以前、「こんな勉強会やセミナーやイベントには参加したくない5選」という記事を書きましたが、セミナーなどであれば自分が嫌だと感じたのなら参加しない選択肢があります。
しかし、もし自分が働いている法人や事業所の経営者が人格破綻していたり考え方が常識を外れているような人物だった場合は厄介です。
何故なら、毎日そういう人物の下で働かなければならないため、日々、違和感を感じ、調子が狂い、ストレスを感じなければならなくなるからです。
また、そんな経営者は自分の周りには身内や自分と同じような考え方の人物やイエスマンばかりを置くため、「事業所全体で常識を外れている」ということが往々にしてあります。
ですから、もしもそんな経営者がいる介護事業所からは全力で逃げなければなりません。
今回は、介護事業所の経営者がこんな人物なら足掻いてでも全力で逃げよう5選をご紹介したいと思います。
介護事業所がこんな雰囲気なら逃げる準備をした方が良い「ブラック臭バージョン」は下記記事をご参照下さい。
介護事業所の経営者がこんな人物なら全力で逃げよう5選
福祉・介護事業は参入障壁が低いため、様々な経営者が存在します。
中には、介護現場の実情を聞きかじっただけの経営者もいますが、やはり最後にモノを言うのは「人格」だとか「人間性」です。
もしも介護事業所の経営者の人格や人間性が以下に当てはまれば早々に逃げ出す準備をした方がいいかもしれません。
①従業員の写真を無断でネット上に晒す
これをやってしまっている法人や事業所をたまに見掛けますが、もちろん本人に承諾が得られていれば問題がありません。
但し、その場合でも「承諾の範囲」が問題になります。
つまり、介護職員などの従業員が思っている使用範囲と経営者が思っている使用範囲に食い違いがある場合は問題があるのです。
例えば、従業員としては「社内報に自分の写真を載せることは許可したがネットに載せることは許可していない」という場合に、会社が勝手な思い込みや判断で「社内報ごとネットに載せてしまう」ということがあります。
これは「承諾の範囲を逸脱している」ことになります。
また、仮に承諾がちゃんとあった場合でも、「この承諾は退職後には及ばない」とされており、退職後、暫く経ってもネット上の写真や画像が削除されない場合は「プライバシー侵害や肖像権侵害及び個人情報保護法違反になりうる」のです(参考:「神奈川県ホームページ(リンク切れ)」「弁護士ドットコム」)。
こういった行為を平然と行ってしまう経営者の場合、あまりにも配慮が欠けるため足掻いてでも逃げ出しましょう。
②ギブのないテイクばかり
「ギブアンドテイク(Give&Take)」という言葉がありますが、これは「何かを貰うためには何かを与える」「何かを与えれば何かを貰える」ということを意味します。
経営者と従業員の関係も同じで、「給料を貰うために労働力を提供する」「労働をして貰うために給料を与える」という関係で成り立っています。
もちろん、介護職員も給料をちゃんと貰っているから労働力を提供しているわけですが、「同じ給料であれもこれもさせようとするテイクばかりの経営者」であれば足掻いてでも逃げ出しましょう。
俗に言う「やりがい搾取」というものです。
「今の給料が自分の能力に対する評価」であることは間違いありませんが、その評価の基準もない上に、そもそも評価する気もない経営者であれば不健全な自己責任論の押し付けになってしまいます。
そのまま働き続けても不毛な日々を過ごさなくてはならないばかりか、身体を壊してしまいかねません。
③情緒不安定で感情的にキレる
経営者が情緒不安定で感情的にキレる人物であれば堪りません。
そういう人に限って、表面上は当たり障りない良い人に見えたり、外づらだけは丁寧な内弁慶であったりします。
表面上はもっともらしいことや綺麗ごとを言うのに、意見されたり指摘されると感情的になりキレるのが特徴です。
急に豹変し、巻き舌で「コォラァ~」「お前」などと恫喝するような言葉遣いで相手を威圧します。
