の人からコメントつけてくれると思うので、それをもとにその2を書くとか。ww
        「介護施設のイベント・行事は必要か?」なら、その1で「介護施設のイベント・行事の現実 介護職がサビ残で必死に準備したあげく当日利用者は寝てるだけ」、その2で「介護職にすべておしつけられて、看護師リハ職が何もしないのはなぜ? 一度看護師だけで行事してみろ」、その3で「理想的かつ現実的な介護施設のイベントとは 利用者が喜んで、介護職の負担はなし」とか。
        やっぱりしんどいと続かないですよね~。

        • アバター画像 介護職員A より:

          >デイちゃんさん

          返信ありがとうございます^^

          なるほど。
          うちの場合は、職種や肩書きや資格などで支給金額が分かれるという公表はありましたが支給は今月の給料からなのでまだ実際には受け取っていません。
          恐らく2万円前後ではないかと思われます。
          他の事業所については情報を得ていないので、また仕入れておきますね。

          記事のアドバイスありがとうございます^^
          なるほど、勉強になります。

  2. めど立てたい人 より:

    介護に専門性って必要ですかね?というのが、正直なところです。

    私は実際に勤めるまでは、キラキラ職員と同じ考えをしていました。介護殺人なんておかしい…なんて思っていましたが、実際経験してみると、ね?(これへの賛同はなくていいのですが)

    そして、子育てよろしく誰にも強要されるものです。極論、子育ても介護も放棄を個人の選択としてできなくもないですし、生みさえしなければ子育てもありませんが、そういう意味では親兄弟が早くに亡くならないと意味がない。

    子育てをするすべての親に保育士・教師資格が要求されているかという話です。介護に直面した人に最低でも介護初任者をとらせるだけの余裕があるかといえばどちらもありません。

    義務や権利に関係なく、誰でもできるものです。誰でもできるけど誰もやりたがらないから成り立つというビジネス的な一面はあるかもしれませんが。なので専門職ではないと思いますし、専門性の名のもとに余計なことをさせて介護労働力を安く買いたたいているなというのがブラック介護施設での印象です。

    また、ブラック介護施設ほど「専門職/性」ってうるさい印象です。面接で断った施設や直近で勤めたブラック介護施設だけの評価ですので実際はわからない面もありますが、ブラック介護施設ではキラキラ職員(実質トップ、当時)が余計なことをさせていましたね。

    これは意見が分かれると思いますが、介護職員に医療知識・薬剤知識は必要でしょうか?

    ブラック介護施設では、専門性のもとに半強要といいますか暗黙的といいますか。なまじ初めて勤めた介護施設とは違ったので驚きました。いやいやそのために看護師がいるんじゃないの?って。

    慣れとか、看護師と私的な関係とか、個人的に好きでそういう知識をつけているならまだしも、介護職として一職業としては範疇外だと私は思います。しかもそんなところだから、医療行為も介護職に…吸引的な例を考えると違法も重ねれば合法化されるのだろうかと考えると今後も介護の範囲が広がりそうですね。

    せんもんしょくって、すばらしい

    • アバター画像 介護職員A より:

      >めど立てたい人さん

      こんにちは~
      コメントありがとうございます^^

      専門性が必要か不要かでいうと、お金を貰って働いている全ての人や職業は広義で専門性は必要でしょうね。
      それが誰でもできると言われている職業であっても、やはりその道のプロには敵いませんもの。

      医療知識や薬剤知識も必要でしょうね~。
      介護士でも一部の医療行為ができるようになってきましたし、薬剤知識があれば誤薬するまでに事前に気づくことができて、回り回って自分を守ることができたりもします。

      ただ、ハードル上げるなら待遇も上げてくれないとどんどん釣り合わなくなってきますね。

      • めど立てたい人 より:

        返信ありがとうございます。

        よくよく考えてみたら、またしても的がズレたコメントでしたが、そのついでですが、管理人さんは、介護職・介護労働者をどうお考えですか?少なくとも現時点では?
        別の記事でもその題材やその時々で異なる印象にありますが、なんとなく専門職というよりは、総合職であれというニュアンスに受け止めています。

        嘘か誠か、一説には看護職から分化したのが介護職なんて話を聞いたことがあります。もし、そうだとしたら、それこそが専門職だと思います。そこに医療や薬剤知識を絡めてしまうとそれは総合職、もとい看護師でいいじゃん?って話になると思います。

        意見の相違を前提でコメントしといて、反論しているのも申し訳ないとは思います。ただ、管理人さんは最低限の介護業務をわきまえていっらしゃる方なので、意見の相違と思えるのですが、経験や知識、偏見を持たない転職者とか新卒者とが変な介護施設に入るとそれが全てというある種の洗脳になります。

        洗脳といえば語弊はありますが、ブラック介護施設にはそんな職員もちらほらいるし、実際はどうかわかりませんが、キラキラ職員(実質トップ、当時)により増やされる業務や違法行為まがいも平然と行っていて…アイヒマン実験とカルト宗教信者のどちらが怖いかって話でした。

        もし仮に、要求額を月々に上乗せされるとしたら、医療行為と薬剤知識のそれぞれにいくら上乗せされたいですか?(資格とか経験は自由な設定で)

        法外な額でもいいですが、どちらかというと、現実的に支払われるというよりも現実的な欲しい金額の方がいいですかね。

        • アバター画像 介護職員A より:

          >めど立てたい人さん

          こんにちは~
          返信ありがとうございます^^

          私はこの業界に入って10年近く経ちますが、正直今でもよくわかっていない部分がたくさんあります。
          それは制度が3年ごとに改正されたり、専門性が求められたり総合性が求められたり、急に方針が変わったり方向転換したり矛盾が出てきたりする中で、振り回されている現状があるからなんですね。

          また、時と場所、立ち位置(一般職員かリーダーか管理職かなど)、見る角度などによって全然違ってくるのですが、そんなリアルな現状をそのまま書いていくと辻褄が合わないことも出てきたりします。
          そもそも制度自体が非常に複雑で、一般の人であれば理解してもらうことも難しいような内容になっています。

          介護職の職業区分としては「サービス業の中の狭義の専門職」だとは思っています。

          色々な職場があって色々な環境があって色々な意見があるでしょうが、まずはひとりごとのように「発信する」ということに重点を置いているのが当ブログです。
          ちなみに、要求額上乗せの件ですが、私はあまり月単位で考えていなくて、まずは年収600万円がひとつの区切りだと思っています。