介護職員は利用者の排泄物の処理も行います。
介護の経験が無い人やこれから介護職員になろうと思っている人の中には「自分は排泄物のにおいに耐えられるだろうか」「他人の排泄物の扱いに慣れることができるだろうか」と思われている人もいらっしゃるかもしれません。
結論から言えば、介護職員をしていれば排泄物には慣れることも可能です。
但し、それは仕事モードになっているからです。
過去記事にも書きましたが、個人的にはプライベートな時間に他人様の排泄物の処理は「ちょっと無理…」となってしまうと思っています(そういう場面に未だ遭遇したことがないので実際はわかりませんが)。
今回は、「介護職員になれば他人の排泄物のにおいに慣れることが可能なのか」ということについて記事を書きたいと思います。
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介護職員になれば排泄物に慣れる?
「他人の排泄物のにおいなどが生理的に受けつけない」という人もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも大好きな人はそうそう居ません。
介護の仕事を未経験で始めようと考えている人にとっては気になるポイントのひとつではないでしょうか。
何故なら、介護職員をする以上、利用者の排便などを介助したり処理する業務は毎日のようにあるからです。
現役介護士の中にも「今現在も排便臭に慣れることができない」という人もいらっしゃるかもしれませんが、仮に慣れることができないのだとしても「得手不得手」は誰にでもあります。
介護業務の中に不得意な業務があるからと言って続けれないわけではありませんし、実際それでも続けている介護職員は多数います。
リアルな介護現場で初遭遇する
介護職員初任者研修などを受講した人はオムツ交換のやり方も習ったかもしれません。
しかし、実際の介護現場ではそう上手くいかないことも多く、そもそも「リアルな排泄物はリアルな介護現場で初めて遭遇」することになります。
自宅介護をされていた人や育児をされてきた人はオムツ交換の経験があるでしょうが、全くの赤の他人である利用者の排泄物と遭遇するのは介護現場が初めてとなるでしょう。
ただやはり、身内のものであっても経験がある人の方が扱いにも慣れていますし耐性もあるのではないかと思います。
問題は、それらさえも全く未経験で介護現場に飛び込もうと思っている人です(私もそうでした)。
必死すぎて気にしていられなかった
「介護職員は排泄物も扱う仕事」ということは理解した上で介護職員となる人が多いことでしょう。
私の場合もそういうことはわかってはいたものの、介護について右も左もわからないまま飛び込んだので「他人(利用者)の排泄物に慣れることができるかできないか」という以前に、「仕事を覚えるのに必死でそんなことは気にしていられなかった」という記憶があります。
つまり、
- とにかく早く仕事を覚えることができるように
- 利用者に苦痛な思いをさせないように
- 利用者に負担を掛けないように
- 出来るだけ綺麗に適切に処理できるように
という気持ちが強く、慣れるも慣れないもなく「ただやるしかない」という流れで現在に至っています。
これを「慣れ」だと言うのならそうなのでしょうが、労働力を提供してお賃金を頂くためにはやるしかないのです。
処理や扱いが上達すれば介助しやすくなる
新人の頃、排泄物の処理や交換の仕方が上手くいかず、介助中に自分の手(グローブはしていますが)や、シーツなどに便を付着させてしまい手袋を何度も交換したりシーツ類を交換する必要が出てきてしまったこともありました。
そうなると、利用者にも負担が掛かりますし、時間も掛かってしまいます。
徐々に処理や扱いが上達してくれば、スムーズに排泄介助ができるので新人の頃と比べるとこなれてきました。
つまり、「臭さと対峙する時間が短くて済む」のです。
ただ、排便のにおいは今でも「くさい」と思っています。
どうしてもにおいが我慢できない場合は、マスクをすることで多少はマシになります。
慣れてくると「ああ、この便臭は〇〇さんの便だな」などとわかるようになると言いますが、ぶっちゃけ当たらずとも遠からず「そういうこともある」と思います。
最後に
今回は、「介護職員になれば他人の排泄物のにおいに慣れることが可能なのか」ということについて記事を書いたわけですが、結局何が言いたかったのかを以下にまとめておきます。
- 慣れる以前に仕事を覚えるのに必死で気にしていられなかった(それを慣れだと言うのなら慣れることが可能)
- 生理的に受けつけない人は難しいかもしれない
- 処理や対応が上達すれば排泄交換の時間が短くて済むことで慣れていく
- 慣れてくるものの「くさいものはくさい」
- どうしても慣れることができなくても得手不得手は誰にでもあるため続けていくことは可能
個人差が大きい部分もあるとは思いますが、介護の仕事に興味があるけど排泄物に慣れることができるか不安に思っている人のご参考になれば幸いです。