2023年(第26回)ケアマネ試験の解答速報及び合格基準と足切りボーダー&不適切問題とは

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令和5年10月8日(日曜日)は、2023年度(第26回)のケアマネ試験(介護支援専門員実務研修受講試験)です。

ケアマネ試験の試験時間は午前10時00分~12時00分の120分間となります。

試験を受け終えたあとにこの記事をお読みになっている人もいらっしゃるのではないでしょうか。まずはお疲れさまでした!

そして、試験後に気になるのはやはり自分の合否です。

第26回ケアマネ試験の合格発表は、令和5(2023)年12月4日(月曜日)に「公益社団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページ」で公表されますが、2か月近くも先となるため明らかに合格圏内の人以外はやきもきしたりモヤモヤしてしまい、居ても立っても居られない心境ではないかと推察します。

というのも、私も数年前にケアマネ試験を受験した際に、試験直後から自分の合否が気になって落ち着かず、解答速報で自己採点を行い、足切りラインやボーダーラインを何度も何度も調べて、「どこかに自分が安心できるような、合格しているであろうという確証が持てる情報や材料がないだろうか」ということばかり考えていた時期を経験しているからです。

また、自己採点の結果「ボーダーラインギリギリ」であるとか、「合格基準点にあと1点足りない」という場合に、「不適切問題が存在していて全員に配点されれば合格に近づくことができるので、不適切問題が有ってほしい」という考えも涌きあがってきたりしますよね。

ですから、この記事では2023年度(第26回)ケアマネ試験の解答速報を発表しているサイトと不適切問題について、及び、ケアマネ試験の足切りライン(ボーダーライン)についてご紹介していきます。

2023年度第26回ケアマネ試験の解答速報サイト一覧

以下のリンクは、実績や信頼確かな資格予備校や専門学校等が発表しているケアマネ試験の解答速報一覧です(順不同)。

各社各サイトの解答速報の内容を比較すると毎年ほぼ同じ内容となりますが、ごく稀に解答が分かれる問題(設問)が有ることがあり、「割れ問」「不適切問題」といった声や噂があがることがあります。

しかし、余程のことがない限り不適切問題とはならないため、過度な期待をしない方が賢明でしょう。

とは言え、ケアマネ試験においても過去に「不適切問題」がありましたので、全くないとは言い切れないのは確かです。

不適切問題については、次でご紹介します。

ケアマネ試験における不適切問題とは

「不適切問題」とは一般的に、

  • 採点者によって解答の正誤が変化する(正答が分かれる)
  • 不明瞭で解答のしようがない(設問の文法が明らかにおかしい・誰がどう読んでも設問の内容を理解をすることが不可能)
  • 明らかに選択肢に正答が存在しない

という設問のことを指します。

看護師試験ではまあまあの頻度で不適切問題が発生し、第107回看護師試験では10問の不適切問題が発生した過去があるようですが、ケアマネ試験ではそうそうあるものではありません。

これは、試験を作っている人がケアマネ試験の方が優れているとか、看護師試験の方が劣っているとか、そういった優劣があるわけではなく、ただ単純に、

  • 看護師試験の方が問題数が多いので不適切問題が紛れ込みやすい
  • 医療系の問題は学問と現場では異なることが多々ある

という点があるからなのではないかと推察しております。

話が逸れたので、ケアマネ試験の不適切問題に話を戻しますが、ケアマネ試験においては過去に平成17(2005)年の第8回に不適切問題があったようです。

具体的な内容は以下になります。

保健医療分野(基礎)

問題28  加齢に伴う検査値の変化について適切なものはどれか。2つ選べ。
選択肢
 1  経口糖負荷試験の血糖値は、より高くなりやすい。
 2  クレアチニンクリアランスの低下に伴い、血清クレアチニン値も低下する。
 3  血清アルブミン値が上昇し、浮腫を来しやすくなる。
 4  GOT(ALT)の加齢に伴う変化はほとんどない。
 5  呼吸機能検査では、肺活量が低下し、1秒率は増加する。

【訂正点】

選択肢4   誤:  GOT(ALT)の加齢に伴う変化はほとんどない。
  正:  GOT(AST)の加齢に伴う変化はほとんどない。

注記

GOT: glutamic oxaloacetic transaminase(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)
AST: aspartate aminotransferase(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
ALT: alanine aminotransferase(アラニンアミノトランスフェラーゼ)

【引用元】平成17年度介護支援専門員実務研修受講試験における採点除外の取扱をした問題について(リンク先:厚生労働省HP)

「ALT」と「AST」の記載ミスによって不適切問題となったようですが、この問題が保健医療福祉サービス分野であることに鑑みても、やはり医療系の問題は不適切問題が発生しやすい傾向にあると言えるのかもしれません(とは言え、ケアマネ試験ではそれほど難しい保健医療問題は出ませんので不適切問題はほぼ皆無ですが)。

