介護の基礎知識

介護現場で利用者にムカっとしたりイラっとした時の手っ取り早い対処法

投稿日:2019年8月26日 更新日:

 

ご存知かと思いますが、介護職員も人間です。

人間である以上、感情もありますし人権もあります。

介護現場で働いていると、利用者に対して腹が立ったりイラついてしまうことも当然あります。

そんな状況になっても、何とか自分の感情をコントロールしながら働いているのが介護職員です。

言い換えれば「介護の仕事は感情のキャパシティを試されながら働く職業」と言っても過言ではありません。

しかし、まだまだ介護業界には「利用者に対して腹立たしく思ったりイラついてしまうことは悪」という風潮があるのも否定できません。

「常に聖人君子のような高潔な思考と立ち振る舞いをするのが介護職員の職責だ」という理想に縛られ、それを介護職員に強いてしまうことは大変問題です。

今回は、「介護職員でもムカっとしたりイラっとすることは当然のことで、もしそうなってしまった時の手っ取り早い対処法」について記事を書きたいと思います。

 

 

 

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ムカっとしたりイラっとした時の手っ取り早い対処方法

 

 

冒頭でも述べたように、介護職員も人間なのですから利用者に対してムカっとしたりイラっとしてしまうことがあります。

例えそうなってしまったとしても「我慢」をしたり「感情のコントロール」をしているのですが、この段階で我慢の限界を超えてしまったり感情のコントロールが上手くできないと、利用者に対して汚い言葉で言い返したり、手を出してしまう等のニュース報道で流れてくるような「虐待や介護事件」が発生します。

しかし、そもそも「腹を立てたりイラつくこと自体がダメ」という風潮に縛られてしまうことにも問題があるのではないでしょうか。

介護現場で虐待や介護事件が続発する本当の理由

 

介護職員も人間として扱う

介護職員に求められている資質は「一見、聖人君子のようで、現実は従順な奴隷」です。

職業倫理や行動規範として、「理想」を掲げることも大切ですが、まずは「介護職員は労働者であり人間であるという現実」を前提としておく必要があります。

どちらかにバイアスがかかってしまうことは不健全なのですが、現状では「理想」にばかりバイアスがかかってしまっていると言えます。

つまり、現状の不健全な状態を正常で健全な状態にするために「介護職員も人間として扱う」「介護職員の人権も保障していく」ということが重要です。

そしてそれは「利用者に対してムカついてしまったりイラついてしまうのは当然にあり得ること」という前提をスタンダードにしていく必要があります。

【介護職員も人間です】グループホーム入所中の83歳の女性が職員の首を絞めて逮捕

 

 

現状での取り組み

介護職員が感情をコントロールするために、現状での取り組みは「アンガーマネジメント」や「自己覚知」などがあります。

対人援助をしていく中で、とても大切な感情のマネジメント方法ではありますが、その習熟度や現場で咄嗟に(又は常に)活用できるかは「職員個人の裁量や能力に委ねられている」状態です。

また、結局は「精神論」ばかりで「環境面や人権の保障まで着手されていない」のが現状です。

こういった現状ですので、「職員個々で」「自分の精神活動において」対応していく必要があります。

【自己覚知】他人や利用者を知る前にまずは自分を知ることの重要性

 

 

手っ取り早い対処方法

感情をコントロールするとか、自分の感情を分析していくとなると小難しく感じます。

また、本来であれば「一旦その場を離れる」「他の職員に対応を代わってもらう」等の対処方法も考えられますが、ワンオペ夜勤であればそれが難しい現状にあるのも事実です。

ここで考え得る「一番手っ取り早い対処方法」は、「意図的に感情を無にする方法」です。

「我慢」が状況を受け止めて自分の感情を抑え込んだ上で対応していくのに対し、「感情を無にする方法」は状況を受け止めるものの自分の感情のフィルターを通すことなく機械的に対応していくことになります。

「寄り添う介護」「一緒に人生を歩いていく援助者」という方針に反してしまうかもしれませんが、とりあえずは「機械的であれ、その場を何とか穏便に凌ぐ」必要があります。

ですから、利用者に対してムカっとしたりイラっとしてしまったら(又はする前に)、「自分の一切の感情を捨て無心で介護を行う」という一種のダブルスタンダードで対応するのです。

「感情を持たず機械的に利用者に接することは相応しくない」と言われてしまうかもしれませんが、この方法も「感情のコントロール」「意図的な感情表現」のひとつの方法と言えるのではないでしょうか。

また、イライラしてストレスを抱え込んでしまったり、利用者と口論をするよりも「よっぽどマシ」です。

つまり、「自分と利用者を守るためのベターな対処方法」だと言えます。

介護現場での非言語コミュニケーションの重要性

 

 

 

最後に

 

今回は、「介護職員も人間なので腹を立てたりイライラすることもあるのは当然であり、そんな時の手っ取り早い対処方法」について記事を書きました。

まずは「利用者にイラついたり腹を立てるのは悪であり介護職員に向いていない」と言う前に「介護職員も人間なのでイライラして当然」ということを理解しておく必要があります。

現状での対処方法は「個人の精神活動の裁量」に委ねられています。

「感情を無にする」という対処方法は、ベストとは言えませんがベターではあります。

多くの矛盾や複数のスタンダードが存在する介護業界なのですから、介護業界で働く介護職員も複数のスタンダードを駆使していかないとこちらの身が持ちません。

介護の仕事はやればやるほど断言できなくなる5つの理由

 

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