介護現場は二交代制と三交代制のどちらがいいのか「16時間夜勤か8時間夜勤か」

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今回は先日ブログコメントで頂戴した意見で、「介護現場は二交代と三交代のどちらがいいのか」ということについて記事を書きたいと思います。

現状では、多くの介護施設が二交代制になっているのではないでしょうか。

どちらも一長一短、メリットデメリットがあるため、一概に「どちらの方が良い」と明言しづらい部分ではありますが、個人的には過去記事にも書きましたが「16時間夜勤の二人体制」が良いと思っています。

介護施設の夜勤は従来型多床棟を除き、ワンオペ(職員一人体制)であることが殆どです。 過去記事でもワンオペ夜勤のタイムスケジュー...

しかし、この二人体制の夜勤案は「二交代制か三交代制か」という議論の埒外にあります。

埒外とされる理由は、「そもそも人員が確保できないから16時間夜勤に二人の職員を配置するのは初めから無理」ということになろうかと思います。

「文句を言うなら具体案を出せ」と言われて、具体案を出したら「人員が足りないから無理」と斬って捨てられるジレンマと悪循環の真っ只中にあるのが介護業界だと言えます。

まぁ仕方がないので、現状で対応可能な妥協案が「二交代制か三交代制か」ということになります。

最初に結論を言ってしまえば、この問題は「どちらがいいか」ということではなく「どっちもどっち」のという内容のものであり、例えるなら「ビンタされる方がいいか、ゲンコツをされる方がいいか、どっちか選んで?」という性質のものであるように感じています。

前置きが長くなってしまいましたが、以下で詳しく書いていきたいと思います。

二交代制と三交代制のどちらがいいのか

二交代制にせよ三交代制にせよ、それぞれメリットとデメリットがあります。

二交代制と三交代制を言い換えれば、「16時間夜勤」か「8時間夜勤」かということになります。

入所者が24時間365日生活をしている介護施設では必ず「夜勤」があります。 既に介護職員として勤務をしていて、夜勤業務に入って...

二交代制とは

二交代制とは、現状で多くの介護施設で採用されている「日勤」と「夜勤(17時~翌朝9時)」の2つの体制による勤務のことです。

日勤には、早番や遅番など様々な出勤体制があるものの、それらをひっくるめて「日勤」となります。

そして、夜勤者が16時間の勤務を行うことで再び日勤帯へ繋ぎます。

メリット

二交代制(16時間夜勤)のメリットは、

  • 夜勤1回で2日分の勤務と見做されるため明けの日も出勤したことになる
  • 明けの日が出勤扱いで非番の日となり自由に使える
  • 出勤日数が少なくて済む

ということになります。

デメリット

二交代制(16時間夜勤)のデメリットは、

  • 16時間の長丁場をワンオペ(一人体制)で勤務することの負担や責任の重さ
  • ワンオペなので仮眠どころか休憩も取れない

ということになります。

ここで特筆すべきは「ワンオペでさえなければ解消できる部分が大きい」という点です。

しかし、現状ではそこには目が向けられず「勤務時間が長いか短いか」だけに焦点が当たっている点には留意が必要です。

三交代制とは

三交代制とは、勤務体制を「日勤」「夕勤(準夜勤)」「夜勤(22時~翌朝7時)」の3つに分けたものです。

通常の16時間夜勤を夕勤(準夜勤)と夜勤に分け、8時間(又は9時間拘束の8時間労働)にした形です。

メリット

三交代制(8時間夜勤)のメリットは、

  • 夜勤が8時間労働なので業務負担を感じる時間が短い

ということくらいでしょうか。

デメリット

三交代制(8時間夜勤)のデメリットは、

  • 夜勤をしても1日分の労働時間なので明けの日が公休になる
  • 明けの日が公休になることで出勤日数が日勤並みに多くなる
  • 夜勤回数が増える
  • 夜勤手当がつかない(又は少なくなる)ことで給料が減る(※事業所による)
  • 日勤帯の人員が手薄になる

ということになります。

こうして確認してみると、三交代制はメリットよりもデメリットの方が多いことがわかります。

二交代制と三交代制のどちらがいいのか

前述したようにメリットとデメリットを確認すると、「夜勤の長時間労働の業務負担」をどう捉えるかということが焦点となってきますが、何だか三交代制のデメリットが多すぎて釈然としません。

正に「究極の選択」と言っても過言ではないでしょう。

そもそも、三交代制の場合

  • 1回の勤務時間が減っても1ヶ月当たりの夜勤回数が増えれば意味が無い
  • 業務負担が減って夜勤手当も減れば本末転倒(今までが既に割に合っていない)
  • 夜勤で一番体力を使うのは朝の離床介助なので、この時間に人員を増やさないと業務負担はあまり変わらない

という肝の部分が抜け落ちてしまっています。

これも、「現場との温度差」でしょうか。

以上の理由により、個人的には「二交代制(16時間夜勤)の方がまだマシ」という結論になります。

もっと言えば、「夜勤回数」「夜勤手当(収入)」「離床介助の時間帯の人員補充」が解決できれば何交代制でもいいと思います。

「介護職員の業務負担が大きいから三交代制にすべき」と介護職員のために代弁して頂いている人も、実は介護現場の実情をご存知ない場合があるのかもしれません。

何故なら、本当の肝は「ワンオペ」にあるのですから、そこにメスを入れていかなければあまり意味はないのです。

皆様はいかがお考えになりますでしょうか。

ネット上の情報やTwitterなどの発信を眺めておりますと、 「介護職員はこうあるべきだ」 「利用者にこう接するべきだ」...

最後に

今回は、「介護現場は二交代制と三交代制のどちらがいいのか」ということについて記事を書きました。

個人的な結論は「二交代制の方がマシ」ということになりますが、それは冒頭で申し上げた通り「ビンタがいいのかゲンコツがいいのか」ということと何ら変わりません。

何交代がいいとか悪いとかを議論する前に、ワンオペ夜勤をなくしていけるような議論をして欲しいとは思いますが、人員不足のためにそれはできないのが現状のようです。

介護現場などでは介護職員に対して「できない理由ばかり言うのはやる気がないからだ」という言葉が投げつけられたりしますが、そんなことを言う人にはそっくりそのままお返ししたい気分です。

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コメント

  1. アングラー より:

    さすがAさん、仕事が早い(笑)確かに起床時が手薄なのが解消されないですね、3交代。まさにカレー味の…これ以上は言わないでおきますが(笑)
    やはり諸悪の根元の人員基準、現実に合わないそれに基づいた介護報酬。これらにメスを入れないとどうしようもないけど、社会保障費削減のためなら労働基準無視上等で現場の介護職員に負担させて知らぬ顔ですからね。まさに人手不足のマッチポンプ。

    • アバター画像 介護職員A より:

      >アングラーさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます^^

      カレー味の何とか…という究極の選択と何ら変わりがないですよね><
      マッチポンプ…言い得て妙ですね。