杖を使用した歩行方法と介助をする際の注意点

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高齢者の中には歩行を補助する用具を使用している人が多くいます。

老化に伴う足の筋肉や機能の低下であったり、病気の後遺症で片麻痺があるために独歩で歩くよりも安定するからです。

歩行補助具には、杖や歩行器などがあり、その種類や形状も多種多様です。

その中でも今回は、杖を使用した歩行方法と介護現場で介助をする際の注意点について記事を書きたいと思います。

杖の使用方法と介助の注意点

杖の使用方法と介助の際の注意点を解説します。

介護現場で働いている介護職員であれば既にご存知の内容になるかもしれませんが、初学者に参考にして頂いたり自分の理解を再確認するために書いていきます。

事前観察

杖歩行をする前に事前に観察を行います。

実際の介護現場では、利用者が縦横無尽に歩き回りそれどころではないかもしれませんが、慣れた介護職員であれば実は知らず知らずのうちに無意識で行っていたりします。

①利用者の状態の確認

利用者の体調や身体状態の確認を行います。

呼吸状態や顔色や表情や言動も含め、「いつもと何か違うことはないか」という点を観察します。

この時点で「何かの異常」に気づけるか気づけないかの差は大きいと言えます。

②杖などの確認

使用する杖の状態も確認します。

伸縮可能な杖であれば、「適切な長さになっているか」という確認や、「滑り止めのゴムがすり減っていないか」などの確認を行います。

また、杖だけでなく履物の確認も行います。

「歩行に適した履物か」「靴のかかとを踏んでいないか」「ズボンの裾が足にまとわりつかないか」などを確認します。

③室内環境の確認

これから杖歩行していく動線上の環境を確認します。

「障害物や段差がないか」「ゴミなどが落ちていないか」「滑りやすくなっていないか」などを確認します。

高齢者はほんの少しの段差でもつまずいたりしますし、ゴミなどが落ちていたらそれに気を取られたり、気にして拾いに行こうとして歩行に集中できずバランスを崩してしまう可能性も出てきます。

杖の持ち方

特に片麻痺などが無ければ利き手で杖を持ちますが、片麻痺がある場合は健側の手に杖を持ちます。

麻痺側(患側)で杖を持っても上手く握れなかったり使用できないことになってしまいます。

但し、手すりのある場所で杖を使用する場合、「健側で手すりを持って患側で杖を持つ」ということもあります。

介助者の位置

介助者は基本的に「杖を持っていない側のすぐ後ろ」で介助(又は付き添い)をします。

真横に立つと、もし利用者が転倒しかけた際に片側からしか支えられません。

そして、支えきれない場合に咄嗟に利用者の腕を引っ張ってしまうようなことをしてしまうと肩を脱臼させてしまうおそれがあります。

しかし、すぐ後ろに立つと、もし利用者が前方に転倒しそうになれば両手で利用者の体幹(胴体)を支えることができますし、後方に転倒しそうになれば自分の体全体を支えにして転倒を防ぎやすくなります。

様々な状況や場面では下記のようにすれば良いでしょう。

  • 利用者が杖を持っている場合は、その反対側
  • 利用者に片麻痺がある場合は、利用者の患側
  • 利用者が手すりを持って移動する際は、手すりの反対側

平地での杖と足の運び方

平地で杖を健側で持っているとした場合、杖と足の運び方は以下のようになります。

【平地での杖歩行】

①杖→②患側の足→③健側の足

階段での杖と足の運び方

階段での杖と足の運び方は「上がる時」と「降りる時」で異なっています。

【階段を上がる時】

階段を上がる時は「健側と患側の足の運び方が平地の時と逆」になります。

①杖→②健側の足→③患側の足

【階段を降りる時】

階段を降りる時の杖と足の運びは「平地と時と同じ」になります。

①杖→②患側の足→③健側の足

その他介助の際の注意点

その他、介助をする際に注意しておきたい点です。

  • 利用者の状態を見ながら無理をしない(安全第一)
  • 歩行状態や杖の使用状態を確認し記録を行う
  • 過剰な介助をしない(残存能力を奪わない)
  • 担当ケアマネやリハビリ職等の多職種と情報を共有し連携する

最後に

今回は、杖を使用した歩行方法と介護現場で介助をする際の注意点について記事を書きました。

杖と言っても、オーソドックスな「T字杖」だけでなく「四点杖」「ロフストランド杖」などがあります。

歩行状態や杖の使用状況を確認した上で、本人に適した歩行補助具を検討していくことが大切です。

初学者向けの内容になりましたが、ご参考になれば幸いです。

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