介護の基礎知識

介護施設のエアコンの温度設定「夏は冷房28度、冬は暖房20度」の勘違い

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介護施設は利用者に一年中快適な室温で過ごして貰えるようにエアコンなどで空気調和を行っています。

施設ごとに基準があるのでしょうが、よく聞くのが「夏は冷房28度設定、冬は暖房20度設定」という基準です。

しかし、この基準をしっかりと守っていても、「暑すぎる」「寒すぎる」「快適とは言えない」ということが往々にしてあります。

介護職員の場合は施設内で動き回っていることが多いので、どちらかというと「いつも暑い」と感じることが多いのですが、利用者の場合は動くことはあまりありませんし高齢になり体温の調節機能や気温への適応能力が衰えてくるために、どちらかというと「いつも寒い」と言っている利用者が多いように感じます。

今回は、介護施設のエアコンの温度設定「夏は冷房28度、冬は暖房20度」の勘違いについて記事を書きたいと思います。

 

 

 

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介護施設のエアコンの温度設定の勘違い

 

 

介護施設のエアコンの温度設定「夏は冷房28度、冬は暖房20度」は、ひとつの基準としては間違っているとは言えませんが、注意をしなければならないのは「その設定温度にしておけば問題ない」という勘違いをしてしまうことです。

 

大切なのは設定温度ではなく室温と湿度

エアコンに温度を設定したからと言って、室温が必ずその設定した温度になるとは限りません。

エアコンの機能や室内の広さによっても違ってくるでしょうし、外気温で建物自体が熱くなっていたり逆に冷えてしまっていると室温が設定どおりの温度になっていない場合があります。

また、同じ温度でも湿度によっても感じ方が変わったり、身体への影響に関係してくることになります。

つまり、大切なのは「設定温度ではなく実際の室温と湿度」なのです。

ですから、「夏は冷房28度設定、冬は暖房20度設定」を過信するのではなく、実際の室温と湿度がどうなっているかを確認し、それに合わせてエアコンの温度を調節していくことが重要です。

 

 

快適な室温と湿度の目安

では、快適な室温と湿度の目安はどうなっているのでしょうか。

季節 室温 湿度
24度~28度 45%~55%
春秋 18度~20度 55%~70%
20度~22度 45%~55%

室内にある温度計や湿度計を適宜確認し、エアコンの調節をしたり場合によっては扇風機、加湿器(又は濡れたタオルを室内に干しておく)などを併用していくことが大切です。

特に梅雨の時期は湿度が高く室温が28度以下になっていても不快感を覚えることもありますし、冬の乾燥する季節は湿度が低すぎると口の渇きや肌の乾燥、インフルエンザの蔓延なども発生しやすくなるため注意が必要です。

インフルエンザの施設内集団感染を防ぐには初期段階の「生贄対応」が重要

 

 

介護施設の室温調整でありがちなこと

介護施設では多くの高齢者が生活しているため、室温調整をする際にも色々な問題が発生したりします。

 

夏にありがちなこと

夏は冷房を入れるのですが、適切な室温であるにもかかわらず「寒がる利用者」がいます。

人ぞれぞれ感じ方が違ったり冷え性の人もいるのでしょうが、そもそも高齢者は体温調節や気温への適応能力が衰えていきています。

かと言って、エアコンの設定温度を上げたり停止させてしまったりすると、脱水や熱中症になってしまう確率が大幅に上がり他の利用者や職員の生命に危険が及びます。

ひょっとしたら直接エアコンの風が当たる場所に座っているから寒いのかもしれませんし、その場合は場所を移動してもらう等の対応を行います。

また、カーディガンなどの上着を羽織ってもらうのもひとつの方法です。

しかし、それでも「寒い寒い」と言って、夏なのに「暖房を入れてくれ」などと言う利用者がいたりします

「これから夏本番」体調管理のプロである介護職員も熱中症に注意しましょう

 

冬にありがちなこと

冬には暖房を入れますが、適切な室温であるにもかかわらずやはり「寒がる利用者」がいます。

高齢になると活動量も低下するために寒がりになっていくのでしょう。

今まで暑がりの利用者を殆ど見た記憶がありません。

寒い季節になれば入浴で身体を温めたいものです。

この季節は特に、脱衣所で利用者に服を脱いでもらうと皮膚が乾燥しているため「細かい白い粉」が舞う光景は介護職であれば一度は目にしたことがあるでしょう。

肌の乾燥にも注意が必要ですし、入浴をする際に気をつけなければならないのは「ヒートショック」です。

生活室、脱衣所、浴室の室温に差があるとヒートショックが起こりやすくなります。

介護職であればその辺のことはよく知っているため、温度差を作らないように対応をしていますが、思わぬ落とし穴が「トイレ」や「居室」です。

トイレにはエアコンが設置していない場合があり、暖かい生活室から寒いトイレに入るとその室温差によってヒートショックが発生しやすくなります。

また、日中は生活室で過ごしている利用者の居室は誰もいないのでエアコンは切ってあるかと思います。

その状態で、暖かい生活室から寒い居室へ入るとその室温差によってヒートショックが発生しやすくなります。

エアコンの設置すらないトイレの場合は施設全体で対応を考えていく必要がありますが、居室の場合は利用者が部屋に戻る前に事前にエアコンをつけておき温度差をなくしていくような対応が必要です。

介護職員の大仕事「入浴介助あるあると事故のリスク」

 

 

 

最後に

 

今回は、介護施設のエアコンの温度設定「夏は冷房28度、冬は暖房20度」の勘違いについて記事を書きました。

エアコンの温度設定をすればそれでいいと思ってしまうのは勘違いで、大切なことは実際の室温や湿度を計ってみて適切な状態になっているかを確認し、適宜調節や調整を行っていくことです。

また、同じ室内であっても温度計や湿度計がある場所では快適な数値を指していても、少し離れた場所では違う数値が出る場合もあるため注意が必要です。

今の季節は冬になりますので、ヒートショックにも注意しましょう。

 

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