リアル介護現場の実情

無理をして業務を回すから人員が補充されない介護現場の改善方法

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介護現場は人員不足の上に利用者という人間を相手にしているため、やることは尽きません。

現場に立っていればいるほど次々と業務が降りかかってきます。

現状で明らかに業務過多の状態なのですが、介護職員が1人分以上の働きをしたり残業をしたりしながら自己犠牲を払うことで何とか現場業務を回しています。

しかし、ここには大きな問題があって、「現状の人員で業務を回せてしまうと人員が補充されない」ということです。

つまり、上司などから「現状の人員でも業務が回せる」「何とかやっていける」と思われてしまうことで「それ以上の人員が補充されなくなる」という問題です。

「頑張れば頑張るほど人員が補充されなくなり更なる窮地に陥ってしまうのが介護現場」なのです。

今回は、「無理をして業務を回すから人員が補充されない介護現場の改善方法」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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介護現場での業務過多

 

 

「介護の仕事は大変」「介護職員は業務負担が大きい」などと言うと「介護の仕事よりもっと過酷で大変な仕事は山ほどある」というような事を言う人が湧いてきますが、介護に関するブログ記事なので他産業他業種の話を持ち出されても論点がずれてしまうため困ってしまうわけです。

「ラーメンが好きです」と言っているのに「カレーが好きな人の気持ちを考えたことがあるのか」と言われているのと同義です。

それはさて置き本題に入りますが、現状で介護職員はどのような業務過多に陥っているのでしょうか。

【介護の特殊性】介護の仕事より過酷で低賃金な仕事は山ほどある?

 

1人分以上の業務

本来5人の職員で行う業務を3人で回したり、夜勤であればワンオペ体制であることが多く、1人の職員が1人分以上の業務をこなしているわけですから業務過多と言えます。

配置基準でワンオペ夜勤は認められているので「1人分以上の業務とは言えない」ように思われるかもしれませんが、やってみればわかりますが、あれはどう考えても「業務過多」です。

殆ど夜間に介護をする必要のない施設であったり、夜勤介護ではなく宿直業務であればワンオペでもいいですが、20人前後の利用者を1人の介護職員が介護をするワンオペ夜勤は「配置基準がおかしい」と感じます。

ワンオペでは「ゆっくりできる時間」があったとしても「労基法が掲げる本来の休憩」は取れません。

ワンオペ夜勤を二人体制にすると良い事だらけ「デメリットもある?」

 

 

残業

さすがに未だにサービス残業を推奨するような事業所はないでしょうが、手当のつく残業はあります。

手当のつく残業自体は悪いことではありませんが、人員不足のため「半強制的」になってしまうところは問題があります。

また、残業以前に「1人分以上の業務」をこなしてヘトヘト状態で更に残業タイムに突入するため「業務過多」であると言えます。

椅子に座ってするような1時間の残業と介護現場で利用者の対応をする1時間の残業は疲労の質も度合も全然違います。

そもそも、休憩がマトモに取れていない場合は「サービス残業」をしていることになります。

休憩が取れないのも「サービス残業」皆さん休憩取れてますか?

 

 

書類業務

介護職員の業務は現場業務だけではありません。

各種様々な書類業務をしなければならないため、現場業務が終わったあとや夜勤中などに書類を作成します。

しかし、現場が人員不足なので落ち着いて書類が作成できなかったり、致し方なく「サービス残業」でしなければならない状況になってしまうことが多々あります。

現場業務を終えたヘトヘト状態だったり、自己犠牲を払ったサービス残業で書類業務をしなければならない状態は「業務過多」だと言えます。

介護職員が書類仕事をサービス残業で行わざるを得ない実情とは?

 

 

問題行動のある利用者の対応

認知症介護をしていれば、問題行動のある利用者もいます。

  • 異食(食べ物ではないものを食べてしまう)
  • 徘徊
  • 大声
  • 暴言
  • 暴力

などの周辺症状がある様々な利用者の対応をしなければなりません。

もちろん、介護の仕事はそういう仕事なわけですが、介護職員に身の危険がある時や既に危害が加えられていても上司も会社も助けてはくれません。

助けてくれないどころか「自己責任論」と「綺麗ごと」で更に頬を叩かれ、何の補償もなく(労災が適用されれば御の字の世界)、「業務過多」を通り越えて「治外法権の世界」です。

「介護職員、入所者に刺される」犯罪行為を許してはいけない

 

 

 

人員が補充されない介護現場の改善方法

 

 

前述したような「業務過多状態」を、毎日繰り返しているのが介護の仕事です。

普通であればすぐに音を上げてしまうような労働環境ですが、汗水たらして歯を食いしばって自己犠牲を払いながらこなしているのが介護職員です。

しかし、業務過多状態をこなしてしまうから人員が補充されないということが往々にしてあり得ます。

では、どうすれば改善できるのでしょうか。

 

解決方法「無理をしない」

上司に改善を訴えても全くと言っていいほど変わらないどころか悪化していく一方の劣悪な労働環境なのが介護現場ですから、「自分の身は自分で守る」しかありません。

月並みで平凡な答えになってしまいますが、人員を補充してもらうためには「職員個々が無理をしない」ということです。

常識の範囲内で考え得る程度の自己犠牲は会社組織に所属している以上、ある程度は必要かもしれませんが、無理をしてまで業務を回す必要は無いと思っています。

「今の人員では業務が回らない」ということを上司や会社に知ってもらい理解してもらう必要があるのです。

与えられた権利は当然行使しましょう。

例えば

  • 休憩
  • 年次有給休暇
  • 残業手当

などです。

「当然に権利があるのにその権利の上で眠っている者は保護に値しない」というのが法治国家である日本の考え方です。

自分を守るために、自分の権利を自覚し眠りから覚める必要があります。

職員一人ひとりが当然の権利を行使していき、現場が回らないことがわかれば人員補充をしてもらえる可能性が高くなります。

ただ、そもそも「補充できる人員さえ居ない」という目も当てられないような事業所もあるかと思います。

そういう事業所は「利用者の受け入れ制限」や「事業規模の縮小」などを検討するのも経営手腕ではないでしょうか。

法律は「弱い者の味方では無く知っている者の味方」なのです

 

 

注意事項「これはダメ」

改善方法として「個々が無理をしない」ということを書きましたが、勘違いしてはいけないのが「サボる」「常に手を抜く」「仮病で休む」などではないということです。

常に気を張っておく必要もないですが、要は「人間性を疑われるようなことはしてはいけない」「他人に迷惑を掛けることを積極的にやってはいけない」という小学生でも理解ができる内容です。

それをしてしまうと「過剰で異常で幼稚な上に他の人に多大な迷惑が掛かる」のです。

そんなことをするような介護職員は滅多にいませんが、ごく稀に存在するので注意事項として申し付け加えておきます。

「介護職員の給料は安いのだから適当に働けばいい」という考え方が間違っている5つの理由

 

 

 

最後に

 

今回は、「無理をして業務を回すから人員が補充されない介護現場の改善方法」について記事を書きました。

回らない現場を回るように努力する姿は美しいのですが、それによって自分の体や精神が壊れてしまったら元も子もありません。

必要なのは介護職員一人ひとりが「自分を守るために無理をしない」という意識を持つことではないでしょうか。

 

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