介護の基礎知識

全然覚醒しない傾眠が強い利用者の食事介助はどうする?

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介護現場で利用者に食事介助をする際に、傾眠が強くて全然覚醒しない利用者も結構います。

ウトウトしている状態だけでなく、全然目を開けてくれないことも多々あります。

こういった場合、介護職員として食事介助をする際にはどうすればいいのでしょうか。

今回は、全然覚醒しない傾眠が強い利用者の食事介助について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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傾眠が強い6つの原因

 

 

高齢者の傾眠が強い原因は様々で、1人の利用者に複数の原因が重複している場合もあります。

代表的な傾眠が強い原因を6つご紹介します。

 

①認知症

認知症の周辺症状(BPSD)として、無気力になったり傾眠傾向になる場合があります。

個人差があるものの認知症のある利用者の場合は、その症状によって傾眠が強くなることが考えられます。

 

②脱水状態

高齢者は体内の水分量も減ってきますし、水分摂取が進まない利用者であれば脱水状態になる可能性もあります。

脱水になると、含め全身の状態が低下し意識レベルも低下していくことで傾眠が強くなります。

 

③薬の副作用

高齢者はたくさんの種類の内服薬を服用していることが多く、その薬の副作用で傾眠が強くなっていることもあります。

風邪薬などに眠くなる成分が入っていることはよくありますし、痛み止めにも眠くなる成分が入っていたりします。

 

④脳への外傷

転倒したりどこかで頭をぶつけた場合、脳への外傷で意識レベルが低下したり傾眠が強くなることがあります。

 

⑤季節の変わり目

季節の変わり目に傾眠が強い状態が発生しやすいように感じています。

これについては原因は定かではありませんが、冬から春に移り変わる3月~4月や、夏から秋に移り変わる9月~10月などに「OFF(オフ)状態」になる利用者が多い印象です。

季節の変わり目の寒暖差などによって、自律神経に何かしらの影響があり傾眠が強くなりやすいと言われています。

 

⑥寝不足

傾眠が強い原因は、そもそも寝不足の場合もあります。

夜によく眠れなかったり眠りが浅かったりした場合は、日中に眠くなり傾眠が強くなります。

もっと言えば、昼夜逆転している利用者の場合は日中に傾眠が強くなります。

 

 

 

全然覚醒しない場合の食事介助はどうする?

 

 

介護職員として食事介助をする際に、利用者の傾眠が強ければ介助をすることができません。

傾眠状態のまま食事介助を続けると口腔内に食べ物が溜まってしまい進まないどころか、誤嚥したり喉に詰めてしまうリスクも出てきてしまいます。

では一体、どうすればいいのでしょうか。

特養の七不思議(1)「食べられないのに食べなさい」

 

まずは声掛けをする

当たり前のことですが、まずは傾眠の強い利用者に声掛けをして覚醒を促します。

「〇〇さん、お食事ですよ」

と言って声掛けをします。

肩を軽くポンポンと叩きながら声掛けをするのもありでしょう。

それで覚醒すれば食事介助を開始することができます。

しかし、「傾眠が強い」わけですから、それでも覚醒をしなかったりすぐにまた目を閉じて傾眠してしまうことが多々あります。

 

看護師に報告する

声掛けにも反応が無かったり、すぐに傾眠して食事介助ができない場合は看護師に報告をしましょう。

ひょっとしたら、頭を打っていたりバイタルに異常がある可能性もあるからです。

介護職員としての見解や対応だけでなく、医療職の目から確認して貰うことも大切です。

それこそが「チームケア」です。

看護師が確認後に、何かしらの指示が出るでしょうから、あとはその指示に沿った対応をしましょう。

介護職員としてチームケアを行う上で大切なこと「3つのポイント」

 

しばらく様子を見る

看護師に報告後、バイタルに異常がなく緊急事態ではない限りは「時間を置いて様子を見て、それで覚醒したら食事介助を開始する」ということになろうかと思います。

数十分、様子を見ることになります。

 

臥床(がしょう)対応をする

しばらく様子を見ても傾眠が強いままであれば、臥床対応をします。

「臥床(がしょう)」というのは専門用語になりますが、つまり「お部屋に戻りベッドで横になって寝てもらう」ということです。

食事抜きになりますが、無理やり介助する方が危険ですし、眠っている人の口に食事を押し込む行為は明らかにおかしいでしょう。

 

介護記録を書く

最後に、しっかりと介護記録を書きます。

内容としては、

  • 傾眠が強かったこと
  • 何度も声掛けをしても覚醒しなかったこと
  • その旨を看護師に報告したこと
  • 看護師の指示通りの対応をしたこと
  • 欠食(食事抜き)になったこと
  • その後の様子

などの事実のみを過不足なく書きましょう。

 

主治医への相談や報告

主治医への相談や報告は看護師から行われるでしょうから、介護職員としては前述した「介護記録」までが傾眠が強い利用者への食事介助に関する一連の流れになります。

もちろん、利用者個々の状態によっても多少は変わってくるかとは思います。

例えば、傾眠が強いことに関して

  • ハッキリと原因がわかっている場合
  • 常日頃から傾眠が強い場合
  • 既に主治医や看護師も知っていて医療職の指示が出ている場合

などであれば、その指示に沿って対応をしていく必要があります。

 

 

 

最後に

 

今回は、全然覚醒しない傾眠が強い利用者の食事介助について記事を書きました。

一番良くないのは、「介護職員だけで判断してしまうこと」「傾眠状態のまま食事介助を行ってしまうこと」です。

もしも利用者に万が一のことがあった場合、「介護職しか知らなかった」ということになれば責任問題にもなりかねません。

多職種協働は利用者を守るためでもあり自分を守るためでもあります。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

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