ワンオペ夜勤の場合、介護施設(事業所)によっても違ってくるでしょうが、大体「20時頃~翌朝7時頃までは夜勤者一人」になります。
ワンオペ夜勤をやることになった当初は、不安や重責感やストレスがとても大きかったのですが、何とかそれらを軽減するために自分なりに気をつけるようになったことや個人的なジンクスがあります。
恐らく、介護現場で夜勤をされている介護職員の皆様も「自分なりのジンクス」がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、まとめとして介護職の私が夜勤の時に不安などを軽減するために気をつけていることや個人的なジンクスをご紹介したいと思います。
夜勤で不安を軽減させるために気をつけていることやジンクス
介護施設で介護職として夜勤をしていて、一番怖いのは「転倒などのアクシデント」です。
利用者の急変ももちろん無い方が良いのですが、アクシデントの場合は「自分が担当している時間帯(夜間)に事故を発生させてしまった」という責任問題があったり、「リスク報告書の作成」が必要になるなど、夜勤帯で一番避けたい出来事の1位になります。
ですから、出来るだけアクシデントがないように、また、仮に発生してしまった場合でも早期に対応できるようにしておく必要があります。
しかし、アクシデントは利用者という人間が行う行動によって発生するために、平和な夜勤で終われるかどうかは「ほぼ運頼みや神頼み」になってしまいます。
そういった不安などを少しでも軽減するために、介護職員の私が気をつけていることや個人的なジンクスをご紹介します。
①音に注意する
夜勤の時は非常に「音に敏感」になります。
音で利用者の状態や行動の第一報を受け取ることがとても多いからです。
例えば、
- 寝息
- 咳払いやくしゃみ
- 杖を倒した音
- ベッドから起き上がった時のベッドがきしむ音
- 歩行音
などです。
ですから、可能な限り通常時は「シーン」とした状態で夜勤を行うようにしています。
そのために気をつけている点としては以下になります。
音の注意点①:歩行時に音の出ない靴を選ぶ
自分の履いている靴は、歩行する際に音がでない靴を選ぶようにしています。
何故ならば、歩行時にキュッキュなどと床との摩擦音が出てしまうと、
- 利用者が音で目覚めたり行動し始める可能性がある
- 自分の歩行音で利用者の出す音がかき消されてしまう可能性がある
- そもそも床との摩擦音が不快
という理由があるためです。
ですから、夜勤をする時は歩行音が極力でないような靴を履くように注意しています。
音の注意点②:リビングのテレビはつけない
私は夜勤中はリビングのテレビを消しています。
もちろん、理由はテレビの音で利用者の出す音を聞き逃してしまわないようにするためです。
音量を小さくすればいいのかもしれませんが、テレビに集中してしまって利用者の音を聞き逃したりするのも嫌ですし、そもそも見たいテレビもありません。
結構大きめの音量でテレビを観ている同僚介護職員もいますが、単純に「凄いなぁ、肝が据わっているなぁ」と感じています。
時々、夜間に居室から出てきてリビングでテレビを観る利用者がいたりもします。
「夜中なのでテレビは観ないで下さい」
とは言えないので(そういうきまりであれば別ですが)、意思疎通が図れる利用者であれば音量に配慮してもらうなどで対応しています。
②「平和だなぁ」という言葉は口に出さない
これは個人的なジンクスになりますが、平和な夜勤であっても夜勤中は絶対に「平和だなぁ」などとは口に出さないようにしています。
何故なら、そういった言葉を口にした途端に急に何かが発生することが多いような気がするからです。
例えば、
- ナースコールが鳴る
- アクシデントが発生する
- 利用者が起き出してくる
- 急に忙しくなる
などです。
感覚的なものなので証明のしようもないのですが、仮に「嗚呼、今日は平和だ」と内心思ったとしても口に出すのは避けています。
無事に夜勤が終了したあとは「平和な夜勤で良かった」と言いもしますが、夜勤中に言わないようにしているのは本当に最後まで平和なまま夜勤を終えるための個人的なジンクスになります。
③違和感を放置しない
夜勤をしていると違和感を覚えることがあります。
「いつもと違う」
「さっきと違う」
という間違い探しのような一種の気づきです。
例えば、具体的には、
- いつもとベッドの高さや角度が違う
- さっき巡回した時と利用者の靴の位置や向きが違う
などになります。
いつもと一緒、さっきと一緒が良いのではなくて、
- 利用者自身が動かしたり移動した可能性
- さっき又はいつもと違う理由を知ることで事故を未然に防げる可能性
があるのです。
ベッドの高さや角度が違う場合は、前に対応した職員が間違えてそうしている場合もありますし、本人希望や安全のためにそういう対応に変更になっている可能性もあります。
また、靴の位置や向きがさっきと違っている場合は、利用者が靴を履いて移動した後か、又は、移動しようと試みた形跡の場合もあります。
そういう点に違和感を感じた場合、その違和感を放置せずに適切な確認や対応をすることで、その後の安全性が違ってきます。
ですから、何か違和感を感じたら放置しないよう気をつけています。
最後に
今回は、まとめとして介護職の私が夜勤の不安を軽減するために気をつけていることや個人的なジンクスをご紹介しました。
今回の記事をまとめると、
- 音に注意する
- 「平和だなぁ」という言葉は口に出さない
- 違和感を放置しない
ということになります。
新人の頃に比べて慣れてきたものの、今でも夜勤に対して不安や重責やストレスを感じるのは変わりません。
そもそも、新人の頃より歳も食ってきたので体力的にしんどいと感じることが増えてきましたが、体調に気をつけてやっていきたいと思います。