そんな経営者の下で働いていると、いつ怒られるのかビクビクしながら働かなければなりませんし、社内の空気も悪くなってしまいます。
そもそも、「経営者としてよりも人間としてどうなのか」という大前提に違和感を感じてしまいます。
こんな経営者の下からは一刻も早く逃げましょう。
④ワンマン&聞く耳を持たない
人間性に問題があるからワンマン経営なのか、ワンマン経営だから人間性に問題が生じてくるのかはわかりませんが、聞く耳を持たない人格破綻しているような経営者が独裁経営をすると従業員は疲弊し会社は衰退していきます。
嫌気が差した介護職員がどんどん退職していき人員不足となり、残った職員の負担も大きくなる悪循環に陥ります。
現場の声を拾い上げることもしない経営者は、そういった状況さえも介護職員の責任かのような言動をします。
「こうすれば介護職員の質や価値は上がる」
「愚痴や文句ばかり言っているから上手くいかないんだ」
などと常套句を口にしますが、まずは自分の姿を鏡で見てみてはいかがでしょうか。
介護職員の資質を問う前に、経営者としての資質を問う方が先です。
面の皮が厚くなりすぎて現場との温度差を感じ取ることができない厚顔無恥な経営者の場合は全力で逃げ出しましょう。
⑤主役が常に自分
経営者は会社の顔ですが、必要以上に目立ちたがる経営者には異常性を感じます。
そういう経営者は大体の場合が独裁経営ですし、そもそも利用者や従業員が人生の主役になれるようにバックアップしていくのが経営者の努めです。
常に神輿で担がれたくて、周りからチヤホヤされたくて、称賛されたくて、自分が主役でなければ我慢ならないような経営者は注力する箇所を見誤ってしまっていますし、そもそも七面倒くさいので全力で逃げましょう。
最後に
今回は、介護事業所の経営者がこんな人物なら足掻いてでも全力で逃げよう5選をご紹介しました。
内容が介護事業所に限らずの内容になりましたが、大切なのは「自分の中の違和感を封殺してしまわない」ということです。
「全力で逃げよう」とは、退職や転職を指していますが、すぐにそうできない場合は、
- 極力接点や関わりを持たない
- 被害に遭いそうになったらその場から離れる
- 無理なことは無理とハッキリ伝える
- 写真撮影や写真の使用は断固拒否をする
- ICレコーダーなどで証拠を残す
という対応で自分を守っていく必要があります。
以上、ご参考になりましたら幸いです。
コメント
私が今のデイに入った時は、「8時ちょっと前に来て、下でおしぼり作ったりとか作業して、8時過ぎてタイムカード押したら、8時半からの勤務になるから」って言われました。
「はい、ブラック認定。あなたそれ労働基準法違反だからね?何堂々と言ってるの?録音して通報するよ?」と思ったのでした。
その後利用者が増えて8時から送迎に出なければならなくなり、勤務時間は8時からになったんですけど。
今はスタッフが数自体減ったし、まともに仕事できる仕事する人も減ったので、「できないことはしない」「したくないこともしない」ってなって、「無理なことを言われない」という観点からはかなりマシになったのですが。
昔は無理なことをさせたり、威圧したり、パワハラモラハラは普通にありましたね。
当時のパワハラモラハラ管理者は、今はどこに行っても首になってしまって、働くとこがなくて、プータローというか専業主婦らしいですが。アホだよね~。
今は介護職がいないでしょ。だから昔の感覚でパワハラモラハラしたり、サビ残強要したりしたら、すぐスタッフがやめちゃうもんね。
で、スマホがあるから、すぐ言動とか暴力行為とか証拠を記録できるでしょ。それ、ツイッターで拡散なんかされちゃったら・・・。ww
昔に比べれば、いい時代になりましたね。
>デイちゃんさん
こんばんは~
コメントありがとうございます^^
確かに一昔前は「出勤時間の30分前に来て当たり前」「それこそがやる気がある証拠」などという風潮がありましたが、最近は殆ど言われなくなりましたね。
内規でTwitterやSNSの利用を禁止する介護事業所もあると聞いたことがありますが、もうその時点でアレですね…。