介護業界はまだまだ未成熟な業界です。
「介護業界の現状が許せない」
「高齢者が人として在るべき姿で生活出来るように」
「介護業界を変えたい」
そう思う人は沢山いることでしょう。
実際、出来るか出来ないかは別として、物事を前向きに考え各々のやり方で実践していくのは良いことだと思います。
しかし、中には違和感を感じてしまうプロジェクトも存在します。
それは「高齢者をダシに使ったプロジェクト」などになります。
今回は「介護業界にありがちなこんなプロジェクトは嫌だ!」ということについて記事を書きたいと思います。
プロジェクトとは
まずは「プロジェクト」とは何なのか、ということを見ていきたいと思います。
プロジェクト(英: project)は、何らかの目標を達成するための計画を指す。小さな目標の達成のためのものではなく、大きな目標を集団で実行するものを指すことがある。その計画の実現のための個々のタスク(仕事)の実行までを含めて指すこともある。
【引用元】ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88
つまり、介護業界においては団体を組織したり法人を設立して、「利用者の幸せの追求」「介護業界の改革」などを謳い文句に
- 講演活動
- プレゼンテーション
- フォーラム
- 懇談会
- セミナーや勉強会
- その他イベント
などを行うサークルのようなものだと思って頂いたらいいかと思います。
違和感を感じるワースト3
介護業界には色々なプロジェクトが存在するのですが、違和感を感じてしまうプロジェクトもあります。
「こんなプロジェクトは嫌だ!ワースト3」をご紹介したいと思います。
ワースト1「主催者が未熟」
年齢が若いとか若くないとか、そういう意味ではありません。
明らかに「知識と経験が未熟」と受け取れる主催者がいます。
- 現場に従事していた期間が短すぎる
- 現在は現場に立っていない
- 無資格者
- そもそも経歴が不明
そんな人に一体何を教わるのでしょうか?
サークルとしてのストレス発散の場であったり慰労の場を提供しているだけならいいのですが、お金を払ってまで講義を聞きたいとは思いません。
知識や経験や技術の面から言えば、現在、現場に立ち日々悪戦苦闘しながら介護現場で働いている人の方がプロです。
ワースト2「とにかく自分の想いを伝えたい」
「知識も技術も未熟だが自分の想いを伝えたい」という主催者もいます。
つまりは「自己満足」とか「自己陶酔」の世界です。
本当に想いを伝えたいのは我々介護職員の方です。
※「介護職員の想いを伝える場」「意見交換会」と称しているものもありますが、こちらがお金を払わないと成立しない仕組みには違和感を感じます。
現場にも立っていない「未熟な講師の想い」を聞くほど暇ではありません。
本当に思いを届けたいなら、介護職員をターゲットとせずに、
- 事業所経営者
- 行政機関の職員
- 財務省や厚労省などの国政
に向けて講演をしたらいかがでしょうか。
しかしそういう本当に意識改革が必要なところからは需要がないので、「キラキラしたことを叫び合う無意味な場」になってしまっているのではないでしょうか。
ワースト3「結局はお金儲けが透けて見える」
「高齢者を助けたい」
「利用者を幸せにしたい」
「介護業界を良くしたい」
と体裁の良いことを言っていますが、プロジェクトを主催する以上、収入がなければ運営できません。
ですから、参加者から「参加費」や「運営費」を徴収しているものも多くあります。
その参加費や研修費などが結構高額だったりします。
要は「お金儲け」なのです。
お金儲けが悪いと言っているのではなく、「体裁の良いことばかり言って高齢者をダシに使っているのが透けて見えることに違和感を感じる」ということになります。
「これからの介護業界は売上や収入の時代だ、どんどん儲けるぜ!」と言っている人の方が何倍も潔く清々しいです。
もちろん、高齢者の幸せの追求は大切なことです。
しかし、本当に1人でも多くの高齢者を助けたいなら、講演やイベントを開催している時間があるなら「介護現場に入ってくれた方がより多くの利用者が幸せになり助かる」のではないでしょうか。
最後に
今回は「介護業界にありがちな嫌なプロジェクトのワースト3」をご紹介しました。
「プロジェクト」と聞いて真っ先に思いつくのが「街づくりプロジェクト」のようなものが代表的です。
しかし、介護業界というひとつの業界の中にプロジェクトと呼ばれる組織や団体などが無数に存在しており、まるで「プロジェクト発足ブーム」かのような様相を呈しています。
この異様な状況に違和感を感じたため、今回この記事を書きました。