介護現場における「男尊女卑」の実情

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昔は「男尊女卑」という考え方がありましたが、「男女平等」が叫ばれて久しく、倫理観や法律の整備も行われ、女性の社会進出も格段に進んできました。

しかし、介護現場には未だ「男尊女卑」の思考が根強く残っています。

元々、「介護は女性がするもの」という風潮があったので、まだまだ女性社会であるという実情があり「女性の方が強い」という逆差別意識も払拭できませんが「介護現場は男尊女卑と女尊男卑が混在するカオスな世界」と言えます。

今回は「介護現場における男尊女卑の実情」について記事を書きたいと思います。

「男尊女卑」とその歴史

男尊女卑とは、読んで字の如く

  • 男性は偉く女性は偉くない
  • 男性は優れていて女性は劣っている
  • 男性は尊敬して女性は卑下する
  • 男性は許されることも女性は許されない
  • 男性は重用して女性は軽視する

という考え方になります。

歴史を見てみると「昭和初期の父親像」が男尊女卑そのものであることからそれより以前から存在する考え方であったと言えます。

日本史を読み解くと「江戸時代から男尊女卑が始まった」と言われています。

現代社会においては既に「死語」にもなりつつありますが、介護現場には未だ根強く男尊女卑の思考が残っています。

介護現場に「男尊女卑」が存在する理由

介護現場には「男尊女卑がまだまだ根強く残っている」と書きましたが、職員間では男尊女卑の考え方は無くなってきています(むしろ職員間では「女尊男卑」の考え方があるような気がします)。

「男尊女卑」の考え方は利用者に多く存在します。

重度の認知症者は別として、「大正~昭和初期生まれの利用者」が大半を占めるため、その時代に存在していた男尊女卑の思考を未だ持ち続けている人が多いのです。

もちろん、そういう人も昭和、平成という時代を生き抜いてきたので、「男女平等社会になっている」ということは頭ではわかっているのでしょうが、生まれ育ってきた環境の中で染みついている男尊女卑の精神が抜けきれない人が多いのです。

介護現場の「男尊女卑」の実情

では、そういった男尊女卑の思考が残っている介護現場ではどういう状況になっているのでしょうか。

利用者にありがちな男尊女卑

  • 男性職員に雑用や下(しも)の世話をさせるのは申し訳ない
  • 雑用や下(しも)の世話は女性職員に頼みたい
  • 雑用や下(しも)の世話は女性がするものだ
  • 掃除が行き届いていないのは女性職員の怠慢だ
  • 男性職員は偉いさんで女性職員は偉くない
  • 女性職員にセクハラやパワハラをしても許される
  • 男性職員は力も強く怒られるかもしれないから怖い

などの考え方が少なからず存在します。

男性職員はあまり需要がない?

「利用者に敬遠される=需要がない」ということになるため、特に居宅系の訪問ヘルパーなどには男性職員が殆どいません。

他にも需要があまりない理由として「男性はレクリエーションが苦手な人が多い」ことが挙げられます。

特に通所介護(デイサービス)などではレクの内容が充実しているので、レクが苦手な男性職員にとっては苦痛な時間になるかもしれません。

ちなみに、男性職員だけでなく男性利用者の中にもレクの時間を苦痛に思っている人が多いように感じます。

貼り絵をしたり、輪になって歌を歌ったり、ゲームをするというようなレクは敬遠したいと思ってしまう高齢男性の気持ちもわかるような気がします。

逆に、認知症者が多く、力仕事や身体介護が中心になる施設系介護サービスには男性職員が重宝される存在になります。

どちらにしても「まだまだ性別を意識される業界」であることは間違いありません。

給与水準や社会的地位が上がらない?

「男女平等」を謳いながら、まだまだ世間的にも腹の底では「男尊女卑」の考え方が払拭できていないのではないでしょうか。

「介護現場は女性社会だからそれなりの待遇で良い」

「女性社会の職業は社会的地位が低くても仕方がない」

「女性は結婚や出産などで辞めていく場合が多いから特段のキャリアパスは必要ない」

「介護は女性でも担えるのだから給与水準を上げる必要はない」

腹の底でそう思ってきた人が少なからず存在した結果が今なのではないでしょうか。

似たような状況にあるのが、まだまだ女性社会の「保育士」です。

国や業界も給与水準や社会的地位に対してテコ入れをし始めていますが、その開始タイミングや未だに結果が実を結んでいない現状の裏には、財源の問題以外にもそういった「根強い男尊女卑の思考があるのではないか」という推測ができます。

官僚や政治家も利用者と同じ年代(大正、昭和初期生まれ)の人達が多く存在したのですから、あながち間違っていないような気がします。

女性がハラスメントを受けやすい?

介護職員を長く続けていると

「性格が変わってしまった」

「性格がキツくなった」

ということも往々にしてあります。

それは逆に言えば「強くならなければ続けていけない」という現状があります。

女性職員も年々強くなっていく人が多く存在しますが、中には

  • 強くなりきれない職員
  • ハッキリと物を言えない職員
  • 自分が我慢をすることで丸く収めようとする職員

も存在します。

そういう女性職員がいた場合に、利用者や同僚や上司からセクハラやパワハラのターゲットにされてしまうことがあります(上司からのパワハラは男性職員でもあり得ます)。

介護業界はまだまだそういう女性に対する倫理観やコンプライアンスが未成熟なため

  • 同僚や上司からのハラスメントが許されてしまう
  • 利用者からのハラスメントはもっと許されてしまう

という類まれなる実情があります。

最後に

今回は「介護現場で未だ根強く残る男尊女卑の実情」について記事を書きました。

まだまだ女性主体の業界であるために、利用者等の考え方に男尊女卑がある一方、女尊男卑の傾向を併せ持っている傾向があります。

デリケートだったりプライバシーに関わる領域での業務もあるため、まだまだ性別が意識されやすい業界ではありますが、介護現場に限らず「介護は女性がする仕事だから…」と思っている人がいるのだとすれば、その腹の底には「男尊女卑の思想」が根強く残っているのかもしれません。

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