不適切問題となった結果、全員に加点されたのではなく、「当該問題を採点から除外」という対応がなされました。

つまり、「初めから無かった問題」という扱いですので、誰の利益にも不利益にもならないということになり、誰のメリットにもデメリットにもならないわけです。

ですから、結局は他の設問でしっかり正答しておく必要があるため、不適切問題に期待してもあまり意味がないということは肝に銘じておきましょう。

ケアマネ試験の合格基準点と得点率

ケアマネ試験の合格基準点(合格ライン)の基本中の基本は70%であり、1問1点で全60問(60点)の70%である42点が必要であり、且つ、「介護支援分野25問(25点)」の70%の17.5点と「保健医療福祉サービス分野35問(35点)」の70%の24.5点が必要であるということになります。

そんなことはケアマネ試験を受験された皆様にはわかりきったことでしょうが、1問1点でありながら、17.5点だとか24.5点などという小数点以下が発生している時点で、合格基準点70%というのはあくまで目安でありお飾りのようなもので、結局は試験の難易度によって合格基準点は左右されます。

以下の表は、過去11年間のケアマネ試験の合格基準点とその得点率です。

開催回(年度) 介護支援分野(全25点中) 保健医療福祉サービス分野(35点中)
第25回(2022年度) 18点(72%) 26点(約74.3%)
第24回(2021年度) 14点(56%) 25点(約71.4%)
第23回(2020年度) 13点(52%) 22点(約62.9%)
第22回(2019年度) 16点(64%) 25点(約71.4%)
第21回(2018年度) 13点(52%) 22点(約62.9%)
第20回(2017年度) 15点(60%) 23点(約65.7%)
第19回(2016年度) 13点(52%) 22点(約62.9%)
第18回(2015年度) 13点(52%) 25点(約71.4%)
第17回(2014年度) 14点(56%) 25点(約71.4%)
第16回(2013年度) 15点(60%) 26点(約74.3%)
第15回(2012年度) 15点(60%) 22点(約62.9%)

過去11年分のデータから読み取れることは、

  • 介護支援分野のボーダーラインは13点~18点となっていて、13点が4回、14点が2回、15点が3回、16点が1回、17点が0回、18点が1回、且つ、得点率60%以下が10回、61%以上が1回
  • 保健医療福祉サービス分野のボーダーラインは22点~26点となっていて、22点が4回、23点が1回、24点が0回、25点が4回、26点が2回、且つ、得点率70%以下が5回、71%以上が6回

という結果になっていることです。

つまり、介護支援分野においては、得点率60%以下(15点以下)がボーダーライン(合格基準点)となることが圧倒的に多いことがわかります。

2023年第26回ケアマネ試験の足切りボーダーラインはどうなる?

前項でケアマネ試験の合格基準点と得点率をご紹介しましたが、皆様が知りたいのは、そんな教科書どおりの合格基準点ではなく、2023年度第26回のケアマネ試験の合格基準点なのではないでしょうか。

2023年度第26回のケアマネ試験は総合的に見て難しかったでしょうか、簡単だったでしょうか。

試験の難易度を分析したり統計を取ったり、はたまた肌感覚で足切りボーダーラインを予想するサイト等もありますが、結局は「当たるも八卦当たらぬも八卦」の占い状態となってしまうのが世の常です。

要は、足切りボーダーラインの予想など気休めなのです。

とは言え、予想で一喜一憂してもあまり意味がないものの、気休めが欲しくて欲しくてたまらない人もいらっしゃることでしょう。

ですから、予想ではないですが1つ断言できることは、「介護支援分野の合格基準点が12点以下になったことは過去に一度もない」ということです

つまり、最低でも介護支援分野で13点は取れていないと合格は難しいと言えるのではないでしょうか。

介護支援分野の合格基準点が12点であった場合、得点率が48%となってしまいます。

ケアマネ試験は国家資格の試験ではないものの、一応は公的資格の試験ですので、いくら難易度が高い年であったとしても、合格基準点の得点率が50%を下回るということはちょっと考えられません。

当たり障りのない内容になってしまったかもしれませんが、2023年第26回のケアマネ試験で、最低でも介護支援分野で13点以上取れていないと不合格の可能性が非常に高いという結論になります。

さいごに

今回は、2023年度(第26回)のケアマネ試験の解答速報を公表しているサイトのご紹介と、足切りボーダーライン及び過去の不適切問題についてご紹介しました。

私自身、過去にケアマネ試験も含めいくつかの資格試験を受験しましたが、やはり試験直後から1週間くらいはソワソワモヤモヤしたものです。

しかし、1週間を過ぎるとモヤモヤする気分も徐々に落ち着きました。

もちろん個人差はあるでしょうが、「絶対に受かりたい!」と意気込んで受験した人ならば合否が気になって気になって仕方がないのは当然のことでしょう。

とは言え、結局は合格発表当日まではまな板の上の鯉状態なのですから、今という時にしっかりと足を付けて先を見据えて過ごす方が賢明ですね。

皆様が合格されていますことを心よりお祈り申し上げます。

合格後は実務研修を受けて資格者証をゲットしたら実務につくことが可能になりますね。


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コメント

  1. zihisyuppann より:

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