介護現場はまだまだ女性の割合が多いため、特に中高年の男性介護士は第一印象や日々の言動などで敬遠されやすい環境があります。
とは言っても、確かに「おじさん介護士」には
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に問題がある場合も少なくなく、改めて自分を見つめ直してみることも必要ではないかと感じています。
そんなおじさん介護士ですが、年齢的なこともあり「辞めても次の職場が見つかるかわからない背水の陣」を感じているからかどうかはわかりませんが、周囲に敬遠されても辞めることなく働き続けている人が多い印象です。
それが良いか悪いかはさておき、今回はそんな「うだつの上がらないおじさん介護士」が編み出した自己防衛法について記事を書きたいと思います。
うだつの上がらない「おじさん介護士」の自己防衛法
うだつの上がらないおじさん介護士はどこの介護事業所にもいるのではないでしょうか。
一度「うだつの上がらないおじさん」というレッテルを貼られてしまうと、常に目をつけられてしまい、やることなすこと注意されたり文句を言われるという状況に陥ってしまいます。
なかなかその負の連鎖から抜け出すことは難しいのですが、私が実際に見た「おじさん介護士が編み出した自己防衛法」をご紹介したいと思います。
①「一切気にしていない」
うだつの上がらないおじさん介護士は、常に誰かに何かを言われるかもしれない状況にあります。
必要以上に揚げ足を取る方も問題ですが、確かに突っ込みどころが多いのも問題です。
しかし、海千山千のおじさん介護士は「言われて当たり前」になってしまっているため、一切気にしていないのです。
何か注意されても「はいはいはいはーい♪」などと返答し、逆に楽しそうです。
もう「行ききってしまった感」があります。
それがまた逆に自分の価値を下げてしまうことになるのですが、落ちる所まで落ちたらもう落ちようがありません。
そんな介護士がいることも問題ですが、それが介護現場の現実です。
②「何か言われそうになったらお菓子を渡す」
私が「これは斬新だな」と思った自己防衛法が、「何か言われそうになったら相手にお菓子を渡す」という方法です。
注意されたり怒られそうな雰囲気を察知すると、お菓子やチョコレートを取り出し「はい、これどうぞ」「いつもお世話になっています」などと言って相手に渡すのです。
急に差し出されたお菓子を受け取ってしまった相手は、「貰ったからにはまずはお礼を言わなくてはならない」と思い「あ、ありがとうございます」「いえいえ、こちらこそお世話になっています」などと返答せざるを得ません。
うだつの上がらないおじさん介護士に場の空気を変えられてしまい、「お礼を言ったあとに怒りにくい」という状況になってしまいます。
しかしお菓子を貰ったからと言って、言わなければならないことは言わなければならないわけですが、そんな空気感なので必然的に言い方が柔らかくなります。
おじさん介護士の斬新であり、涙ぐましい自己防衛法です。
最後に
今回は、介護現場のうだつの上がらないおじさん介護士が編み出した自己防衛法をご紹介しました。
「お菓子を渡す」という方法は斬新でしたが、いつまでも同じ手は通用しないのではないでしょうか。
しかし、非常に興味深く感じたため今回記事に書きました。
揚げ足を取ったり声を荒げて怒る職場も問題ですが、つっこみどころが多いおじさん介護士も問題です。
「問題」と「問題」が化学反応を起こして「悪化しなければ、それはそれで良いのかな」と思ったりしています。